骨折に効く漢方薬は?
骨盤4箇所と両足を骨折して6か月。
あちこち骨折した箇所が多いせいか、体の中はトンカントンカン、骨を修復中。
血液検査では、ALPの値が高く、医者は骨再生中を認識してるみたい。(ALP、アルカリフォスファターゼは骨芽細胞膜に存在し、骨形成の際に血中に流出)
いまだ、恥骨と座骨の一番損傷した箇所は2箇所、骨がくっついていません。
恥骨と座骨部分は3箇所折れ、そのうち一か所はX線写真で私が見ても、『おっ、くっついてきてる』と判断できますが、2箇所は骨と骨の間隔が空いていて空間が広がっています。
「ずいぶん長い間、くっつかないものなんですね」という私の問いに、医者は、
「それだけ、衝撃が大きかったということでしょう」と、答えます。
でも、2箇所のうち上の部分は、白さが他よりちょっと際立っていて、医者は、
「裏の方からくっついてきている」というのです。
ちょっと長い間歩いたり、座っている時間が長く立ち上がろうとすると、座骨部分が鈍く痛んだりするので、X線写真を見るまでもなく、まだ骨はつながっていないというのを認識します。
こんなに長い間かかると、眠りも浅いし、階段を上るのが一番難儀。
スポーツだって、いつになったらできるのやら。
金匱腎気丸は持っていたので、漢方薬屋で薦められたイーパオを一緒に飲むことに。
このイーパオは、実は食用蟻の粉末にハトムギや葛を加えて錠剤にしたもの。
はー、アリですか?
でも、ミミズ(地竜)やムカデ(蜈蜙)やヘビ(白花蛇)に比べれば、飲めるかも。
と、気を取り直し、飲み始めました。
五行のうち『筋脈肉皮骨』は五主と呼ばれ、五臓がそれぞれつかさどっているもの。
腎がつさどるのは骨。
ですから、補腎の漢方薬を飲むと骨の増殖を助けます。
補腎の食べ物は黒い色をしたもの、海苔・ひじき・黒胡麻・昆布などなど。
だから、黒アリは腎の機能を助けてくれます。
科学的には、アリは亜鉛の含有量が多く、性機能に関連する臓器に多く含まれているので、セックスミネラルとも呼ばれているとか。
それゆえ、不妊症の方に飲まれていいるようです。
それに、アリは土の中をどんどん潜っていく---だから通絡と、ほかには活血・消腫・散結のはたらきがあるみたい。
他には自分の体重の400倍のものを運べる力持ちとのことからも、骨に効きそう。
恥骨と座骨部分がくっつかないという症状からすると、ぴったりのものかもしれません。
これを飲んだ後は、体が温かくなるような気がするんですよね。
もともと陽虚がひどく、他の人と比べるととんでもなく冷えてトイレが近い私は、骨折後は頻繁にトイレにいかなければならなくなりました。
温まっていれば問題ないのですが、冷えると膀胱に貯まっている尿量にかかわらず、トイレに行きたくなります。
腎は水の代謝を行う臓器、膀胱は腎とは表裏の関係にあり、膀胱の気化がうまく行われないと、トイレ後もすっきりしない残尿感が残ります。
そして、腎はエネルギーの源であり、精を臓する場所。
腎は、体の中のすべての気の源であり、骨折するということは骨再生のために気がそちらにいってしまい、他の部分が手薄になるのです。
母の友だちで骨折しやすい方がいて、また腰椎を骨折したら、漏れやすかった尿の量が増えたと聞きます。
今まで、医者が驚くほど回復力が早かった私は、ときどき腎気丸を飲むぐらいで漢方薬の必要性をあまり感じませんでした。
が、これではいけない。
早く骨を修復しなければ、早かったと思っていた回復が遅滞してしまう。
漢方薬は、飲んでみれば自分に効いているかどうかわかります。
あれ、なんとなく効いているような...そんな、気持ちを持てれば、その薬はオーケーです。
きちんと、証にあっていれば、薬が手助けしてくれる、それが中医学のうれしいところです。
コメント
私も西洋医学のお薬よりも漢方薬が好きです。
興味深く読ませて頂きました(^^)
昨日柱にぶつけて足の指を骨折かヒビのようになりました。
漢方で治癒を早められないかと検索したらこちらへたどり着きました。
腎が骨と関係あるんですね。
牛車腎気丸のようなものでもいいのでしょうか?
あと捻挫には良くケイシブクリョウガンを飲むのですが、こういうものも効くのでしょうか?
お忙しい所すいませんがアドバイス頂ければ嬉しいです。
投稿者: 骨折したかも? | 2013年02月06日 12:31