コーヒーはやっぱり温?
体を温める食品か冷やす食品か、これは中医学ではとても重要なこと。
熱性の体質の人が常に体を温める食品を取り続けていると、体の中はますますヒートアップし、冷え性の体質の人が体を冷やすものを取り続けていると血液も循環しにくくなり(寒は凝固させる働きがある)、その結果瘀血も生じやすくなります。
まっ、中国人の先生方は、
「日本人は冷たいものばかりとっているので(和食は刺身や和え物など冷たい料理が多いし、夏でも冬でもお店に入るとお冷やが出てくるし、冬でも生足の女の子もいる)、胃が冷えて胃腸が弱くなる、だから日本人は胃腸が弱い人が多い。」
と、おっしゃいます。
醗酵食品であるプーアール茶が「寒」だという本もあるのはさておき、コーヒーが「温」としていた本(北京中医薬大学日本校が出している赤い本)が、訂正版では確か「平」になっていたと思います。
先日、黒竜江の漢方薬理学の授業で、先生がたまたまコーヒーのことにふれました。
神経を興奮させるものを「陽」とすると、コーヒーは「温」と考えることができる、と。
各食物が温なのか涼なのかは、人間が摂取した後のサーモグラフィーで実験している方もいらっしゃるようですが、以前岡本先生が言うには、食物はいったん人間の体の中に入ると熱を発生するので(食物にはみな熱量があるでしょ)、寒涼のものでも一時的にはサーモグラフィーでは赤くなり、その後青くなるとのことでした。
このへんの見極めが(変化する時間的なものだとおもいます)がむずかしいと。
各本によって、薬膳の一番根本的な寒熱温涼である四気が異なるとき、いろいろな角度から考えるということができそうですね。