水果療法
黒龍江中医薬大学の研修旅行で、行きの北京空港に立ち寄ったときに買ったのが、この本。
果物類で療法って、お手軽で良いと思いませんか。
ジュースにするのが多いので、料理としての参考にはあまりならなかったけれど、いくつか良さそうなのがあるので良しとしましょう。
季節柄、『柚汁蜜膏』は参考になりそうです。
柚1個、蜂蜜200cc、氷砂糖30g、生姜汁10cc
柚の果肉とその他の材料を鍋に入れて、膏(軟膏ぐらいの固さにする)の状態にして、冷めたら瓶に保存します。
これを適宜、お湯で割って飲む、要するに生姜入り柚茶ですね。
でも、柚茶というのも記載されていて、そちらは柚の絞り汁に緑茶を入れて保存するというものでした。
柚茶も市販品を買うと添加物が入っていて、買う気がしないし、自然食品店などで売られている無添加のものはかなり高価です。
手作りが一番、素性の知れた無農薬柚を使って、秋冬を乗り切りましょう。
そうそう、どんな働きがあるかというと、
温中理気、和胃止嘔、適用として妊娠嘔吐、胃痛
(お腹を温め気を巡らし、胃の調子を整えて吐き気を止める、つわりや胃が痛いときに)
と、ありました。
柑橘類は気を巡らす効果を持っているので、お腹がガスっちゃったなんてときも良いですね。
ミカンを剥いたときに皮から出る鮮烈な芳香を嗅ぐと、途端に滞っていた気が廻り出すような気がするのは、暗示にかかりやすいのかもしれません。