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2008年05月30日

猫はレモングラスが好き

ヴィッキーとレモングラス<br />
うちの猫はベランダに出るのが好き。
キャットグラス(燕麦)はプランターに植えてありますが、葉っぱがかなりこわくなっていて実ができているものもあります。
その実がまた地面に落ちると、今頃の季節だとあっと言う間に芽が出てきます。

それもまた楽しいのですが、飼い猫ヴィッキーにとってはそれでは不足らしく、別のプランターの植物をムシャムシャ。
その近くにはネジバナが植わっているので、まさかと見ていると、その隣のレモングラスの芽をモシャモシャ食べていたのでした。
冬には枯れてしまったレモングラスですが地際まで切っておいたものが、芽を出しているのです。
猫にはかっこうの猫用草らしく、そういえばレモングラスって稲科かな。
稲の葉っぱに似てますもんね。

猫は舐めて胃の中に入ってしまった毛玉を取り出すために、稲科の先のとがった草を好んで食べますが、その目的にかなったもののようです。

ネットでいろいろ検索しているときに、オーストラリアでアロマショップをしている方の記事にこうありました。
アロマに出会ったのは、猫のノミがきっかけで、隣のおじさんがティートリーの精油が猫のノミに効くと教えてくれたのでそれを使ったら、猫はすっ飛んで逃げてしまった。
今では、猫のノミにはレモングラスが効くと知っているけれど。

というものだったのですが。
ということは、ヴィッキーはノミよけにしてるのかな。

レモングラスの精油にどんな働きがあるかというと、健胃作用、強壮、デオドラント、ペットのダニ・ノミ防止、とちゃんと書いてありました。

2008年05月28日

外邪束肺と薔薇

外邪束肺---邪気が外からやって来て(風寒邪のことが多い)、束になって肺を囲うと、肺は宣発粛降できずに上逆します。
要するに『気』の運動がスムーズに行かないと、咳が出てきたり、鼻が詰まったり、頭痛や悪寒、発熱といった症状が起きます。
肺は臓器の中では、体の一番高い位置にあり、外邪の影響を受けやすいので、風熱犯肺や寒邪客肺といった表現もあります。
中医学独特の証を表す文字は4文字で表されることが多いので、四文字熟語などと呼ばれますが、文字が意味することにハッとさせられることは多いのです。
犯肺や襲肺は肺を犯したり、肺を襲う様を表現していますが、束肺は邪気が束になって肺の周りをおおうので、肺気がコントロールされない様子を表しています。

実は、ゴールデンウィークに薔薇の植え替えをやっていて、この『束肺』ということばを思い出したんです。
薔薇の植え替えは、薔薇の根が動き出さないうちにやらなければならないので、通常は12月頃にやらなければなりませんが、薔薇を植えていた杉桶のタガがはずれて底が抜けそうになってしまったのです。
それと、杉桶だとプラスチック鉢より水持ちが悪い。
薔薇にとっては、日当たりより水が重要なのではないかと思うのです。
なぜかというと、我が家では南側より北側(ちょっとだけ西に振ってます)のベランダの薔薇の方が調子が良いから。

苗のときに植えた薔薇とラベンダー(デンタータ)は、ラベンダー優勢。
はびこったラベンダーは、薔薇をすっぽり包み根鉢を作り...格闘すること1時間余り。
これって、まるで、『外邪束肺』みたい。

途中で分けるのをやめて、そのまま一緒に植えなおそうかと思いました。

でもね、薔薇だけで植え替えたら、ここ2〜3年咲かなかった薔薇(スブニール・ド・ラ・マルメゾン)に蕾がついたんですよ。
薔薇にとっては袪邪したことになるのですね。


2008年05月21日

キャリアオイルはドラッグ・デリバリー・システムのようなもの?

もともと、中医学を学ぶきっかけになったのは冷房病なったからですが、夏になると電車のクーラーが風寒邪になって襲ってきて調子が悪いこと、悪いこと。

中医学的にいうと「表虚」(体表を覆っている衛気が不足している)の状態ですが、西洋医学的にいうと体温調節しているはずの自律神経がイカレテいると感じます。
それで、自律神経系に働きかけると思われるアロマの力も借りているところなのですが、キャリアオイルのことで何だか気になったのでそれについて書いてみます。

キャリアオイルは、アロマショップなどで市販されているオイル(必然的に高価)がお薦めで、通常一般的な安い食用油は、アロマテラピーにはお薦めしませんというのが何だかひっかかるのです。

安い食用油は、高熱を加えていたり、長く保存させるために添加物を加えているので体に悪いものが吸収されてしまうし、栄養分が多いものを使ったほうがよいというのがその趣旨なのですが、皮膚から吸収できるものってどれだけあるというのでしょうか。
サイトによっては、皮膚は単なる排泄器官なので何も吸収できない、などという古くさい意見もありますが、毛細血管を通ることのできるくらい小さいものなら体内に入るでしょう。
もちろん、油の分子は大きいので油そのものが血液の中に入るということはないでしょうが、油に含まれている有害物質が吸収されてしまうということは起きると思えます。

有害物質を経口摂取した場合は、胃の塩酸や肝臓での解毒といったバリアーをくぐり抜けないと血液やリンパに入るということはないけれど、皮膚から入った有害物質はその関門がないので溜まっていくという論理があります。
もし、血液の中に入ったら、やはり肝臓に来たときに解毒されるし、リンパに入ったら食作用がおきるのではないでしょうか。

大気が汚染されていたり、農薬のかかったものや添加物が多い加工食品を、選別しないで摂取していたら、肝臓も悲鳴をあげるにちがいありません。
薬でさえ、肝臓にとっては異物なのですから、せっせと解毒しているのです。(もし、体内に入った薬が解毒されずに延々と効いてしまったら....考えるだけ恐ろしい。)

だからこそ、できるだけ体に良いものを使う必要があるのですが、食用油だって体内に入るのですからキャリアオイルに向かないものを摂取していることこそ矛盾していると思いませんか。
それに、市販されているキャリアオイルは、オーガニックと記載(一応、一定以上のレベルだと判断できます)されていなければ農薬をかけた植物から絞ったオイルかもしれませんよ。

皮膚からどれだけの物質が吸収されるかは、吸収できるための環境(システム)が必要らしいのですが、狭心症のための貼るニトログリセリンなどの経皮薬などもあり、薬を必要な場所に必要なだけ効くようにするシステムをドラッグ・デリバリー・システムというようです。

これについての参考サイト

皮膚について
新薬を生かす次世代ドラッグデリバリー

患者に優しい剤形
生体膜による分子認識とドラッグデリバリーシステム(DDS)と血液にやさしい材料
ドラッグデリバリーシステム(DDS)の研究開発動向

2008年05月15日

板藍根ってアイだったのね

同じ植物から作られる中薬でも、名前が異なると全然別のものだと思っていることがよくあります。
板藍根もしかり。
板藍根って、バンランコンでしょ、的に覚えていたので、大青葉青黛と同じとは気づきませんでした。

青黛がインジゴで、ジーンズに使うもの、だから虫避けとかに利用されてきた、なんてのは納得していたのです。
そして、葉っぱの部分が大青葉だということも。

しかし、根の部分が板藍根だったとは。
そういえば、藍(アイ)という字が入ってましたね。

2008年05月07日

期限切れのアロマオイルの使い方

セミナーで、期限が切れたときの精油の使い方を教わりました。

1. 掃除機のあの埃っぽい臭いは何とかならないのー、というときに、
ティッシュに一滴、好きな精油を垂らして、それを掃除機で吸う。

私は、レモンで試してみました。
ティッシュは難なく掃除機に吸い込まれるし、吸い込むということは、ゴミ袋の中に入るということ。
臭い埃っぽい臭いが、レモンの香りがときどきする芳香に!
う〜ん、ナイスです。

2. ガスレンジに2〜3滴垂らして、濡らした台ぶきんで拭く。
精油はアロマオイルというだけに油なので、油汚れがおもしろいようにとれます。
しかーし、あんまり垂らすと強い匂いでクラクラしてくるので控えめに。

もちろん、惜しくなければ期限内の精油を使ってもOKですが、期限切れのものだと捨てるだけかと思っていたので他の使い道があるのは嬉しい限り。
ゴミの嫌な臭い消しに1滴、拭き掃除のバケツに1滴、と、お掃除に活躍してくれることは請け合います。

芳香だけでなく、殺菌効果があるのを活かして使うと、他にもいろいろ使えますよ。
何だかわけのわからない小さな虫が植木鉢に湧いてきたときなんぞは、パッパッと数滴振りかけておいたら、きれいに一掃されましたもの。