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更年期障害の薬膳メニュー(心腎不交)の場合

前回に引き続き、更年期障害といっても、心腎不交の場合の薬膳メニューのご紹介です。

症状としては、
腰や膝がだるい、眩暈、耳鳴、急にほてっては汗がダラダラ出る、不整脈、胸がほてってムカムカする、不眠、夢が多い、などが現れます。

研究科の私たちの後ろの席にいた方たちのグループが出したそのメニューは、
〇 お粥
米、百合根、緑豆、胡桃
〇 デザート
白木耳、枸杞、西瓜、氷砂糖

でした。

心腎不交とは、心の火と、水臓といわれている腎のバランスが体内でとれずに起る減少です。(五行で心は火、腎は水ですね)
腎の水が不足して、体内の火が燃え上がり、それが心神を動かすのでイライラしたり、眠れなかったり、さらに上に行くとめまいや耳鳴が起きたりします。

だから、施膳としては、腎陰を補い心の精神不安を鎮めなければなりません(滋腎寧心安神)。

百合根は精神をリラックスさせる効果があり、枸杞、きくらげ、西瓜は腎陰を補います。
砂糖は、黒砂糖は温で、氷砂糖は平性で陰を養うといわれています。

誰かが、「胡桃はどうなんですか」と質問したような記憶がありますが、
緑豆は清熱解毒で帰経は心、胡桃は温性でも、帰経は腎なので入れてもよいでしょうと、先生がおっしゃったような気がします。

典型的なメニューを作るとすると、胡桃は補陽なので体を温める場合に使うことが多いのですが、薬ではなく食べ物なのだからと鷹揚な部分もあるのです。

コメント

心腎不交のお薬の場合、肉桂が入っていることが多く、理由は「引火帰源」だと先生が話していたので、この場合のクルミも同じ様に考えれば、少量加えた方が心火が腎に降りやすくなるのかな?と思ってたけど・・・・・
どうなんでしょうね。

そういえば、先生が「引火帰源」の話をされていましたね。
肉桂なら何となくわかるけど、胡桃って、種火の役目するの?

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