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手作り石けんを使ってみて(使用感)

手作り石けん全般にいえることですが、

1. 抜け毛が減ります。
2. ヘアダイの間隔が延びます。
3. 市販の普通の石けんより、汚れ落ちが良いです。
4. 過剰オイルのおかげか、手が荒れにくいです。

1. 手作り石けんを使うと抜け毛が少ないみたいなのよねと、母に言われて初めて気がつきました。
私の母は、お風呂場で洗髪しているとき、排水口の所にブラシを置いて髪の毛が排水口に流れないようにしているのだそうです。
その、ブラシについた髪の毛の量が、今までとは全然異なり、少なくなったといいます。
そう言われて自分でもツラツラ考えてみたら、排水口にくっついた髪の毛を取る回数が減っているなと思いました。
ネットでも、抜け毛が減ったと言っている方々が結構いらっしゃいます。
女性でも加齢とともに薄毛になっていくのは、女性用かつらやヘアピースを使っている人がいることから、おわかりでしょう。
髪が抜ける恐怖は、私は脂漏性の湿疹を起こしたときに味わっていますので、これは嬉しい効果です。

2. ヘアダイの持ちが良いことについては、自分でも感じていましたが、母も私の髪の毛の染まり具合が良く、その状態を保つ期間が長いことに気づいています。
「なぜだろう」と母は申します。
ヘナ木藍入りで染め続けているだけで、変えたものといったら、液体の石けんシャンプーから手作り石けんに変えただけなんです。
ネットで検索してみると、
「美容院でヘアダイをすると髪の毛が伸びるのが早いけどなぜか」という質問に対し、化学物質が頭皮を強く刺激するため、髪の毛が伸びる機会を与えているのだという答えがありました
髪の毛は頭を守るために本来生えているもの。
だから、頭皮に刺激が加わると、それを守るために髪が伸びるというわけ。
手作り石けんは苛性ソーダは使いますが、後は油と水だけです。
私が使用していた石けんシャンプーは、太陽油脂のパックスシリーズや大地を守る会のものですが、液体のシャンプーは、成分は水が大部分ですので、腐らないための物質は必要です。
水はいろいろなものを溶かしこむすばらしい溶剤ですが、水が加わると、あらゆるものが腐りやすくなります。
魚や野菜や肉などを保存するより、乾物の方が持ちがいいことは、誰でもが知っていることですが、そこから考えて、化粧水や液体シャンプーに防腐剤や保存料が加えられていることはついつい忘れがちです。
手作り石けんは、市販のシャンプーに比べると、とてもマイルドなので、髪本来の伸び方をするのだろうと思います。

3. 手作り石けんは油が化学反応するさいできるグリセリンを抽出することなく、そのまま閉じ込めて石けんになります。
このグリセリンは、水溶性の汚れも油溶性の汚れもよく落してくれます。
マルセイユ石けんは伝統的に絹やウールのおしゃれ着洗いに使われていたとありますが、洗濯機に放り込む前に手作り石けんで部分洗いをすると黄ばみがなくなり、とても綺麗になります。
よく使われる青さらしも真っ青といったところでしょうか。
キッチンなどの汚れにも、ブラシにこすりつけるときれいになってくれるので、お掃除が結構好きになっているかも。
このとき泡が立たなくても、グリセリン効果で落ちます。
これは、ジェリーフィッシュのメルマガで前田京子さんが同じようなことをおっしゃっているので引用します。
 M:「手作り石けんで洗顔するときには、とろりと溶け出した
 グリセリン成分が、水分をたっぷり含んだ皮膚の上をきれいに
 覆うことが、汚れを落とすのに一番大事なポイントです。
 ですから、『泡』そのものは、実のところ、洗顔にあまり必要
 ないんです。
 それよりも、その成分をなめらかに広げるには、石けんを使う前に、
 ぬるま湯でよく顔をぬらして、肌の表面の角質に水分がたっぷりと
 しみこんでいるようにすることの方が、大切なくらいです」

4. 顔や体に吹き出物ができてしまうので、私の作る石けんは鹸化率を95%にしてあります(鹸化率が高い方が油も酸化しにくく硬い石けんができます)が、5%でも過剰オイルがあるおかげか手が非常に荒れにくいです。
通常拭き掃除をしていると、ほこりや洗剤のせいで指先がひどくカサカサになってしまうのですが、秋(中医学では『燥』の季節と呼びます)になっても具合が悪くなりません。
北欧で使われているという白木の家具のソープフィニッシュを知り、自宅の木製品の汚れを取るときに石けんをつけて拭くのですが、こびりついた垢のようなものはすぐ取れ、木はツヤツヤしてきます。

「もう、手作り石けん以外使う気がしない」
と、言ってくれた友人がいますが、私も同じ意見です。


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