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インドのカオスは

20数年前インドに行き、一番印象的だったのは、道路が車だけのものではないということを実感したこと。

一番すごかったのは、オールドデリーです。
それは、映画のセットに迷い込んだかのよう。

我々は乗用車に乗ってオールドデリーの中を見学していたのですが、同じ道を裸足の人が歩く、馬車が通る、自転車が通る、ときどき動物もいたような記憶が。。。
混沌としたカオスの世界---いろいろな宗教(ヒンズー教、ジャイナ教、イスラム教、シーク教、ゾロアスター教、キリスト教、仏教などなど)を信じる人々がいて、動物も囲いに入っている訳ではない。
その状態は、天と地の間に人が暮らしているという中国の哲学より、さらに広範囲の感じで、天と地の間に動物が暮らしている、まさしくそんな風です。

20年後に行ったインドは、
オールドデリーで四輪車はあまり見かけなくなり、自転車が減り、代わりに人力車が増えていました。
狭いオールドデリーのこと、場所をとる乗り物(四輪)ではなく、自転車よりエコな人力車(4人乗っているのを見かけました。普通は1人か2人)が幅を効かせているのは当然かもしれません。

オールドデリーは雑踏のイメージはかなりなくなっていましたが、面白かったのはアウランガバードです。
昔ジャイプールに行ったときも、道路に牛やハヌマン(猿)や犬が出てくるし、ラクダも見かけましたが、アウランガバードはイスラムの町ということで、山羊を多く見かけました。
2〜3頭のこともあるけれど、群れが道路の端を歩いていたり、牛が道の真ん中で寝そべっていたり。。。

ドライバーは車やオートバイ、自転車だけに気をつけていればいいのではなく、それらの動物も、もちろん人間も避けなければなりません。
それは、まさしく運転ゲームをしているかのようです。
スピードの調節と右左にハンドルをしょっちゅう切りなおさなければならないし、スピードののろいトラックやオートバイを追い越すために常にセンターラインを超えて運転。
同じように対向車も運転してくるので、正面衝突を避けるべく対向車にも注意を払う。

ハアー。。.。
もともとインドで運転する気はもうとうありませんでしたし、ガイドがいうにはレンタカーは少ないそうですが、プロのドライバーに脱帽です。
もし、私が運転したら、彼らの倍は時間がかかるに違いありません。


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