育毛石けん(その1)
弟が高校のとき、弟の友人が家に遊びに来て、こう言いました。
「お前のうちって、おじいちゃん、二人いるの?」
父は若い頃から前額部が退行して額が大きかったので、既にその頃から老け顔。
だから、弟も育毛に関して余念がありません。
いろいろ、育毛グッズがあるらしい。
ちゃあんと、聞いたことはありませんが。
そして、私は過去に脂漏性の湿疹が頭皮にできたことがあります。
それに、女性でも加齢によりだんだんと薄毛になりますから、母のためにも育毛石けんに興味があります。
育毛といっても、いろいろ原因は考えられ、滋養を与えればいいのか、過剰な油脂分を取ればいいのか、痒みをとるべきか、人によって条件は異なるというものです。
市販の育毛製品は、ある程度万人向きに作られていて、どのタイプの人にも効くようにいろいろ入っているようです。
前回は、祛風止痒(きょふうしよう)で痒みを取る当帰飲子の石けんでしたが、こちらは、
黄連、黄柏、乾姜(ジンジャー粉)、甘草、紫根、紫蘇、川芎、桑白皮、橘皮、桃仁、牡丹皮、ウィッチヘーゼル、ルイボス、アロエ、蜂蜜
を入れてみました。
清熱薬、解毒薬、解表薬、保湿、ミネラルを補って、荒れ肌にも、という欲張りな組み合わせです。
オイルの配合は、
オリーブ油65%、ひまし油5%
未精製カカオパター5%、高融点パーム油10%
ココナッツ油15%
鹸化率95%
未精製のカカオバターは、ココア色で茶色かったので(未精製といってもクリーム色のものもありますね)、石けんの色も濃ーい茶色になってしまいました。
<参考記事>
育毛石けん2(毛髪再生、脱毛抑制のために)
[使用感]
濃い茶色のカカオバターを入れたのは失敗でした。
浴室の網棚には1ダースほどの石けんを乗せて、いろいろ試していますが、この濃い茶色が他の石けんにくっついて変な茶色のシミができます。
(写真は光の反射で白っぽく写っていますが、実際の石けんはコーヒーのように濃い茶色です)
育毛のためにチョイスした中薬なので、その効果を感じることができるには、少なくとも石けん1個使い果たさないと良さそうかどうかわかりかねます。
弟が使った感想は、『さっぱりする』ということなので、頭皮をクリアーにすることにより髪の状態を良くするという最初のコンセプトどおりかな、という気はします。
育毛には効果あるかも?状態ですが、洗髪後は毛先がはねるのでロングの髪向きではないです。
弟は髪が短く、ドライヤーも使いませんので、その欠点は感じないかもしれません。
頭皮はさっぱりと、髪の根本はさらさらしていてしっかり立ち上がり、毛先はしっとりと落ち着いているのが理想の石けんですが、むずかしい。