胡麻杏仁茶
胡麻杏仁茶は、咳止めにもなるし、便秘にもよいお茶です。
不思議ですね。便秘に効くレシピを考えていて、咳止めにもなっちゃうという...
薬膳や方剤では、こういうことがたびたび起ります。
一つの症状にだけではなく、いろいろな症状に働いてくれるので、異病同治、つまり病気は違うのに同じ処方で効くということなのです。
この反対に、同病異治というのもあります。
同じ病気なのに、証(体質+症状)が違うと、異なる処方が出るのです。
咳と便秘に関していえば、表裏関係にあります。
つまり咳は表である肺経が、便秘はその裏に当たる大腸経の病なので、肺を潤す食べものが腸も潤してくれるのは不思議なことではありません。(Food Stage 皿×皿 参照)
胡麻は古くから髪の毛を黒くするといわれており(特に黒胡麻)、腎に働きかけ、血を増やしてくれます。
杏仁は、乾燥したコロコロした便のときにぴったりです。
お茶の作り方は、炒胡麻と甜杏仁(南杏ともいう、通常杏仁豆腐に使います)を適量、ミルサーやミキサーを使ってすりつぶし、熱湯を加えて、蜂蜜(これも腸のすべりをよくします)をお好きなだけ加えます。
お味は、想像つくと思いますが、結構いけてます。
写真は、ぐるぐるスプーンでかき回した後なので、あぶくがついてあまりおいしそうではありませんが、デザートティーとしてしょっちゅう飲めそう。
それでも、杏仁は毎日摂取しないでくださいね。
小毒があるので、多量に服用してはならない。子供に慎重に使用すべきである。
なんて、中薬の本に記載されてますからね。