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梨水(梨を水に浸けたもの)

消渇(糖尿病)の薬膳でのこと。
梨は肺陰を補うのに適した果実ですが、

食べやすいようにスライスした梨を水に半日浸ける

という薬膳が選ばれていました。
作っている最中も、皆口々に、
「そのまま食べた方がおいしいと思う。」
「水に浸けちゃったら、梨は味がなくなりそうだし、水も薄甘になるだけなんじゃ。」
と、不評の嵐です。

先生も内心は、そう思っている様子でしたが、経験方として出したらしい。
水や氷は薬膳の教科書にも載っているくらいで、他の食材と同列に考えているところが中医学のおもしろいところ。
梨を食材にしても、火を入れるのではなく、水で調理する。
梨の持っている性質を引き出す料理かもしれません。

滋陰する梨に、さらに清熱も加えるといった感じでしょうか。
1時間ほど浸けておいた梨(授業では、半日は無理)を味見すると、梨はまだ味が残っていて、水の方には梨の味が少し移っておりました。

画像がないのは、おいしい梨を実験台にして、わざわざまずく食べたくない思いが強く出たため。
それに、私の証には合ってないし。

興味が出た方!
お試しあれ!
糖尿病で、口渇がひどい方にお薦めです。
梨から出たお水の方が重要なんだそうですよ。
もちろん、梨も食べるんですけどね。

コメント


やってみます。
梨と水だけでいいのですね。
砂糖などもいれなくていいのかな。

砂糖はだめですよ。
梨からでたお水が、口渇の多い上消タイプの糖尿病によいということですから。

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