骨の穴のおかげで
骨折時のプレートやボルトを抜いた後、筋肉痛の痛みに似ている鈍い痛みは膝裏からなくなりました。
ボルトやらプレートやらが人体に埋め込まれていたら、リンパ液も滞るというもの。
『気』もうまく流れだしたという感じがします。
『気』は生体を流れているエネルギーですが、常に流れているからこそ生体活動がうまくいきます。
滞っていると、気滞・気鬱の状態になり、やる気がないとか人生を楽しめないとかいろいろ不都合なことが起きます。
体がうまく回り出した、文字通りそんな感じ。
抜去手術後2週間たちますが、自然な朝の目覚めが起きます。
今まで、よく眠れていない感覚を常に受けていましたが、それが解消しつつあるのでいつもより早く起きれるようです。
余分な金属を抜いて良いことづくめのようですが、ボルトの数だけ(5個も)骨に穴があいています。
骨の強度が落ちているので、骨に衝撃や捻りを加えたら再骨折の危険がありますので当分スポーツクラブには通えそうもありません。
それどころか、混んだ駅の構内などでは人にぶつかったりしないようかなり気をつけています。
「捻らないように」、といわれているので、足を真っ直ぐ前に振り出すように意識して歩いています。
この足を真っ直ぐ出すという行為には、
肩を後ろに引く、肩甲骨を意識する、というのが非常に役に立ちます。
一本の線の上を歩くには、ラインを意識して歩くより肩のラインを交互に後ろに引きながら動く方が自然に一本の線の上を歩くことになります。
このことは、エアロビクスのインストラクターから教わったのですが、膝を捻らないよう真っ直ぐ足を出す、ことにもかなり有効!
人の歩く姿勢を見ていると肩が上下している方をよく見かけますが、肩の動きはあくまで前後に、です。
この歩き方は、モデルがよくやるステージでのキャットウォークに似ているかもしれません。
肩をうまく使って歩いている人は、日本人ではあまり多くはありません。
『キャッスル』というドラマで、魅力的な美人刑事が歩いていく後ろ姿を映したとき、優雅にうまく肩を使っているなと感じたことがあります。
それと、『ライラの冒険』で、ニコール・キッドマンが正面から歩いてくるとき、肩を後ろに引きながら歩いているのを見ました。
美人は、歩き方も美しく見えるよう、注意しているのですね。
正しく歩くということは、体にとっても自然で美しい歩き方なんだなと、改めて思いました。
<参考記事>骨の金具を抜いたら