« バラの精油は豪華だけれど | メイン | ピールはわたの部分で作るのよ »

ムーランルージュと名付けられたパンジー

ムーランルージュ<br />
ムーランルージュというパンジーはフリル咲きパンジー。
その独特の色合いが、普通のパンジーとは一味違っています。
イタリア貴族が作出したというとおり、色みは渋いけれど、どことなく華やかで、ベネツィアの仮面舞踏会を想像させます。
ムーランルージュ(赤い風車の意)はフランス語だけど、貴族間ではフランス語で話をしていたというから、イタリア人が作ってもフランス語なのかしら。

茎が長く、ブーケのように、活けることを目的に作られているらしいのですが、なぜか私の栽培した株はダラーッと横に垂れてしまいます(サンパチエンスを植えたらぴんしゃんしてきました)。
おまけにダンゴムシが大好きな品種らしく、他のパンジー・ビオラに比べると、圧倒的にこの鉢だけダンゴムシの数が多く、花びらを食べられてしまいます。
手前の黄色系統の苗は、ダンゴムシがかじったその後の姿。

あまりに悲惨な株だったので、小ぶりにサンパチエンス(サカタノタネが作出したインパチエンスの優良品種)を育てようと真ん中に植えてしまいました。
ムーランルージュの方は、季節的にもうおしまいと思って。

ムーランルージュのナーサリーであるイタリアのファーメン社は、世界最古のナーサリーとか。
お城の花を活けるために作られたので、ファーメン社の社長は城主で、貴族というわけです。
フリル咲きのパンジーの系図をたどれば、ファーメン社に行き着くといいます。

ポンペイやアマルフィの近くにあるらしいのですが、ファーメン社は半径50kmの場所に世界遺産が四つもあるということです。
後の二つはナポリとカゼルタですね。

今年の秋にはムーランルージュでハンギングバスケットを作るべく、種をとっておきましょう。
一株ごとに違う色合いなので、足りない分を苗を買い足して、10個も植え込んだら、きっとブーケのイメージに近くなるでしょうし、ハンギングならダンゴムシもつきにくいかもしれません。

<参考>
ムーランルージュ訪問記
フリル咲きパンジームーランルージュ

コメントを投稿