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乾燥した季節向きのパウンドケーキ

銀杏と百合とりんごのパウンドケーキ

友だちのところに『便秘のときのパウンドケーキ』を持って行ったので、家にはパウンドケーキはありません。
口寂しくなって、今度は津液 (体の中の生理的な水分) を生み出して、風邪の季節には良さそうな食材を入れてみました。

それは、
銀杏と百合根とりんごです。

直感で銀杏はパウンドケーキに合うと思いました。でも、その他にも潤いをもたらすものを合わせたくて、百合根を選びました。百合根は、和菓子にも使われませんか?

出来ばえは、
結構、全体的にイケテルお味でございました。ほろ苦い銀杏が甘いパウンドの記事にマッチしてましたよ。
ただ、百合根は準備段階として、崩れない程度に少し甘煮にしてから加えた方がよかったかもしれません。

パウンドを口に入れる

モグモグ...あっ、銀杏が歯に当たった...ん、何このホクホクしてるけど、味のないものは...あっ、百合根ね...あま〜い、りんごだわ。

て、感じです。

りんごは、事前に桂枝(シナモンパウダーが切れてました)を加え、少量の白ワインと水で砂糖煮にしたので、残念ながら水分をたっぷり含んでいたので、生地の下の方に沈んでしまいました。
ちなみに、シナモンイコール桂枝ではなく、ニアリーイコールです。東洋の植物と西洋の植物は、学名まで調べるとぴったり合うものは少ないようです。
肉桂は幹皮、桂枝は若い枝です。私が使ったものは、中華街で購入したものですが、まるで牛蒡のように丸まって細かったので桂枝だと思いました。

材料 性味 四気 帰経 効能
銀杏 甘、渋、苦 肺、腎 斂肺気、定喘嗽、止帯濁、縮小便、駆虫
百合 甘、微苦 心、肺 潤肺止咳、清心安神
りんご 生津、潤肺、消炎、止渇、健脾益胃、潤燥、抗動脈硬化、降圧
桂枝 辛、甘 心、肺、膀胱 発汗解表、温通通陽

りんごの四気、五味は、中国で「苹果」といわれているものです。
「林檎」ということばが『本草綱目』に載っているらしく、そちらの四気、五味は、甘/凉で、生津、潤肺、消炎、止渇、健脾益胃、潤燥、抗動脈硬化、降圧の働きがあるらしいです。まだ、本草綱目は調べておりません。

追記:翌日、パウンドケーキを食べたところ、できたてのときはホクホクしていた百合根が乾燥して硬くなっていました。やはり、百合根は甘煮にして一度水分を含ませなければならないようです。

コメント

記念すべき、初コメントです。
いろいろ試してますね。
甘い銀杏?!と思いましたが、いけるかもね。
蓮の実も少し苦みがあっても、おいしいし・・・

実は蓮の実は「便秘のときのパウンドケーキ」に入れようかと考えていたんです。中華街で蓮の実の甘納豆を買って来ていたものですから。でも、便秘には止瀉の働きのある蓮子は合わないと思ってやめました。
でも、中華街に行くと果物の砂糖漬がいろいろ売られていて楽しいし、蓮の実、サフラン、なつめ、真珠粉のパウンドケーキで、リラックスケーキなんてどうでしょう。

リラックスケーキいいですね。
安眠ケーキでもいいし、
(ケーキ食べて安眠できるかと突っ込まれそうですね)
真珠は高いから、上にシュガーパウダーのように見えるように、うっすらかけるとか・・・
便秘ケーキといえば、ポルトガルで便秘パン食べました。
おそらく卵、バター、牛乳不使用のコーン地のどっしり、みっちりの重いパンでした。
今度、亜麻仁を入れて、試作してみようと思います。

そういえば、今日、銀座「星福」のふかひれスープは、真珠粉を上からかけたものでした。
容器から、一つずつスープにパラッとかけてくれるんですけど、友だちが「わあっ、真珠の粉をかけてくれるのー」と歓声をあげるので、思わず「0.3gじゃない」なんて、言ってしまいました。
ああいうふうに、後かけだと、確かにありがたみが増す気がするから不思議ですね。
亜麻仁、フラックスシードですか、確かに便秘に効きそうですね。

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