マクロビオティックは中国陰陽の思想ではないの?
先日、マクロビオティックのお弁当を食べたりしたので、何だかマクロビオティックが気になって、以前買った本を読み返してみました。
それは、チャヤが作ったお料理で、久司道夫さんの記事>が掲載されたものでした。
それによると、
遠心的な力は「陰」で求心的な力は「陽」、とあります。
甘いもの・酸っぱいものは「陰」で、塩辛いもの・苦いものは「陽」
んんんん、我々が習った五味の陰陽とは違う。
あわてて、確かめるべく、「中医基礎理論」の本を開けます。
辛、甘、痰属陽、酸、苦、鹹属陰。
酸、苦は陰と書いてあります。
(簡体字では、陽はこざとへんに日、陰はこざとへんに月です。比較的わかりやすいですよね。)
マクロビオティックの陰陽の考え方は、中国のものとは違うようです。
友だちも、薬膳を勉強する前にどこが良いか探していて、本草薬膳学院にてお話をうかがったときに、やはりマクロビオティックの考え方は中医学とは違うとおっしゃったそうです。
薬膳は、食物の陰陽より、五味(酸・苦・甘・辛・鹹)や、四性(寒・熱・温・凉)、それに昇降浮沈(その食物が人間に発散作用を起こさせるものか、沈降作用を起こさせるものか)の方を重点的に考えます。
その辺も、マクロビオティックとは異なるところです。
そういえば、薬膳の最初の実習のときに、岡本先生(北京中医薬大日本校の講師)が、
「マクロビオティックを勉強してきた人が薬膳を勉強しに来て、陰陽の話をしたら、『マクロの考え方と違ってます!』 と、言われちゃったんです。」
と、おっしゃっていましたっけ。