頭の湿疹その後
頭の脂漏性湿疹は、治りつつあります。
今は、ちょっと痒みがあり、頭に手をやると、他の健康な頭皮と比べて、ほんの少し盛り上がっているかな程度です。
よって、軟膏も何もつけていません。
『黄連解毒湯』と『平胃散』が、劇的に効きました。
弁証があっていると、こんなに効果があるのかと感心することしきりです。良かった〜、効いてくれて。
もしかして、頭の湿疹に悩んでいる方が、このブログを読んだときのために、今までの経緯を載せておきます。
2007年5月−頭が痒いので、掻いていると掻きこわしてしまい、さらに痒いのと気になるので引っかくと、毛根ごと髪の毛が抜けるので、薄毛状態になる。
2007年6月−このままほおっておいてはいかんと思い、普通の皮膚科に行く。が、出されたのはリンデロンVというステロイド。先生は、上手く使ってください、とのこと。
2007年7月−2週間ハンガリー旅行に行っていれば、乾燥しているヨーロッパのことだから、湿疹ぐらい治るだろうとたかをくくっていたが、治らないので意外な気がした。
2007年8月−リンデロンを塗ると一時的に良くなるので、痒いときだけ塗るようにしていた。リンデロンは塗った場所は治るが、他の場所が痒くなり、まるでもぐらたたきをしているよう。だんだんあせってくる。
2007年9月−ネットで検索していて、西洋医学と東洋医学を統合したアレルギー治療をしているクリニックを見つけて行ってみた。ステロイドこそ処方されなかったが、出されたのは、消風散、亜鉛華軟膏、抗生物質の軟膏で、おまけに酸性水、ビタミンCとA、石鹸シャンプーとトリートメントを買わされ、全部で15,000円ぐらいかかった。
消風散は祛風剤、痒みがあるということは風邪のせいだから、それを消すという処方のようだが、これを飲んだら風邪をひきそうになった。ただでさえ衛表不固の人間に、発表したらよろしくないのではないかと思い、そく飲むのを中止した。酸性水は、じゅくじゅくした頭皮が、最近の温床にならないように消毒するものらしいが、これを使うと髪の毛が濡れたような状態になり、そのわりに効果があるのかどうかはっきりとわからなかったので、しばらく使ったが大部分残っている。
この中で良いと思ったのが亜鉛華軟膏。基剤がワセリンらしいので、基剤がサラシミツロウやなたね油を使った亜鉛華単軟膏の方が良いと思われるが、じゅくじゅくした湿疹を乾かすのに最適(ワセリンは鉱物油で、アレルギーを起こす人がいる)。
このクリニックの診察時間は2〜3分で、弁証などする時間はとうてい無く、消風散も湿疹に効くという対症療法的なもの。1回で行くのをやめた。
ネットで検索していて、アトピーを3か月で治す方法というサイトを見つけた(お世話になりました)。
だいぶ考えさせられたのと、友人の薬剤師と話をしていて、やはりステロイドを使うのは良くない、免疫抑制剤を使ってはその湿疹部分は治っても、抑制されていたものが別の場所に噴出してくる感じがする。ステロイドは、ただ臭いものに蓋をするだけのような気がする。ステロイドが世に出たときは、ミラクルドラッグともてはやされたらしいが、ドラッグというのは中毒性があるのを象徴しているみたいだから、極力ステロイドを使わずに湿疹を治す方向に転換することにする。
2007年10月−1週目に黒龍江に研修旅行に行き、そこで苦参丸を処方してもらう。が、便通がよくなりすぎて、夜寝る前にもトイレに行きたくなる。3日で飲むのをやめる。
それにより、外用だけしていても、体の内部で外に噴出してくるものがあるのを何とかしなくてはならない。どの漢方薬が有効なのか、虚実夾雑としている私の証に向いているものが何なのかわからない。
そこで、某漢方クリニックのことを思い出した。保険診療を希望していたのだが、先生は複雑な私の証にはかえって自費診療で煎じ薬にした方が治りが早いかもしれないという。そういうこともあるかもしれないし、複雑な証なのは自分でもわかっているので、それに従った。
出されたのは、蒼朮・苦参・荊芥・金銀花・土茯苓・沢瀉・地膚子・石膏・当帰・赤芍・生地黄・黄耆・甘草・大棗。
と漢方で作った軟膏。
クリニックで軟膏をもらったにもかかわらず、漢方薬局でタイツ膏(太乙膏)、ネットでサトウザルベ(亜鉛華単軟膏)を買う。いろいろ試した結果、とにかく湿疹は乾燥させない話にならないので、乾燥させたいときは亜鉛華単軟膏、痒みに対していくぶんか効くのがタイツ膏だった。クリニックの軟膏は、塗った直後だけスーッとしてあまり効いた気がしなかった。
2週間後、じゅくじゅくした湿疹はだいぶ良くなったので、煎じ薬の処方は同じまま続行。が、タイツ膏は滋陰しすぎるから使わないようにといわれて、クリニックの軟膏を2〜3日つけていたら湿疹が悪化した。このことから、煎じ薬がある程度効いたが、ばっちり効いていないことを確信した。
2007年11月−1カ月3万円もかかっていては、とても診療費を払いきれないので、保険で診療してくれるように再び要請した。そして、処方されたのが上記の黄連解毒湯と平胃散。先生はむずかしいなと言いつつ、二人で中国語で検討。平胃散は私が胃の調子が悪いということではなく、湿をとるために蒼朮を使いたかったから。黄連解毒湯にしたのは、湿疹の原因を虚火ではなく実火の湿熱と踏んだかららしい。
黄連解毒湯のように強い薬に私が耐えられるのかと思いきや、見事に湿疹を抑えている。苦寒の薬が多いので、下し気味にもなるので便通も良いけれど、下痢になるほどではない。
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コメント
温め専門なのに、黄連解毒湯を飲んだとは・・よっぽど酷かったのね。
でも、治ってきて良かったね。
かゆいのって、嫌だよね。イライラしてきちゃうしね。
投稿者: kame-san | 2007年11月22日 20:00
意外なことに、黄連解毒湯と平胃散の処方が、それほど冷えないの。
それだけ、このときの証にぴったりだったってことね。
今のところ、薬を飲んでいるので症状が改善されているんだけど、次回クリニックに行ったらどんな処方になるんでしょう。
投稿者: toukikou | 2007年11月26日 12:44