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2006年03月23日

バラ、菊、ジャスミン、それに玄米茶

クグロフバラ(玫塊花(まいかいか))、菊花、ジャスミンの花だけだと、香りは抜群でも味としては、ちょっと物足りない。
たまたま家の茶筒に入っていたのが、玄米茶。
で、それを加えてみました。
茶色がかった黄色っぽいものが浮いているのは、玄米で、キンモクセイではありません (三花飲参照)。

結果は、みごと玉砕です。
玄米の炒った香りはとっても強く、他の豊かな花々の香りを封じ込め、私は玄米茶よ、と前面に出て主張します。
おそらく、日本の普通の緑茶でも、同じようなことがおきそうな気がします。
渋みまで出て、調和がとれないお茶ができそう。

やはり、ミックスするなら中国茶の緑茶の方が合いますね。
あ、もちろん、烏龍茶やプーアール茶でもいいんですよ。

2006年03月22日

胡桃と枸杞子のクグロフ

クグロフ胡桃バターと枸杞(くこ)、ドライプルーンを入れたクグロフです。
普通のパターの代わりに胡桃バターを使ったのですが、残念ながらバターのように伸びがよくありませんで、出来上がりは、何とはなしにパサついてしまいました。
レーズンの代わりに枸杞を入れています。
しかも、ホシノ天然酵母を入れて、じっくりと醗酵させているのに。

バターより胡桃の方が、ヘルシーでいいと思ったんですけど。
胡桃バターより、胡桃そのものを入れた方がおいしいですね。
中医学的には、便秘や頭の調子をよくしてくれそうなクグロフではありますが.....

2006年03月20日

杏仁茶(乾燥した季節に肺のために、それに便秘によい)

甜杏仁粉杏仁茶サン・ショップというマクロビオティックと自然食品のお店で、甜杏仁パウダーというのを買いました。
エルエス興業 甜杏仁パウダー 200g、甜杏仁100%の最上品とういのがキャッチフレーズで、お値段は1995円でした。

杏仁霜とどこが違うのか、杏仁霜なら500円ぐらいで購入できそう。
でも、薬膳を勉強している者としては、やっぱり気になる。

開封してみると、杏仁をミルサーで引いたばかりのようなすばらしくよい香りがしました。
そして、色は杏仁霜が真っ白に近いのに対して、こちらはクリーム色なのです。
スキムミルクや赤ちゃんの粉ミルクのような色合いで、見るからにおいしそう。

早速、大さじに山かけて、龍眼蜜とともにいただきました。
杏仁の香りも、龍眼の馥郁たる香りも両方感じられて、幸せなひととき。
たちまち、お気に入りの品です。

袋には、杏仁豆腐、そしてプリンに入れたり、アイスクリームにかけたり、他のドリンクに混ぜたりするとよいとありました。
これで、杏仁豆腐を作ったらおいしそう....(つい、よだれが)

杏仁は、肺の気が下に降りなければならないのに逆に上に向かって咳になるなんてときに、その気を下に降ろしてくれるし、種類(たねるい)の多くが腸の滑りをよくしてくれるように、便秘に力を発揮します。
肺と大腸は経絡でいうと表裏(ひょうり)の関係にあるので、咳にも効くし便秘にも効くというものがあるのは、中医学的にはごく当たり前のことなのです。

手の太陰肺経は、たとえば手首の裏の親指側動脈の拍動するところに走っているし、手の陽明大腸経はその表側(太陽のあたるところ)の親指側に走行しています。
ね、表裏の関係というのがよくわかるでしょ。
ちなみに、大腸経では、親指と人指し指の間の中手骨のところにある「合谷(ごうこく)」というのが、有名な経穴(ツボ)ですね。

私の場合は喘息の持病がありますが(今はめったに発作は出ません)、喘息の発作が出るときは、そういえば便秘していたなという記憶があります。
肺気は下に降りることで、大腸の蠕動運動を促し、大腸はしっかり働くことによって肺の粛降(気の下に行く働き)を助けています。

2006年03月17日

鋭敏な味覚を失ってしまったチャングム

王子様の麻痺の原因を突き止めるために、自ら王子様の口にしたものを食すことで自分も麻痺してしまったチャングム。
脚の痺れはおさまっても、味覚が鈍感になってしまったのでした。
王様のご膳をお出しするスラッカンの女官の味覚が異常になってしまったのは、一大事です。

王宮の外の医者にもかかりますが、医者が言うには、
「人が味覚を失う場合、大きく分けて原因は二つあります。
一つはよくあることで、風邪や栄養失調、伝染病にかかったりしたことによって味覚が落ちてしまう場合です。
もう一つは中風にかかったり、毒草や薬草を誤って食べてしまって味覚をつかさどる経穴が傷ついてしまう場合で、これを治すのは非常にむずかしいです。」

そして、この話の裏話が次のページに載っていました。

ずいぶん前から、作家からドラマの展開上、劇的な効果を出すためにチャングムの味覚をなくし、またそれを回復させる必要があるので、これに合った薬物と治療法を探してほしいと要請がありました。
「味覚には障害を誘発するが、言語には障害があってはならない」、「チャングムが味を感じないことは必要だが、舌が麻痺するとか体の一部に障害があってはならない」ということが基本であり、急にチャングムが大きな病気になるわけにはいきません。
ストーリーは大きく変えることなくドラマチックな状況でした。
このような状況に適合する薬剤はめったにありません。
一部食用植物と姿形が似ている毒性植物を食用植物と混ぜて食べる場合や、ゆでて食べなくてはならない食用植物をそのまま食べた場合等に副作用がみられます。
しかし麻痺症状はなかなかありません。
特に宮中のスラッカン(水刺間)で作られる食べ物だと考えると、そのような食べ物を王子が食べる可能性も低いことになります。
もちろん、食べ物で使用されない薬剤の中には麻酔効果や麻痺を起こすものもあります。
たとえば麻痺を誘発するものには、チョンオ(川鳥)、チョオ(草鳥)、ブザ(附子)のような毒性薬物があり、チョンナムソン(天南星)にも舌の麻痺を誘発するとのことで検討されましたが、採択されるには至りませんでした。
香辛料や食物に使用する漢方薬剤の中に、麻酔効果や麻痺をおこす漢方薬剤を探した結果、香辛料としても使用されるニクズクの油に麻痺効果があるということがわかりました。
作家はこれを基にストーリーを展開しながら、単に、ニクズクと人参を一緒に食べることで麻痺効果が現われ、その後遺症で味覚障害が現われるように設定したのです。
問題は、実際にドラマで放送されたことで誤解があったことです。
まるで人参とニクズクを一緒に用いてはいけないものだと誤解されたこと、実際に漢方薬で使う人参とニクズクを一緒に用いた時チャングムに現われたような麻痺症状が現われるのかということでした。
放送後、漢医学関係者からたくさんの抗議を受けた部分です。
もちろん、諮問チームはこの問題に気づき、台本を修正するよう意見を提示しましたが、時間が押し迫っていました。
何度も作家と演出が相談した結果、劇的構図上の問題とシナリオの作成及び、撮影時間の難しさを考慮して、ドラマ上では「ニクズク」を「ニクズクの油」に取り替えるということになりました。
しかし「ニクズクの油」という言い回しがむずかしかったのか、2・3回「ニクズク」と放送になってしまいました。
諮問チームとしては遺憾な部分でしたが、さまざな状況を考えるとどうしようもない部分だと認めざるを得ませんでした。

人参といっているのは、もちろん野菜のニンジンではなく高麗人参です。
薬膳仲間とも話をしていて、人参と肉豆蔲(にくずく、ナツメグのこと)を一緒に食べると麻痺が残る?、ん?、ん?。
と、不思議がっていた回でしたが、そういう事情があったのかと納得です。

ちなみに、食べ合わせが良くなく、一緒に食べると副作用がおきると言われているものの中で、人参と食べ合わせが悪いのは、藜芦(りろ)と五霊脂(ごれいし)です。
藜芦は、ユリ科バイケイソ属植物Veratrum nigrum L.やその亜種、変種などの根をつけた根茎
五霊脂は、ムササビ科の動物Trogopterus xanthipes MILNE. EDWARDS.、Pteromys volans L.などの糞です。

2006年03月16日

「有機ゲルマニウム+バラエキス」の入浴剤

くすみをふせぐバラエキス配合と書かれた有機ゲルマローズ入浴剤が、スーパーにありました。
バラの香りのする浴剤かと思い、配合をみてみると漢方薬なんぞも入っていて、ちょっと試してみたくなる内容でした。

お試しに一袋のみ購入し、湯船に投入してみると、ザザーッとお湯に吸い込まれていくときから、どピンクの粉末がこぼれ落ち、お湯はピンク、ピンクに染まったのでした。
アチャー、いかん、すっごい匂い。
もっと、ほのかに匂う程度ならいいのに、これでもかこれでもかという人口香料独特の匂いがたちこめ....

ハ〜、間違えた、買ってくるべきではなかった、一袋だけでよかった。

嗅覚は続けて同じ匂いをかいでいると鈍感になるので、それを見越してその匂いの源泉に浸かること小一時間。
入っているときは、さほど気にならなくなりましたが、お風呂から出て、湯を捨てた後も変に甘ったるい匂いが残りました。

自然の香りが一番です。
他の入浴剤と比べて汗がたっぷり出たかといったら、そうでもなかったし。

いろいろなものが使われていて、興味を持ったのでその結果を記載してみます。

日本浴用剤工業会の入浴剤のメカニズムによると、

塩類が皮膚の表面の蛋白質と結合して膜を形成し、この膜が身体の熱の放散を防ぐために、入浴後の保温効果が高く湯冷めしにくい

とあります。

材料 入浴剤としては 体内に入ると
硫酸ナトリウム 保温目的 天然のものは、芒硝(ぼうしょう)といいます。瀉熱通便、潤燥軟堅、清熱消腫
炭酸水素ナトリウム 重曹、肌をなめらかに、入浴後の肌をさまさせる。
PEG-150 ジステアリン酸のようです。増粘剤のようですね。
トレハロース 保湿効果
ケイ酸カルシウム 保温目的
レパゲルマニウム 有機ゲルマニウム。お肌への影響ということで、細胞レベルでの酸素供給、お肌本来の抵抗力を高める、皮膚の余分な老廃物を排出と書かれているサイトがありました。
パパイン パパイヤ酵素。皮膚洗浄効果。
バラエキス 香りをつける 「月季花(コウシンバラ)」なら活血調経、消腫、「玫塊花(ハマナス)」なら行気解鬱、和血散瘀とバラの種類によって微妙に効能は変わります。
陳皮エキス 体を温める 理気、調中、燥湿、化痰
唐辛子エキス 皮膚刺激、保温
クララエキス 炎症性皮膚疾患 苦参のことです。清熱燥湿、?風殺虫、利尿
生姜エキス 体を温める 発表解表、温中止嘔、温肺止咳
川芎エキス 鎮痛 活血行気、?風止痛
当帰エキス 鎮痛 補血、活血、止痛、潤腸
桃の葉エキス アセモによいといわれてますね。
オタネニンジンエキス 保湿 朝鮮人参のことです。大補元気、補脾益肺、生津止渇、安神益智
BG 何のことかわかりませんでした。
エタノール
赤色102号 もちろん、色つけ
赤色106号 もちろん、色つけ
香料 もちろん、香りづけ

2006年03月15日

薬膳のメニューの考え方

たとえば便秘しているときに、どんな料理のものを食べたらよいか?

便秘にもいろいろなタイプがあり、その人のタイプに合ったものをいただかなければ、効きません。
体の中が冷えて入るのに、体の中に熱を持っている人と同じ食べものを食べたら、さらに体は冷えてしまい、かえって具合が悪いことになります。

たとえば、体の中に熱を持っている人には、熱をさまし熱によって失われている体の中の津液(水分)を補い、腸を潤す必要があります。

そこで、我々は、そういう効果を持った食品はどんなものがあるかをピックアップするわけです。
それも、単品で入れたのではあまり効果がなさそうと思ったら、2〜3品(もしくはもっと)使った料理を考えます。

調味料も温性のもの、平性(温でも凉でもない)のもの、寒性のものなどありますが、少量ならメインの食材に影響を与えないと仮定して、ある程度自由にメニューを組み立ててもよいのではないかと思います。
(薬膳師がメニューを作るときは、その辺も加味して考えます。)

ですから、食材をピックアップしたら、それを使ったメニューはいろいろ出てくるわけです。
卵は潤いをもたらし、ほうれん草は血虚(血液の不足)で便に潤いをもたらすものですが、この二つを使った料理は、

和風の卵焼き、キッシュ、オムレツ、中華風炒め、卵とじ、ほうれん草のおひたし卵かけ、卵とほうれん草を入れたパン、単に卵かけご飯にほうれん草のおひたし、ほうれん草の卵とじうどん

など、さまざまなバリエーションが考えられます。
要は、食材の組み合わせをいかにおいしくいただくかなので、薬膳メニューをご覧になった場合は、それを応用してお楽しみいただけるとうれしいです。

2006年03月14日

冷え性の人(陽虚)の便秘

冷え性で体の中が冷えているので、尿は色がうすく多い、お腹や腰、手足が冷たいなんていう人は、陰陽のうちの陽が不足していると中医学では考えます。(陽虚の便秘)
そんなときは、もちろん体を温めるものを取る必要があります。
腸を温めて、腸の活動を促すのです。

たとえば、ラード、なつめ、枸杞(くこ)、くるみ、卵、ネギを入れたチャーハンは、どうでしょう。

ラードは、豚の脂肪分で、コレステロールがたまると敬遠されている方もいるのではないでしょうか。
豚肉は体の中を潤す効果があり、ラードにもその潤い効果と油であることから腸の滑りをよくして便を通しやすくするという力もあります。

適度に必要なときに必要なものを使う、これぞ薬膳の極意ですね。
ときどき、中医学ってすごいなあと思うことがあります。
3千年以上もの間、培われてきた経験医学は、ホント、現代に生きている我々にもためになることが多いのです。

胡桃などのナッツ類は、腸を潤すので便秘にはお薦めです。
なつめは気を補ってくれ、卵は潤いを与え、長ネギは陽を通すといわれています。

お茶を飲むなら、黒胡麻杏仁茶がこのタイプにはぴったりでしょう。
黒胡麻と杏仁をすりつぶすか、ミルサーで引いて、黒砂糖を入れてお湯をさす。
結構、いけるお味です。

2006年03月13日

血虚の便秘

便が乾燥していて、顔色に光沢がなく、めまいや動悸、物忘れが多いなどの症状のある便秘は血液不足(血虚の便秘)です。
そういうときは、血を増やし、潤いをもたらしてくれる食材を選びます。

たとえば、松の実、ほうれん草、春雨、牛肉、卵を使ったチャプチェ(韓国の炒め和え)などはいかが。

ほうれん草や牛肉は、血を増やし、松の実は腸の中の滑りをよくしてくれるし、卵は潤いを、春雨は喉の渇きを止めてくれます。

デザートには、補血効果のある当帰(とうき)を煎じて氷砂糖で甘味をつけたシロップをかけたヨーグルトがよろしいかと。
この場合、黒砂糖は温性で、体内の渇きを助長しやすいので、平性である氷砂糖もしくは白砂糖(ミネラルが入っていないので不本意ですが)がよいのです。

体の中の水分を補って潤してくれる蜂蜜をかけたヨーグルトでもいいですね。
でも、潤してはくれますが補血効果はありません。

2006年03月09日

気虚の便秘

便意はあるのに排出困難で息切れし、便をした後に疲れるというときの便秘(気虚の便秘)には、気を補って、腸の中をスムーズに通すように、潤いを与えなければなりません。

たとえば、麻の実党参、豚肉、椎茸、玉葱を使ったシュウマイ。

麻の実は腸を潤して便を通しやすくし、党参は気を補う効果が高く、豚肉も潤いをもたらし、椎茸も気を補ってくれます。

お茶には、気を大いに補ってくれる朝鮮人参を煎じていただくと良いですね。
朝鮮人参を単品で煎じたものは、独人湯(どくじんとう)と呼ばれています。

2006年03月08日

気滞(気が滞っている)の便秘

食欲がなく、みぞおち辺りがつかえて、ゲップも出るなんていうときの便秘(気滞の便秘)は、体の中を通っている気がスムーズに流れていないと中医学では考えます。
そんなときには、気を巡らさなければなりません。

たとえば、
大根、こんにゃくを柚味噌でいただく『味噌おでん』。

大根は消化を促進し、気を下に動かす力があり、こんにゃくは固まりをほぐし、腸の中の滑りをよくしてくれます。
柚も気を巡らし、消化器系の機能を高めるので、是非柚味噌にしていただくのがよろしいかと思います。

そして、お茶としては、やはり気を巡らしてくれる玫塊花(バラの花)橘皮(陳皮)のお茶がいいですよ。

2006年03月07日

実熱の便秘には

便が乾燥していたり、口が乾いたり口臭がある、舌が赤くて苔が黄色いなんていう場合の便秘(実熱の便秘)は、体の中に熱があると中医学では考えます。
そんなときには、熱をさまして便の通りをよくするメニューが、お通じをよくしてくれます。

たとえば、
ほうれん草、バナナ、いちじく、卵を使った『キッシュ』。

特に、バナナといちじくは、実熱の便秘にはとても有効なので、これらを取り入れたメニューを考えればよいと思います。

もう一つ、お茶としては、決明子(ハブ草の実)を使ったハブ茶がぴったりです。
決明子は、熱で乾燥して固くなった便に効果がありますよ。

2006年03月06日

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)が効くかしら

私は元々陽虚体質(体が冷えている)で、人様が寒いと思わない温度帯でも寒さを感じる内寒(体の中に冷えがある)があります。
それに、生まれたときからのアレルギー体質で、喘息の持病もあります。
要するに、虚弱体質で、特に薬物アレルギーになりやすく、アレルギー性鼻炎でもあるし、花粉症のシーズンの春が一番アレルギー度が高くなります。

ここに来て、口の周りが乾燥して皮がむけてくるし(胃陰不足?)、ゲップとオナラが出るようになってお腹は膨れるし、食欲もあまり出てきません。
最初は胃陰不足ということで『虚』の状態といわれ、麦門冬湯(ばくもんどうとう)で補っていたのですが、だんだんこれは『虚』ではなく『実』なのではないかという症状になってきてしまいました。

不足しているなら補わなければなりませんが、『実(正気と邪気が戦っている状態)』なら、補うのではなく反対に瀉さなければなりません。
瀉とは余っているものを取り除くという意味です。

心下痞(みぞおちのつかえ)があるため、相対的に上の方は暑さを感じやすく、それなのに下の方(脚部分)は寒さを感じるといった状態なので、『半夏瀉心湯』が効きそうな気がしました。
漢方薬局でそれを手に入れ、只今お試し中です。

ひどいゲップ状態はおさまってきて、食欲も戻りつつあります。
これで、お腹の脹りがなくなってくれば、ドンピシャッだったことになります。

もし、この記事を読んで『半夏瀉心湯』を試してみたいと思われた方がいましたら、薬局に相談なさってください。
中医学における『証』が合っていなければ、効くとは限らないのですから。

2006年03月03日

被リンク数ってそんなに関係あるの?

世の中のホームページ(特に商用サイト)は、検索エンジンの上位(初めの方)に載せるためにいろいろ対策をしているようです。
検索をした人が見るページはせいぜい1〜2ページ、よっぽど一生懸命探している人でなければ10ページも見る人は稀です。
だから、SEO対策を施して、最初の方に載るように画策するわけです。

でも、個人ページでそれを実際に行っている人は少ない、だから検索結果の最初の方はショップなどがひしめいています。
私の場合は、検索はしょっちゅうしていますが、個人のページでなければ(特にブログ)手に入らない旬の情報を調べたいことが多く、企業サイトを飛び越して有用なページを探すことが多いです。

そんな有用なページが、被リンク数が多いかというと、そうでもないものが多く、ときどきGoogleの基準はおかしいのではないかと思うのです。
独りよがりでない、皆に情報を提供しているページが、なぜかページランク0(ゼロ)だったりするから、なおさらです。
しかし、ロボットが機械的に取り出す基準としては、内容を読む訳にはいかないし、仕方がないことかもしれません。
Googleは、『Googleの人気の秘密』と称してページランクのことを次のように記載していますから。

PageRankTM は、Webの膨大なリンク構造を用いて、その特性を生かします。 ページAからページBへのリンクをページAによるページBへの支持投票とみなし、 Googleはこの投票数によりそのページの重要性を判断します。 しかしGoogleは単に票数、つまりリンク数を見るだけではなく、票を投じたページについても分析します。 「重要度」の高いページによって投じられた票はより高く評価されて、それを受け取ったページを「重要なもの」にしていくのです。

こうした分析によって高評価を得た重要なページには高いPageRankTM (ページ順位)が与えられ、検索結果内の順位も高くなります。
PageRankTM はGoogleにおけるページの重要度を示す総合的な指標であり、各検索に影響されるものではありません。
むしろ、PageRankTM は複雑なアルゴリズムにしたがったリンク構造の分析にもとづく、各Webページそのものの特性です。

もちろん、重要度が高いページでも検索語句に関連がなければ意味がありません。
そのためにGoogleは洗練されたテキストマッチ技術を使って、検索に対し重要でなおかつ、的確なページを探し出します。



2006年03月02日

穴あき人参

穴あき人参高価な朝鮮人参が、虫食いになってしまいました。
ちゃんと密封していなかったせいもありますが、大事にとっておき過ぎたのです。
木の虫食い穴から木屑が出てくるように、細かい人参の粉がずいぶんと出ています。

あ〜あ、もったいない。

もったいないので、洗って、生脈飲茶にせっせと使うことにしました。
高価なものといっても、食品には違いないのだから新鮮なうちに使わなければならないですね。
今さらながら、反省。

2006年03月01日

黄耆(おうぎ)入り味噌汁

あさりの味噌汁アレルギーの人に対して、体表を防御する力をつける玉屏風散(ぎょくへいふうさん)という方剤があります。
貴重な玉(ぎょく)で作った屏風のように、バリアを作るという意味の方剤ですが、組成は黄耆(おうぎ)白朮(びゃくじゅつ)防風(ぼうふう)となっております。
主薬は黄耆で、気を増し、体表の防衛を固くする効果があります。

漢方薬はお高いもの。
続けてずっと飲まなければならないものもあります。
財力が持たないときには、黄耆のみを汁ものに入れてみるのも長く続けられるコツかもしれません。
先生も、そういうことなら、黄耆だけでもよいとおっしゃっていましたから。

30分位水から煎じたものを瓶に入れて冷蔵庫に入れておけば3〜4日は持つでしょう。
それが面倒なら、だしを取るときに一緒に、だし用やお茶用の小袋に入れて煮出せばよいと思います。

生薬はおいしくないもの、といったイメージがありますが、黄耆入りの汁物は、入れないときよりおいしくなるんですよ。
スパイスのように使うといった感じです。