内蔵の引き上げ
体は魂の寺院ですから、そういうものとして大切に扱わねばなりません。体の健康は突き詰めれば生きた細胞の健康いかんにかかっています。これは、『ヨーガ本質と実践』に記載されていることばです。
魂の寺院---良いことばですね。
肉体も、物も、正しいケアをすれば長持ちする、と私は常々思っています。
人さまに推拿(すいな)していて、自分の健康はとヨーガで調整するように心がけています。
ヨーガは、一人でする指圧のようなもの。
内蔵の引き上げは知ってはいるだけで実践していませんでしたが、先日ヨーガの先生から
「この季節は食べ過ぎたりすることもあるでしょうから、内蔵の引き上げ(ウディヤナバンダ)を今日はやります。」
といわれました。
内蔵が下がっていては働くものも働かない、正常な位置にいてこその器官ですから納得です。
肩幅くらいに足を広げて立ち、両手を腿にあて、息を吸って深く吐きだしたら横隔膜を引き上げてお腹を引っ込ませる。
先生は、深くお腹がえぐれて穴があいたようになりますが私は肉がじゃましてできません。
でも、「正しくできていれば、鎖骨に窪みが出るので、できていますよ」、とのこと。
内臓はいったいどこに行っちゃったの?くらい引っ込むには、いつになることやら。
空腹のときにしてくださいね、というご注意つきだったので、長続きさせるための『なんちゃってヨーガ』のためには食事前に気が向いたときにするようにしよう、これってぽっこりお腹もひっこむはず、と密かに考えたのでした。
ヨーガの行者に出っ張ったお腹の人はいない、ですものね。
息を止めたままポンピングするアグニ・サラは、さらに消化に効くようです。
呼吸で内蔵をマッサージする---ヨーガの真骨頂ではないでしょうか。
<参考>眼の運動(眼筋をきたえる)