ピールはわたの部分で作るのよ
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母も友人から作り方を聞いたのですが、母からピールの作り方を聞いたとき、白いわたの部分で作るのよ、と言ってました。
でも、ネットで検索すると、わたの部分は苦いので、こそげとる、なんて記事が多く、はて?外皮つきで作るレシピもありかしらと思いました。
薬膳の考え方からすれば、外皮の部分もわたの部分も網めの部分も種さえも、くすり。
本来のピールはどうなの?
調べていてもよくわからないので、自分で試してみることにしました。
ベジタ(大地を守る会の野菜の宅配)に入っていた1個の夏みかんで、外皮つきのまま前回と同じように作ってみたのがこの写真です。
八つ割りで作り、まだ温かいうちに一つ味見をしてみましたら、これってナツメを煮たときみたい。
皮と実との固さのギャップがあります。
ところが、できたてはまだギャップ程度だったのですが、乾燥させるため放置していて2日後に味見をすると...
つるつるした外皮にはシロップがまだ残っている状態だったのですが、もういけません。
外皮はたべられるどころの状態ではなくなってしまいました。
固いのなんのって。
これで、私は身をもって、『ピールは外皮を薄く剥くべし』、を実感いたしました。
よーく考えてみれば、市販のピールに外皮なんてついてないですねえ。
むか〜し購入した佐藤雅子さんの『私の保存食ノート』に目が止まり、開いてみると、
ピールは皮の部分で作るとお思いの方がいらっしゃいますが、白いわたの部分でつくるのです、
と、ちゃあんと、書いてある。
それに、砂糖なしのコーヒーで夏みかんの砂糖煮を食べるのが好きです、とも書いてあります。
うん、うん、そうなのよ、私も一緒。
ピールを一口、口に入れてコーヒーを飲むと、口の中にかぐわしいみかんの香りがひろがって、オレンジのコーヒーを飲んでいるような錯覚を覚えます。
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