小豆黒蜜石けん(サポニンは水溶性?)
小豆は、むくみをとるのによく使われます。
だからといって、お砂糖たっぷりのあずきあんを摂取すると、砂糖による弊害と浮腫取りとどちらが勝つかは怪しいとは思っています。
豆は一般的に解毒作用を持っているといわれていますので、黒豆や緑豆でもそのうち石けんを作ってみようかと。
通常、食べると、小豆や黒豆は平性ですが、緑豆は寒性(食べると体が冷える)なのですが、石けんとして外用に使われた場合、どんな作用をするのか楽しみではあります。
小豆の成分は、煎じ液とさらしあんを利用しました。
サポニンは一般的には水溶性(脂溶性サポニンもあるらしい)とのことで、小豆サポニンはたぶん水溶性と思われます。
サポニンは小豆の煮汁に含まれ、皮の部分に多く含まれるといわれていますし、この煎じ中の写真をご覧いただくと泡がぶくぶく立っている様子で水溶性かと。
泡はこの写真の後、蓋部分にまで届きとろ火で30分煎じる間、ぶくぶくいっていました。
小豆石けんは、さらしあんを使っている方が多いようですし、百貨店で玉三のさらしあんを見つけて購入していたので、煎じ液と一緒に型入れ時にさらしあんも入れています。
後から考えると、オーガニックの大納言小豆を煎じたのですから、さらしあんでなく煎じたときの固体部分を加えるべきでした。
(小豆は、20gをミルサーで細かく粉にし、水500ccで煎じました。残った煎じ液はしっかり胃袋に。)
さらしあんは、普通、煮た小豆を漉し、それを布巾で包んで水でさらすから、『さらしあん』と呼ばれているはず。
さらしたあとの小豆の粉、それも皮を除かれたものにサポニンがそれほど残っているとは思えません。
それなのに、市販のさらしあんを入れてしまったんですよね。
まあ、これを入れたので、小豆色になったのですけど。
オリーブ油72%、イリペバター10%、ココナッツ18%
小豆汁、さらしあん、黒蜜、鹸化率95%
[使用感]
マルセイユのパーム油をイリペバターに代えただけの配合ですが、洗髪後の手触りはなかなかすべすべして良いのですが、翌日の髪の根本の立ち上がりはあまりよくありません。
前田京子さんは、パーム油やココナッツ油は肌にあまり良くはないから20%までの配合にしているとおっしゃっていますが、パーム油は髪に対してコシを出すような気がします。
パームをバターに代えているだけなのに、髪のボリュームはかなり違います。
バターは重たいイメージがありますが、文字通り髪の毛を重く下に下げてしまうようです。
<参考記事>黒豆黒糖石けん