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韓国薬膳「はいやく」

銀座の「はいやく」に友だちと3人で行ってきました。
残念ながら薬膳仲間ではないので、ああでもない、こうでもないと薬膳の議論を戦わせることはできませんでしたが、おしゃれな空間で食事を楽しむことができました。

金曜の夜ということもあり、振り返るといつしか店内は満席状態。
やはり、「チャングム」の影響は大きいのでしょうか。
焼き肉店とは違った韓国料理を楽しみたい人が多いということかな。

通常は、コースにした方がリーズナブルなのですが、こっちのコースのこれが食べたいし、あっちのコースのこれが食べたいとか、お薦めのポンズコースは野菜主体だから友だちの一人が満腹しないのではと思い、参鶏湯のみ先に予約しておき、後はアラカルトでオーダーしました。

一皿の量はかなり少なめ。ここに限ったことではありませんが。
肉や油の入った料理を食べないと、満腹感に乏しいので、日本料理だとつい食べ過ぎてしまうのですが、こちらの韓国料理もそれに近いものがあります。

最終的に支払った金額は一人8千円弱(飲物込み)でした。
金額だけを考えたら、で6〜7千円で中華の薬膳を食べたほうが満足感が味わえるようです。

・ ごぼうの薬膳煮と冬野菜のチャプチェ
韓国の春雨を食べるのは初めてでしたが、太めで歯ごたえがあっておいしいですね。
胡麻の風味が効いていて上品な味付けですが、おいしいと皆の評判も上々でした。
ごぼうの薬膳煮ということですが、何が入っているのかはわかりませんでした。
中薬の特徴的な味はしなかったものですから。
・ 九条ネギと牡蠣のチヂミ
別の韓国レストランで食べたチヂミに比べると、生地がかなりモチッとしてたこ焼きに近い感じがしました。
牡蠣とネギは合います。
牡蠣は五臓を補い、乾燥した季節にはぴったりの潤いをもたらし、血を増やしてくれます。
ネギは寒さを散らして陽気を通りやすくしてくれるので、体が暖まりますよ。
・ 和牛上カルビと温野菜の石鍋盛
カルビ肉はかたまりを焼いてからカットされており、切り口が生っぽく仕上がっているので、好みによって石鍋で焼き直すことができます。
野菜の切り方が小さいのが私にはちょっと不満。
さつま芋、カリフラワー、それにネギが肉の下敷きになっていて、石鍋に貼りついてなかなかとれませんでした。
お肉を食べた割には、何となくあっさり系。
・ 雛鳥の参鶏湯・紅麹入り
これは一番楽しみにしていたもの。
味は、ニンニクの味がかなりしていたのと、大棗(ナツメ)を後で入れてちょっとだけ煮たようで、皮も果肉も固かったのは残念。
栗もかなり小さいものでしたが、韓国産なのでしょうか。
朝鮮人参も鶏の中にしこまれていましたが、牛蒡のように細かった。
お店の方が鍋の中で鶏を切ったので、ただの鶏入りのお粥のようになってしまいました。
参鶏湯は食べるのが初めてですが、これなら自分で作ってみようっと。
・ 海鮮と木の実と七種の野菜の石焼ピビンパ
蛸や帆立てや海老が生で乗っていて、リッチな雰囲気がしますが、やはり分けてしまうとやはりありがたみがなくなってしまう普通のビビンパっぽいです。
もっと、ご飯におこげができていたほうが香ばしさが際立つと思います。
木の実は何が入っていたのか、記憶にありません。
・ 韓国冷麺のサラダ仕立て
一番みんなに不評だった味。
柑橘が入っているのはわかるのですが、全体に味がうすく、何と評していいやらわからなくて、皆無言で食べた後、んーむ。
一人は、「私、これ苦手」
他の二人、「まあ、嫌いではない」
・ 高麗人参プリン
おそらく、高麗人参の煎液がプリン液の中に入っているのだと思いますが、全然わかりませんでした。
プリンの大きさをもっと大きいものにしてほしいというのが率直な友だちと私の意見です。
お皿の半分ぐらいはフルーツと抹茶のアイスクリームで占められており、メニューどおりのものが出てくるのを期待していた私たちは、ちょっとため息をついたのでした。
・ 白胡麻パンナコッタ
これは、白胡麻の味がストレートに感じられるなかなかのお味でした。
色が悪くなるのを考えなければ、黒胡麻パンナコッタもありですね。
しかし、高麗人参プリントと同様の、半分近い部分が、同じフルーツと抹茶アイスクリームになっていました。
メニューの詐称とは言わずとも、冬にアイスクリームは冷えるけれど、パンナコッタぐらいはいいかと考えて注文している方としては、多少がっかりしたのは否めません。
飾りによって、メニュー単価を上げたのかと思ったからです。
こういう飾りは、薬膳にはふさわしくありません。
・ ユズと〇〇の美肌酒
お酒が入っているのかどうかがわからないくらいのアルコール度。
ほわっとユズの香と味はしますが、よくわからないお味。
・ 黒豆、黒胡麻、黒米のマッコリ
ほんのり黒っぽいマッコリです。
普通のマッコリより、私は気に入りましたが、友だちは苦手とのこと。
この方が、絶対体には良さそうです。
・ なつめ茶
自分では煎じて飲んでいても、同じものかどうか確認したかったんですよね。
味は同じでした。

このほか、韓方薬茶としてドゥングレ茶が供されました。
友だち二人は焙じ茶にしては何か変と言っていたのですが、レジのところにドゥングレ茶があったのををしっかり見た後だった私が、ドゥングレ茶ですか、と尋ねてみるとドンピシャでした。

ドゥングレは玉竹のことなので、今度単品で煎じてドゥングレ茶を作ってみようと思います。

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