« リモンチェッロのレモン石けん | メイン | ゴートミルクマルセイユ石けん(生乳) »

卵酒マルセイユ石けん(卵酒)と卵と酒のマルセイユ石けん

卵酒マルセイユ石けん卵と酒のマルセイユ石けん手作りせっけんのおもしろいところは、賞味期限切れの食べ物を材料にすることができることです。

これもその一つです。
母が「風邪ぎみだから注文したの」という、卵酒を使った石けんです。
卵酒を買ったのはいいけれど、冷蔵庫に入って開封されずにどんどん期限が過ぎ、3か月オーバーになってしまいました。

未開封とはいえ、卵入りじゃ、こうなったら石けんにするしかないでしょ、と石けんにする分だけもらってきました。
母は「もったいない」とか、グチグチ言っていましたが(人によってもったいない意味合いが異なりますね)、大きく期限切れになったものをいったいどうするというのでしょうか。

アルコールを飛ばすために煮きっていたら、卵がモロモロと固まってしまいましたが、水分のみ苛性ソーダ水溶液として使用しました。
母はやはり煮きった液体部分のみを浴用材にしたそうです。
後で、この話を友人にしたところ、そのまま浴用材にすればよかったのに、と言われました。
さもありなん、なぜ火にかけたのかと後日問い合わせたら、お風呂の中で卵が固まるかもしれないと思ったのだそうです。
40度程度のお風呂の温度なら、卵は固まらなかったと思うんですがねえ。

EXオリーブ油72%、パーム油10%
ココナッツ油18%
卵酒
鹸化率95%

卵酒の状態のものを石けんに入れ込むより、その素材である卵・日本酒・洗双糖を入れた方が私好みの石けんになりそう、と思って作ったのが二つ目の石けんです。
卵酒は白身を入れた方がリゾチームの効果が高く風邪引きには有効とのことですので、こちらは全卵を使っています(塩化リゾチームは、将来ヒヨコになる卵黄を守っている自然免疫の一つと考えられているそうです)。

煮きった日本酒を苛性ソーダに入れ、一部分取り分けていた洗双糖を先入れはちみつの要領で温度が下がったときに入れ、全卵は一部分のオリーブオイルに溶き混ぜています。
ボールに入れたパームとココナッツオイルを湯煎で先に溶かし、オリーブオイルを加えてから40度になるように再び湯煎していますので、卵がモロモロ固まることはありません。

写真では白身を入れた方が白っぽい石けんに見えますが、実物はほとんど変わりなく黄色い石けんです。

<参考記事>エッグノッグ石けん

[使用感]
この二つは、なかなか使い心地がよろしいです。
どちらが良いかはわかりません。
ほとんど変わりがないからです。

卵酒に仕立てたものを石けんに使うより、単品(卵とお酒)をオイルや苛性ソーダ液にした方が高熱(卵酒のアルコールを飛ばすとき)が加わらずに良い出来になるかと思ったのですが。。。

おそらく、ほんのちょっぴり単品を使った方が良いのだと思いますが、ほとんど同じに良い、という結果となりました。
エッグノッグはラム酒を卵やミルクに加えることが多いようで、石けんに仕立ててもなかなかナイスなのですが、日本酒入りの石けんも使い勝手が良いのですから、さらに卵が入ったら良いのは当たり前ですね。

コメントを投稿