梨水(梨を水に浸けたもの)
消渇(糖尿病)の薬膳でのこと。
梨は肺陰を補うのに適した果実ですが、
食べやすいようにスライスした梨を水に半日浸ける
という薬膳が選ばれていました。
作っている最中も、皆口々に、
「そのまま食べた方がおいしいと思う。」
「水に浸けちゃったら、梨は味がなくなりそうだし、水も薄甘になるだけなんじゃ。」
と、不評の嵐です。
先生も内心は、そう思っている様子でしたが、経験方として出したらしい。
水や氷は薬膳の教科書にも載っているくらいで、他の食材と同列に考えているところが中医学のおもしろいところ。
梨を食材にしても、火を入れるのではなく、水で調理する。
梨の持っている性質を引き出す料理かもしれません。
滋陰する梨に、さらに清熱も加えるといった感じでしょうか。
1時間ほど浸けておいた梨(授業では、半日は無理)を味見すると、梨はまだ味が残っていて、水の方には梨の味が少し移っておりました。
画像がないのは、おいしい梨を実験台にして、わざわざまずく食べたくない思いが強く出たため。
それに、私の証には合ってないし。
興味が出た方!
お試しあれ!
糖尿病で、口渇がひどい方にお薦めです。
梨から出たお水の方が重要なんだそうですよ。
もちろん、梨も食べるんですけどね。
コメント
やってみます。
梨と水だけでいいのですね。
砂糖などもいれなくていいのかな。
投稿者: chitian | 2007年09月20日 13:26
砂糖はだめですよ。
梨からでたお水が、口渇の多い上消タイプの糖尿病によいということですから。
投稿者: toukikou | 2007年09月27日 11:02