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玉屏風散をお茶がわり

玉屏風散材料玉屏風散玉(ぎょく)のような貴重な宝石で作った屏風を体にはりめぐらすという意味の「ぎょくへいふうさん」。
花粉症のときに予防に飲むとよく効くといわれ、「衛益顆粒」という名前で市販されています。
組成は、黄耆、白朮、防風の三つですが、黄耆、白朮が益気に働き、防風が体の表面の表(ひょう)を走っていくといいます。

一昨年冷房病になった私は、昨年は何とか乗り切りましたが、今年は絶不調です。
最低週2回はセミナーを受けているので(多い週は4回)、建物に入った冷房やきつい電車の冷房、オフィスの冷房と、体表を守る衛気が損傷を受けている状態。
特に諸陽が集まるといわれている頭に冷房の風をもろに受けるようなことがあると(特に電車です)、暑くて開いている毛穴が風邪(ふうじゃ)と寒邪をもろに受け、さあいらっしゃい状態になってしまいます。

アレルギー体質の人は、腠理(そうり・いわゆる毛穴の意味、それだけではないともいわれていますが)の開閉がうまくいかず、気虚で自汗ぎみの人が多いのです。
自汗というのは、人が汗をかいていないときでも毛穴が開いているので、勝手に汗がだらだら出る状態です。
気は固摂といって、体の外に出てはいけないものを出さないようにする働きがあります。
気が不足している人は、その機能が落ちているので、閉まらなければならないときでも毛穴が開きっぱなしになり、邪を体内に入れてしまいます。

お風呂上がりに汗をかいていて、風にあたりすぎて湯ざめするときの感覚とでも申しましょうか。
汗をかいているということは、体温が上がっているので自律神経がそれを調節しているということですが、私の場合、暑いから汗が出るのでしょうが、汗をかいているからこそ逆に涼しい、という感覚なんです。
体表はしっとりしていても冷たいような、開いた毛穴に風があたるので気持ちが悪く、悪風(おふう)を起こします。

ここのところ、完全に風はだめです。
頭に冷気が降りかかるものなら、後で何時間かは軽い頭痛がするくらい。
もうこの状態は、『衛表不固』の状態です。

こうなったら、玉屏風散に頼るしかない。
しかし、衛益顆粒を買うにもお金が乏しい、そうだ手持ちの中薬で作れるんじゃないの、ということを思い出しました。

ネットに載っていた組成を参考に、
黄耆 15g、白朮 10g、防風 8g、当帰 8g
を1300ccの水で煎じました。

当帰は、味にインパクトを与えて、かえって飲みやすいと思い、加味した組成を使いました。
冷めると飲みにくいけれど、温かいうちはセミナー中もお茶がわりにガブガブと。
あー、体が温まるわー。
玉屏風散の温まり方というのは、体の中から温めるというより、体表から奪われていく熱を閉じ込めることによって、自分自身の体温で温めるという感じです。

ホッカイロも毎日長時間使うと低温火傷を起こすし、自分自身の体温で温められればそれにこしたことはありません。
頭に降りかかる冷風は、スカーフや帽子やバンダナで頭皮をおおい、損傷している衛表を守って、と。
これで、何とか夏を乗り切れるかな。

コメント

今家に生薬が大量に有ります。人体実験したいんですよね〜。玉屏風散良いかも!やってみようと思います。

生薬大量にあるんですか。
うらやましい。
玉屏風散を飲むと、わりとすぐに汗がひくような気がします。
気虚の自汗の人だと、感覚的にすぐわかるのではないかと思いますよ。

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