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レッグウォーマーの季節

足先が冷えるとき、どちらかといえば足先そのものを温めるより、ふくらはぎ(腓腹筋)を温めるほうが温かさを感じます。
動脈は心臓からのポンプにより流れていますが、静脈は筋肉の動きによって流れています。
足は第二の心臓といわれるように、足の筋肉の動きによって血流を心臓に戻すのですね。
筋肉は熱を産生するもの、運動をすると熱くなります。

だから、足が冷えている状態とはうまく血液が流れない状態、逆にいえばもっと大事な臓器を温めるために手足が犠牲になっているのです。

快適に暮らすためには、足が冷えているくらい、なんて言わないで体からもっと温めてほしいというサインが出たということなのです。

足首、手首には大事なツボがたくさんありますが、おしゃれにレッグウォーマーをくしゃくしゃにして足首にたるませて履いているより、ふくらはぎを温めたほうが冷えには効果的。

西洋医学的には、大腿の筋肉よりふくらはぎの筋肉のほうが筋肉量が少ないので熱を発生する量も少ないから、ということになるのでしょうが、中医学的にみたらどうなのでしょう。

ふくらはぎの筋肉は足の太陽膀胱経・足の少陽胆経をメインに通ります。
足の陽の部分というのは、人間が四つ足になったとき太陽が当たる場所を陽、かげになる場所を陰というのですが、陽の場所は温めるのが道理ということでしょうか。

何だか無理やりこじつけているような気もしますが、夏から秋になると私の場合は、素足で座っていて最初に冷えを感じるのが、ふくらはぎ、そして順に足首・足先・太股なんです。

そうそう、腹巻も冷えには効きますよ。
背中の腎兪(これも膀胱経)を温めて腎臓を援護したり、お腹(中焦)を温めることにより脾胃の司る足に経絡を通して温めることができますから。


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