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紅茶・コーヒーが温でプーアールは寒なの?

北京中医薬大日本校監修で、日本中医食養学会編の「食物性味表」が、刊行されました。
私めも、薬膳研究科に所属しているので、一冊いただきました。

以前から、コーヒー、紅茶などが温性を持つのか凉性を持つのか、いろいろいわれているので、さてこの本ではどうなっているのかな、と覗いてみると、

あらあら、紅茶やコーヒーが温性なのに、なぜかプーアール茶は寒性になっています。
プーアール茶の作用の中には、「生津解毒、瀉熱」とまで書いてある。

エエーッ、そんなことあるのお?
私は、結構プーアール茶をよく飲んでいるのです。
陽虚(冷え性)なのに、それでは逆をいくようなもの。
けれど、自分の体では、プーアールは、寒や、まして瀉熱とは感じられません。
自分の体感からすると、日本茶の方が凉だと思ってます。
後で冷えますから。
プーアールはそんなことはないんですよね。
なぜ、寒?.......

どこぞの文献を基準にしたのか?
そのへんの細かい部分までは記載されていないので、よくわかりません。

ちなみに、北京で買ってきた『茶飲養生事典』三采養生館 には、

飲用普洱茶能促進血液循環、加快新陳代謝、使身軆温暖、改善女性四肢冰冷現象:喝時加上幾辺乾姜可更具療效。 其温和之特性較不傷胃、適合多数人飲用。

とあります。
血液循環をよくし、新陳代謝を促し身体を温め、女性の冷え性を改善する。
乾姜(乾燥した生姜)を加えるとさらによい。
その温和の特性は胃を傷つけず、多くの人に適している。
とのこと。

私は、こちらの意見の方が合っていると思うんですけどね。

コメント

薬膳をやっていて一番困る問題ですね。
どれを信用していいのやら・・・

ここに、プーアール茶屋さんの感想が書いてありますので、のぞいてみては?

http://qa.puer-cha.main.jp/

ありがとう〜。
のぞいてみました。

人によって感覚的なものって、その人にしかわからず、でもその感覚って案外馬鹿にならないものだと思うんです。

もちろん、プーアール茶を飲んでいて、私自身は冷えを感じることはないんですよね。

私もこの本には関わりました。将来的に食材の薬効を文献毎にリストアップ出来るようなCD-ROMを作りたいと思っています(仕事で)そうするとどの本でどのように書いてあるかわかってすっきりしますよね。
そういう意見をどこかに貯めていって検証?していけば将来的にとてもよい性味表になると思うんですけどね。

フフ、編集委員の中にyukariさんの名前が載ってるのをちゃんとチェックしてましたよー。
文献をきちんと明示する、というのには賛成です。
文献も古いものではなく、新しい文献の方が情報としては新しいのでは、と稲田先生がおっしゃっていましたね。
たとえば、黄帝内経より本草綱目の方が、改善されているのではというご意見のようでした。

プーアールについては、高橋楊子先生(上海中医薬大、北京中医薬大の夏のセミナーの講師ですね)が、凉と本に載せていると「魔女の鉄鍋」さんから教えてもらったので、直接先生に聞いてみました。
高橋先生曰く、
「中華大事典(字合ってるかな)とか、いろいろ調べると凉なのよ。
台湾の人が、プーアールは温といったのが、温だという巷での話になったらしいの。
同じ半醗酵の紅茶が温で、プーアールが凉なのは、菌に違いがあるんじゃないのかな。」

私「先生、それでコーヒーは温なんですか?」
高橋先生「それが、どこにも書いてないのでわからないの。誰かわかったら教えてねー」

と言われてしまいました。

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