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当帰生姜羊肉湯(古典的薬膳)

中医営養学の授業で、金匱要略に記載されている当帰生姜羊肉湯のレシピが出てきました。
でも、かな〜り現代版にアレンジされてる模様。

材料:当帰20g、生姜30g、羊肉500g、紹興酒大さじ3、塩小さじ2、胡椒少々
作り方:
1.羊肉は2cm角に切り、沸騰した湯に入れ白くなったらいったん取り出す。
2.鍋に羊肉、当帰を入れひたひたに水を入れて強火にし、スライスした生姜と酒も加え、沸騰したら40分煮込む。

この作り方は、おそらく写真の「中医営養学」に載っているのではないかと思います。
授業のプリントとして提出されたので、本の中に記載されているのを確認していないのです。
このレシピだと、現代のスープとしていただいてもおいしいのではないでしょうか。
残念ながら、角切り羊肉をスーパーで気軽に手に入れることはできないので(ラムチョップやスライスなら手に入る)、再現していません。

原文がどのように記載されているかというと(ネットで参考にしました)、

寒疝腹中痛、及脇痛裏急者、当帰生姜羊肉湯主之。

当帰三両 生姜五両 羊肉一斤
上三味、以水八升、煮取三升、温服七合、日三服。
若寒多者、加生姜成一斤、痛多而嘔者、加橘皮二両、白朮一両。
加生姜者、亦加水五升、煮取三升二合服之。

中国での「両」は50gのようですので、1斤は10両だから500g。
当帰150g、生姜250g、羊肉500g
で、8升の水を3升になるまで煮詰めて、420ccずつ1日3回飲むとしても、4日分しかないんですね。
しかし、当帰150g、生姜250gじゃ、この煎じ液は生姜のピリピリと生薬を煮詰めた濃い味で、恐ろしい味がするに違いありません。
やはり、これは薬膳なんてものではなく、漢方薬としかいいようがありません。
寒さによる疝痛や脇痛など、痛みを止めるための漢方薬なんですから、効果を出すためにはこのくらいの分量が必要なんでしょう。

コメント

Your goal is to breed all the different dragons deefkafeaefddaff


現在の中国大陸は新計量を使用しているようです。

台湾などは第2大戦以前の計量を使用している。父親から聞いた話では戦前から使っている計量単位は
1斤=16両=600g。
どちらが正しいでしょうね。
薬でしたら藥効性は変わるでしょうね。

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