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枸杞(くこ)と橘皮(きっぴ)のお茶

枸杞橘皮茶材料枸杞橘皮茶風邪は、悪寒は収まったけれど、やはり咳が出てきました。
いつもの風邪に比べれば、咳の具合が多少は軽いとはいえ、薄い痰がポッ、ポッと出てきます。
黄色くないから内熱の状態にはなっていませんが、咳にならずにすんでくれればよかったのに、寒邪に正気が負けてしまったか、という感じです。
私は、もともと喘息を持病で持っているので、すぐ咳の症状が出やすいのです。

背中がこわばっているので、続けて葛根湯は飲み(風邪薬がそれしか家になかった)、手助けとして、潤いをもたらし痰を出しやすくする枸杞橘皮のお茶にしました。

橘皮とは耳慣れないことばかもしれませんが、橘もしくはウンシュウミカンの皮です。
陳皮のほうが一般的に聞かれるかもしれません。
生薬名は橘皮(きっぴ)で漢方薬局などで販売されており、陳皮というとかなり古くて皮の色も黒ずんだものになります。陳という字は古いという意味があります。

枸杞は補陰薬で、 肺を潤すことができます。乾燥していると喉や肺を傷めてしまいますものね。

作り方は、枸杞と橘皮をそれぞれ二〜三つまみぐらいを水500ccから5分煎じればオーケーです。
このお茶でくつろぎながら、ちょっと様子見です。

枸杞陳皮茶は、お茶の本に掲載されていたものですが、考えたら補陰の枸杞と燥湿の陳皮を一緒にしたら、潤いをもたらすほうが勝つのか、乾燥させて湿をとるほうが勝つのか、どっちなんでしょう。
方剤にも相対する性質のものを組み合わせる場合がありますが、枸杞と陳皮って力はどちらが強いのか。

また、一般的には、感冒は風寒と風熱におおまかに分けていますが、湿や燥を挟む場合もあり、風寒湿、風寒燥、風熱燥、風熱湿(暑湿)に分類されます。
これらは実の場合で、体が虚(不足)して起きる感冒もあります。

ですから、風寒型の感冒だと思っていても、それが燥によるものか湿によるものかによって、選ぶ食材は変わって来るわけです。
冬は乾燥の季節(雪国や沖縄は違うかもしれません)、発汗しすぎると体の中の水分が不必要に失われてしまうので、寒邪を追い出せたけれど咳が残ってしまったなんてときは、発汗させる生姜やネギ、桂枝など解表(発汗させること)は止めて、体の中に潤いをもたらし、痰をきって咳を止める食材をとる必要があります。

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