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口臭のための薬膳

昨日の薬膳の授業は、口臭のためのメニューでした。
弁証のタイプは、
1. 胃熱(胃に熱があり、口渇があって口の周りに吹き出物が出たりする)
2. 食滞(食べたものが不消化を起こしていて腐臭)
3. 肺熱(肺に熱があって生臭い息)
(虚熱タイプは少ないのであまり考えなくてよいということで、一番多いタイプがこの三つとのこと。)

この中で、胃熱や肺熱に効くメニューとして、芦根または葦茎を煎じてお茶としていただくか、お粥にするというものがありました。
芦根はアシの地下茎、葦茎はアシの地上茎です。
イグサのような香りがします。

煎じただけで飲めるお茶の方が手軽だし、お粥にするのが面倒なのに、中国薬膳ではしばしばお粥が登場します。(お粥にするときは、煎じ汁を入れてお粥を炊けば良い)
漢方薬の基本は湯薬(つまり煎じ薬)なので、それに近いスープやお粥に仕立てられることが多いのですが、さて、お粥にするメリットは?

温かいものをいただいて、発散させ、薬の効能を行き渡らせるということらしいのです。
ですから、お粥は朝一番に、いただくのが良いと。
この芦根のお粥は、弁証が合っていれば5回食べれば効くそうです。
5回食べても効かないようなら、それは弁証が違っていたということ。
いずれにしても、5回までにしてくださいという指示付です。

口臭のための薬膳で他のものとしては、
桂花(キンモクセイの花)茶がありました。
桂花と一緒に、紅茶か緑茶、または烏龍茶を入れ、沸騰したお湯を注いで10分蒸らします。
美味しいのは紅茶ですが、食療という点を考えると、最も口臭に聞くのは緑茶(竜井茶が一番合うと思います)です。
葉緑素やヴィタミンCが入っているので、口臭にはベスト。
でも、ちょっぴり飲みにくいと感じる人もいるかもしれません。
そういうときは、烏龍茶もしくは紅茶に変えて試してみてくださいませ。

桂花を口臭の薬膳に用いるのは、臭いを芳香のあるもので相殺しようということらしいです。
この理論からすると、アロマでトリートメントするのも、あり、ということになりますね。

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