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せっけん考察

現在使用中のせっけんアボカドバーシャンプーバーサンシャインバーモンモリロナイトバーせっけん作りにはまってしまって、まだ1か月たっていません。
コールドプロセスで作ると、ゆっくりゆっくり熟成させて油と苛性ソーダがちゃあんと鹸化(油とアルカリが反応して石鹸になること)するまで待たなければなりません。
その間、自分の作成したものは使用できないので、市販のものを試したり、MPせっけんでクレイの様子をみたりしています。

MPせっけんにラベンダーの精油を加えたもの---私が使ったMPせっけんは、生活の木のもの。
表示されている成分は、
ラウレス硫酸Na、ミリスチン酸Na、精製水、オレイン酸Na、パルミチン酸Na、PG、ソルビトール、PEG-7グリセリルココエート、グリセリン、エチドロン酸、ブチルパラベン、エチルパラベン、メチルパラベン、プロピルパラベン、クエン酸、フェノキシエタノール、水酸化Na、ミリスタンオキシド。

手軽に楽しめるグリセリンソープとしては、いいのでしょうが、表示成分がありすぎて何だか恐ろしい気がします。
酸化防止剤、保存料等も入っていますね。

せっけん作りのお試しと、いろいろなクレイの使い勝手を探るために、MPせっけんに入れています。

大地宅配で買ったグリセリンソープ(洗顔用)---前田京子さんはせっけんをためすときは、髪の毛を洗ってみるのだそうです。
一番せっけんの良し悪しがわかるとか。

かくいう私も、この記事を読む前に、洗髪しているときや洗髪後の手触りでせっけんの良し悪しがよくわかると思っていましたので、同意を得たり、の気分です。
洗顔にも使えるほど品質にこだわったものは、もちろん洗髪や体にも使えるという手作りの理論からすると、透明なグリセリンソープで保湿効果のあるグリセリンを含んでいるにもかかわらず、髪の毛キシキシでさらさらになりません。

●マリウス・ファーブル社のマルセイユ石鹸---伝統的な釜炊き(温度が高い)製法で作られている割に、意外としっとりして洗っているときからさらさらになりそうな予感がしました。

●アレッポの石鹸---シリアのせっけんでローレル油が入った釜炊き製法。
温度が高いせいか水分がいっぱい抜けているのか、マリウス・ファーブルと同じく、軟らかいせっけんになりそうな材料なのに、結構固いです。
ソーパーの方たちは、ローレル油という言葉を聞いたとたんに市販されているかを、きっと探したにちがいありません。
私も探してみましたが、検索にヒットしませんでした。
こうなったら月桂樹をインフューズドオイル(油を溶媒にして成分を浸出させる)にして、似たようなものを作ってみたいと思っています。

●ナイアードのダフネ石鹸---こちらもローレル油とオリーブ油が材料ですが、薬臭い匂いがします。
オリーブ油はバージンを使用とのことなので、できあがったせっけんはうす緑色。
つるつるっとした触感で、わりと髪の毛はさらさらになりますが、翌日はちょっと指にひっかかります。

●お風呂の愉しみマルセイユ石鹸---今手作りせっけんを寝かし中なので、このせっけんが一番良くないと、今現在手作りしている甲斐がないところでしたが、記載した順に、だんだん使い勝手がよくなるという結果で満足です。
ご存じ、前田京子さんのレシピに忠実に作られた太陽油脂の製品ですが、成分も石鹸素地、グリセリンとしか書いていない潔さ、こういうの好きです。
洗髪翌日でも、さらさらしっとり、指で手櫛をしてもひっかかりません。

マルセイユ石鹸で、ここまで良い感触が得られるのなら、何も手作りすることはなかったかな、とも思えますが、ほんのちょっと、頭が痒くなるのです。
これは一昨年起きた脂漏性の湿疹が、またぶりかえしてきそうな予感なので、そのためにせっけんを手作りしています。

一般には、藍せっけんで市販されているようですが、藍を加工した中薬である『青黛』のせっけんが湿疹には効きそうな気がします。

[追記]
元々、かなり前から合成のシャンプーは使っていません。
大地を守る会の会員だということもあり(その前はらでぃっしゅぼーやに7年)、液体の石鹸シャンプーを使用していました。
これは、髪の毛がサラサラにはなりません。
合成シャンプーの害を受けるくらいなら洗い心地が悪くても、という気持ちでいたのですが、お風呂の愉しみマルセイユ石鹸で、ガツンと目が醒めました。

前田京子さんが、液体ではなく固形の石けんにこだわっている(液体はほとんどが水で、防腐のための成分が含有されていることが多いし、水以外の有用性の成分が当然少ない)のが良くわかったし、石けんといっても中身や製法に違いがあり、ひとくくりにはできないと思いました。

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