杏仁と蜂蜜のお茶
咳を鎮めて潤いをもたらしてくれるお茶です。
杏仁は、あんずの種で、漢方薬局で売られているのは、北杏とも呼ばれる苦杏仁で、杏仁豆腐によく使われているのは甜杏仁(てんきょうにん)、南の地方でとれるので南杏ともいわれます。
ちなみに、杏仁豆腐の作り方としては、私は半々に使うのが好きです。
苦杏仁も甜杏仁も咳を鎮める効果がありますが、苦杏仁のほうがより力が強いので、薬として使われているのでしょうね。
腸のすべりを良くする効果もあるので、風邪ひいて、お通じもないなんてときにはぴったりです。
風寒の場合は温める桂枝などと、風熱の場合は熱をさます菊花などと、燥の場合はこの場合のように蜂蜜などの潤うものといっしょに使うとパワーアップします。
写真はもちろん苦杏仁で、最初から砕かれて煎じやすくなっています。
皮を剥いたものも売られているようですが、中国では乾燥する季節になるとポケットに苦杏仁の袋を入れて、それをポリポリ食べる人も結構いると、授業のときに先生がおっしゃっていましたっけ。
この皮つきを杏仁豆腐にしてみようとチャレンジしたことがあります(どうせ汁を絞るのだから問題なかろうと思った)が、渋みが残っておいしい杏仁豆腐とは無縁でした。
杏仁と蜂蜜のお茶の作り方は、先に杏仁を軽く一掴みぐらいを500mlの水を入れて30分ぐらい煎じたものに、蜂蜜を適量加えればオーケーです。
なお、苦杏仁は小毒があるので多量には使わないよう、子供には慎重に用いるべきと、ご注意書きがあります。