サルワンガアーサナ(肩立ちのポーズ)
シルシャアーサナ(頭立ちのポーズ)はアーサナの王様で、サルワンガアーサナ(肩立ちのポーズ)はアーサナの母なのだそうです。
どちらも頭が足より下になることによって、無理なく血液が頭部に行き渡り活性化する、という訳ですが、頭でさかだちするのはバランスが取れないと無理だし練習が必要で、初心者にはそうそうできるポーズではありません。
せめて、アーサナの母の方で体調を整えようと、寝る前には肩立ちのポーズをやるようにしていました。
ところが、20センチはあろうかという段差を踏み外し、腕の上に体が乗ってしまい、三角筋を傷めてしまいました。
三角筋は腕を挙上させる筋肉です。
横からも前からも腕が上がらず、痛くて腕で自らの体重を支えることもできません。
それで、肩立ちのポーズを3日ほどできずにいたら、めまいというほどではないのですが体がバランスをとれないような感覚に戻ってしまいました。
骨盤を骨折して未だつながっていない部分があるので、そのせいでバランスがとれないような感覚はあったのですが、肩立ちをするようになってから、そういうことはなくなっていたのです。
これはいけない、と
本(ハタヨガの神髄)を読み返し、何とか腕で体を支えなくてもいいように腹筋・背筋その他の筋肉で支えるようにしたら、今まで肩立ちと思い込んでいたアーサナは完成型にほど遠い状態だったのだと知りました。
本には、胸骨に顎を近づけるように、と書いてあったんです。
肩の上に背骨や足がまっすぐ乗るようにするのが肩立ちだと思い込んでいたので、後ろに重心が行き過ぎて腕で支えることが多かった、と今になって思います。
肩からまっすぐの完成型に行く前に一度、胸骨に顎を近づけると足は肩の前に行くのです。
この状態は足が後ろに行き過ぎるより、喉が締まり、サルワンガアーサナが意図する甲状腺・副甲状腺をバッチリ刺激します。(このあと徐々に垂直になるように)
甲状腺のホルモンは細胞の代謝を増進させ、エネルギー産生を増やします。
本には
顎を胸にもっていくのではなく胸を顎にもっていくことに注意。
逆にすると背骨は充分伸びず充分な効果をあげることはできない。
とあります。
私は肩立ち(5分やりたいけど恐らく3分でダウン)のあと、鋤(ハラーサナ)に持っていき、脊椎を一つずつ戻し膀胱経のツポを刺激していきます。
肩立ちから鋤にいくとき、首に負担をかけて傷めませんよう、ご注意を!!
<参考>
不眠に効くサルワーンガアーサナ(肩立ちのポーズ)
骨盤骨折1
肩立ちのポーズ(サルワンガアーサナ)その2
現在、新刊は出ていないようで、元値より高くなっていて驚きました。