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気の出入り口って?

『鍼灸甲乙経』には、
『気衝』穴は、帰来(胃経のツボ)の下、鼠蹊上一寸、動脈往手、とあり、
『衝門』穴は、上去大横(脾経のツボ)五寸、在府舎(脾経のツボ)下横骨両端約紋中動脉、とあります。

双方とも鼠蹊部にあり、
鼠蹊部は、男の子が誕生するとき、直前に陰嚢が精巣から腹腔へ移動するのに通る道と言われています。

気衝(きしょう)穴は、腹部の気が出入りする要衝で、
衝門(しょうもん)穴は、太陰脾経・陽明胃経の経気が流中する要衝、だから
気衝や衝門という名がついたとか。

脾胃の気というと食べ物から得られるエネルギー。
それが鼠蹊部にあるというのが、おもしろいと思いませんか?

鼠蹊靱帯の下には動脈・静脈・リンパ管・神経が走っていて、とても重要な場所ではありますが、古人が気の出入り口が鼠蹊部にあると発見したのは何だか不思議です。

気は目に見えませんが、古人は気を感じる能力にたけていたのでしょうね。
帰来(きらい)穴は、息を吐くとき腹部の気が下降しこの経穴に集まるから気が帰る場所ということでこの名がついたといわれています。

コメント


はじめまして。
 このたび東洋医学の原典である1700年前に皇甫謐により編纂された鍼灸甲乙經を完全に翻訳して出版する運びとなりました。
詳細につきましては下記ブログにご訪問ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/kouotukyou_yt92で検索いただくと「鍼灸師・医師必携!待望の東洋医学最古の叢書(針灸甲乙經)が復活!」のタイトルでページが出てきます。
出版は三和書籍から9月の予定にしております。
ぜひ参考までにご購読ください。

鍼灸の原点、甲乙経ですね。
翻訳にはご苦労の多いことと思います。

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