「黄帝内経」って、やっぱりすごい
ネットを検索していると、黄帝内経を研究する会とか、黄帝内経なんて役に立たないという人とかいろいろいますね。
2千年以上(3千年かしら)も昔に書かれた本なのに、中医学の基礎になっていて、人間の養生などについて記述されており、とても古いとは思えない素敵な本、それが「黄帝内経」です。
『昔の人は皆100歳になるまで生き、しかも行動は衰えたりしてはいなかった、と聞いている。ところが、現在の人は 50歳になるやならずで動作が衰えてしまう。これは時代環境が異なるためなのか、それとも人々が養生の道にはずれているためなのか。』(黄帝内経・素問・上古天真論)
思わず、笑っちゃう内容です。
え、これが何千年も昔に書かれた本の内容なの。
人間て、今も昔も同じなんですね。
最近、ちと思うことがあるのです。
自然環境、木火土金水や陰陽に人間を当てはめる中医学が古びた学問のように感じることもあったのですが、自然環境の中におかれている人間が、自然に影響されないはずはない。
だから、自然現象を人間の五臓に照らし合わせて考える中医学は、抽象的に思えるけれど、実は最も物事の核心をついていて、それこそ真理なのではないかと。
たとえば、風邪(ふうじゃ)や熱邪、寒邪、湿邪、燥邪など、邪などという比喩を使うと、いかにも現代科学から遅れている古くさい学問のようではありませんか。
でもね、人間の体内に起る様子をそれぞれの邪に置き換えて考えると、納得することって多いのですよ。
コメント
愛読させていただいています。
わたしは鍼灸師です。正直申し上げて中医学はよく分かりませんが、諸説ある中国伝統医療の諸説を統一見解として統合整理された点は極めて貴重だと思います。
これからも愛読させていただきます。
投稿者: mishima | 2006年11月23日 21:46
ありがとうございます。
私も鍼灸師なのですが、鍼灸学校では漢方概論ぐらいしか、中医学を学べなかったので、非常にがっかりしたのです。
薬膳を1年勉強したら、もっと中医学を勉強したくなって、今いろいろ習ってます。
諸説あると、ほんとに迷いますよね。
それで、中国の中医薬大学で教科書にしているものを基準にしてデータは作成してます。
投稿者: toukikou | 2006年11月24日 08:26