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薬膳ではなぜ基本的に皮をむかないか

初めての実習の時間は、岡本先生の山芋の入ったお粥でした。
山芋をよく洗って、皮のついたまま角切りにしたものを入れた白粥でした。
山芋は煮ると、ほくほくして、生で食べるのと違ってとってもおいしいんですよ〜。

それがすっかり気に入ってしまい、うちの週末の朝御飯にはよく登場します。
お米からではなく、簡単にご飯から作るので、正確にいうと雑炊ということになりますが。

山芋の髭根の部分は、「気になるようなら、ガスの火で焼いて」と先生はおっしゃっていましたが、それほど長くもないので、家ではたわしで良く洗ってそのまま入れてしまいます。

このときの授業でも、皮をつけたままだと農薬が気にならないかという質問が出ました。
先生の意見は、気になるようなら皮をむいてください、ということでした。

でも、りんごにしろ人参、大根にしろ、無農薬もしくは減農薬のものを使って、皮も基本的につけて料理したほうがアレルギーには効くと私は思います。
もし、皮をむいてしまったりんごや人参をそのまま置いていたら、腐ってしまうでしょう?
皮があることで、実が腐らないように防御しているのです。

中医学では、体表に衛気(えき)という体を守っている気(運動エネルギー)が流れていて、外邪から防衛していると考えています。
アレルギー体質の人は、衛表不固(衛気の機能低下)になりやすく、腠理(いわゆる毛穴)の開閉がスムーズにいかずに人が汗をかいていないときでも、一人だけだらだら汗をかいたりすることがあります。

以臓補臓の考え方からすれば、体表の防衛力不足には皮を食べるのが望ましいのでは、ということなんです。
それに、草根木皮みな薬。
中国人の先生たちは、「日本人は、くすりになる部分をゴミにして捨てている」と、よくおっしゃいます。

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