« バリアフリーって? | メイン | メディカルアロマから言えば »

杖は必需品

骨折後、私の場合のリハビリは松葉杖ではなく、いきなりT字杖でした。
骨折のリハビリグッズは、病棟にもカタログがありましたが、高齢者向けのものでした。
骨折って、ある意味では高齢者と同じ状態になることなんですよね。

私のT字杖は、母が父のために買ったけれど、父が杖なんて使わない、と言ったため新品のままのものを流用しています。
握り部分が木でできているので、感触は良いのですが、何回も杖を倒したためひびが入り、欠けてきました。

最近、やはり骨折した友だちは、おしゃれな杖を探したそうです。
何年か前に骨折した友だちは、杖に名前をつけていたそうです。
身につけるものって、何となく愛着を持っちゃう。

しかし、杖にはそれほどデザイン性はありません。
杖の長い部分が柄ものだったりするくらい。
英国製だと、握り部分に凝っているものもあり、英国紳士がシルクハットにおしゃれなステッキで決めている図を想像するとシャーロック・ホームズの世界のようです。

こういう杖は、その人の体形に合わせて太さや長さを調節してオーダーしますが、リハビリ用だと金属パイプでできていて長さ調節ができるものが主になります。
私のもそういうやつで、母は「早く杖をつかなくても歩けるようになるといいね」と、言います。

スタスタ歩ける人にとっては、邪魔なだけの杖ですが、そのレベルになるにはまだ1か月以上かかりそう。
階段を上るときは、杖にかなりの体重をかけて骨盤をサポートしています。
でも、平らなところを歩くときには、人より遅いけれど以前よりは早く歩けるようになりました。

杖なしで、私の歩幅より小さくよちよち歩いているおじいちゃんや、ゆっくりゆっくり歩いているおばあちゃんに会います。
杖をついて歩くのはプライドが許さないのでしょうが、使い慣れてくるととっても頼りになるのが杖なんです。

そうです。
「ころばぬ先の杖」

っていうでしょ。
早めに杖を使ったほうがいいのになあ、と感じながらそういう方を見ています。

でも、心情は大事なもの。
父だって、杖なんていらない、と言ったため、その杖が今私のところにあるのですから。

まるで動けなかった状態から復帰している段階の私には、杖をつくこと自体が、回復につながっていますが、老人にはよぼよぼのイメージがあるんでしょうね。


コメントを投稿