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ぴったりの漢方薬を選ぶのってむずかしい

私の頭の湿疹に、劇的に効いたのは、
黄連解毒湯と平胃散でした。

でも、それらが、どんな症状に対応しているのかをネットで検索すると、

黄連解毒湯−比較的体力があり、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらする傾向のある次の諸症:鼻出血・不眠症・ノイローゼ・胃炎・二日酔・血の道症・めまい・動悸

平胃散−胃がもたれる傾向のある次の諸症:食欲不振・胃アトニー

などの記載があります。
おそらく、市販の薬を購入すると、このように書かれているのではないでしょうか。

私の場合は胃もたれや胃炎も起こしていないし、顔色はどちらかというと悪い方だし、出血も不眠も全然ありません。
一般論でいうと、黄連解毒湯も平胃散も、これらの症状がある人に向いた薬とはいえると思いますが、これはあくまでも典型的な症状を持っている場合。
実際の人間にぴったり当てはまるはずもありません。

では、ぴったりの漢方薬を導き出すにはどうすれば良いのか。
専門家の意見をうかがうのが一番、ということになります。

漢方薬は、西洋薬のように対症療法(症状に対して治療する)で薬を選ぶのではなく、症状や体質から中医学特有の「証」を考え、それに合った方剤を選びます。

それでは、黄連解毒湯とはどんな薬でしょうか。
虚証で生じた火ではなく、実火に対して処方される清熱解毒薬であり、医師が私の湿疹の原因を実熱と踏んだから処方され、それが私にとって効いたということは、先生の見立てが合っていたということになります。
方意に記載の「発斑」は、まさしく私の湿疹の状態。
『本方の主治証は多いが、病因は一つしかない』とは、湿疹に限らず、体の中に火が燃えていてその熱毒が原因で現れたものには、別の病気にも使えるということです。
ただし、実火を冷ますための薬なのである程度体力のある人向き。
(自分に合っていたので、ある程度の体力があったのだと実感してます。)

そして、平胃散ですが、
湿疹の原因を湿熱と考えると、湿を取り除く必要があり、平胃散は湿が胃に留まっているときに効果を発揮します。
私の症状は、お腹が張っていて、体は重く、食べ過ぎの傾向があり、舌には歯痕があり、舌苔白膩(苔が白く潤っている。でも舌尖は赤い。)。

ネットで参考になったのは、アトピー性皮膚炎におすすめする漢方薬のサイトさんです。
なかなかわかりやすいし、効きそうですねえ。

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