花粉症の季節ですね
1月からの3か月の授業に薬剤学というのがあります。
中薬から方剤を作る授業のようです。
膏剤(軟膏のような固さで、煎じ薬に蜂蜜や砂糖を入れることによって保存性を持たせたもの)が作れたらおもしろいでしょうね。
中国では、良いとこの奥様はご自身の膏剤をお持ちなので、膏剤を持っているということがステータスになるそうです。
方剤も、3味や4味のものから組成できるものなら、割と気軽に煎じ薬にできますが、何種類もの中薬を必要とすると面倒で、湯液(煎じ薬のこと)が一番吸収しやすいので早く症状が良くなるといわれても、なかなか手が出ません。
そして、4味で組成される黄連解毒湯などは、黄連の苦さのため煎じ薬にしてもきっと飲めないでしょうし、甘草の入った方剤は、その舌に絡みつくような甘さのため、まずくて私は飲めません(人によっては甘草に対してこのような状態にはならないらしい)。
明日から2月。
花粉症の人にはつらい季節が待ち構えています。
『玉屏風散』は、黄耆・白朮・防風の3味で作れる方剤です。
宝石でできた屏風を立てるように、皮膚の表面にバリアを作り、衛気(体の表面を守っている気)の不足を補います。
人に比べると、それほど暑くもないのに、昼間だらだら汗をかくような人に、より適しています。
煎じるのが面倒だわという方には、イスクラが輸入している「衛益顆粒」という漢方薬もありますよ。
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小建中湯茶