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2009年04月29日

和紡布巾はとってもエコ

和紡布巾<br />
もう10年以上使い続けてるかなあ、和紡布巾。
タオルサイズをお風呂で石鹸なしで使っている人もいますが、私はもっぱら食器洗い用です。

生成りもあるけれど、汚くなったら、食器洗い用から台ぶきんに格下げするので、私はカラーのものを使用しています。
格下げしたものが青だったら、次の食器用はピンク、それを格下げしたら次は黄色とかね。

ガラ紡という名前がついた紡績の布は、縦糸に小さな重りがついていて、それがガラガラ音をたてるのでガラ紡という名になったとか。
その重りは、糸に自然な縒りを作り、荒目の織物はふわーっと柔らかな手触り。

まず、100gの乾いた布を用意します。この布に十分水を含ませ、次に決まった力で水を含んだ布を絞ります。そうして絞り終わった布の重さを量って、そこから100gを引いたら、絞りきってもまだ湿った布に残っている水分量がわかりますね。これが吸水率です。「水分を保持する量」といったほうがわかりやすいかも…。例えば絞りきってその重さが150gだったとしたら、その布の吸水率は50%です。 和紡布はこの吸水率が107.5%(ガラ紡)〜127.1%(手紡ぎ)で、100%を超えています。ちなみに水周りで使われる普通のタオルやふきんの吸水率は80%前後。和紡布のガラ紡糸や手紡ぎ糸は、普通の糸に比べ太さにムラがあり、わた状に膨らんでいて隙間がいっぱい。ここに水を蓄えます。だから普通のタオルなどに比べ、1.2〜1.5倍もの水を保てるわけです。 この吸水率が100%を超えると、水がたくさん布地にしみわたり隙間がなくなるので他のもの(油や汚れ)が入り込みにくくなるといわれています。 http://www.masuhisa-naturecolor.co.jpより引用

食器用の洗剤や石鹸を使わなくて済むので、ラクチンです。
1.石鹸で洗う。
2.すすぐ。
の、石鹸で洗う、の1行程をすっ飛ばせて、ぬるま湯を使い和紡布巾で食器をこするだけで油汚れも落ちちゃうんです。
それは、魔法を見ているよう。
なんで、落ちるんだろう、と、毎回思ってしまうのですが、実際きれいに油は落ち、お皿はギトギトしません。

排水も石鹸が流れるわけではないし、石鹸を流すための余分な水も必要としないから、それはそれはとってもエコ。
食器洗いの時間も短縮されるので、私の大のお気に入りです。

でも、なぜか、口コミ評を読むと、皮膚の弱い人(アレルギーの人とか)がお風呂で和紡布を使っていることが多いみたい。
特別の人だけではなく、食器洗いにみんなが使うと、もっと和紡布巾も広がると思うのですが。

和紡布巾は、油を含んで重くなってしまったら、石鹸を使って洗えばまた最初のように使えます。
普段は、使い終わったら絞って布巾かけに掛けておくだけです。
手入れも簡単よ。

2009年04月22日

大怪我すると寒いの

変なタイトルです。
が、本当なんです。

もともと、腎陽虚(先天のエネルギー不足)なので、人一倍寒がり。
母(私より20歳以上は年取ってます)より、エネルギーが足りません。
一緒にデパートに出かけると、冷蔵庫に入ったみたいに寒いという私に比べて、母は平気そう。
母はちょっとさむいと手足が冷たくなるのですが、私よりは冷房に対して大丈夫みたい。

もうすぐ5月ともなると、世間の人たちの服装は夏服に近い。
綿を着ていて、ウールを着ている人なんていない模様。

電車が冷房していなければ、私もそれほど着込まなくても済むんですけどねえ。
五臓のうち腎は骨を司っており、骨を再生中の私は、どうもそちらの方にエネルギーが振り向けられているらしい。
7月7日に怪我したから、かれこれ10か月近くたつのに、未だ骨盤の2か所がくっついていません。
骨があったはずの場所に新たに作っているので、時間がかかるみたい。

こう長くかかると、人様はかしましい。
若くないから、骨がくっつくのに時間がかかるんだあ、とかね。

2か月前、医者はこう言いました。
「それだけ大怪我だったってことでしょう。」
つい先日は、
「順調です。」

今までの経過を全部見ている医者だから、言えることかもしれない、と思います。
骨盤を骨折したのに、中の神経をやられていないのは超ラッキーとも思います。

よく年を召した方が、えらく着込んでいて、暑くないのかしら、と感じたことが懐かしい。
今の私は、その典型。
その方たちの気持ちがよ〜くわかります。

2009年04月15日

シアバターの良し悪しって、いったいどこにあるの?

 シアバターいろいろ<br />
大地を守る会の宅配でシアバターを注文しました。
それは、生活の木のものでした。
甘いナッツの香りがするというキャッチフレーズだったので、期待して匂いをかいだら、どちらかというと変な匂い。
チョコレートの原料にも使用されるとのことですが、良い匂いではないなあ。
他のシアバターはいったいどんな匂いなのか気になる。

そこで、いろいろ注文してみました。
その結果がこの写真です。
基本的に精製すると、本来持っている成分がなくなったり、残留物質が残ったりするので、未精製のものしか眼中にありません。

ところがいくつかは、匂いもない、色も白いものが届いたりしたのでがっかりです。
濾過しただけなのに、白く匂いも少ないものも中にはあると聞くので、一概に精製されているとはいえませんが。
鼻の良い私が嗅いでも、匂わない白いものは精製している−−−と勝手に判断しています。

写真左上から横に順番に
1.mayuの100g詰め。精製と思われます。記載なし。ギュウギュウに入れてあって、ネジぶぶんにもはみ出していたので、開けるのに苦労した。

2.プレミアムシアバター。精製品(HPにそう書いてある)。

3.生活の木の30gのものを詰め替えた。香り部分は揮発性なのか、あけたてより最近は気にならなくなった。

4.アルミ缶に入ったwafaのもの。缶の柄がキッチュで可愛いけど、アルミの縁近くについていたシアバターが黒くなっていて、アルミならではの黒ずみが移った感。香りは一番マイルドだが、結構油っぽい。

5.容器に入れ変えたケインズのサンプル。練り上げを施したもの。

下の段
6.ガイアのもの。精製品 (よく見るとHPに書いてあった)。

7.ケインズのスタンダード100g。

8.マザーアース。気温24度の日に匂いを確かめていたら、液体になっていてタラーッとこぼれた。他のものは固体だったのに。驚き。日本より暑いと思われるアフリカで簡単に液体になったら意味ないんじゃないかな。写真に写っている溝がその証拠。べたべたしていて、匂いもきつい。

9.アフリカ工房のもの。他のと違い、耳かきのようなへらがついていて好印象だけど、ふた部分に『過去から学ぶ』と書かれていて、毎回その言葉に気がつくと何か憂鬱になる。

油脂系統の良し悪しって何だと思いますか。
私の基準は、水分を閉じ込めてくれるけれど、べたべたしないこと。

たぶん、他の方も同じなのでは?

ガーナでは、生まれたての赤ちゃんの保護のためにシアバターを全身に塗るとか。
B波の紫外線をカットするので日焼け止めにもなるらしい(これに関しては、白さを保つことができるのかどうかは疑問です。皮膚に有害な紫外線に対し、皮膚を保護するバリアとして働くということなのでしょう。)。

さらっとした着け心地からしたら、液体のワックス(ロウ)であるホホバ油の方に軍配が上がるけれど、このシアバターのなかでのベストは、意外なことに生活の木のものでした(精油は他のものが良い)。
他のものに比べると、つけた後のべたべた感が少ないのです。

最近の私のつけかたは、ローズの芳香蒸留水でパッティングした後、かなり多めにてのひらにシアバターを取り、両手で溶かして顔全体につけます。
そして、造顔マッサージをして浸透させ、珍珠粉入りのクリームを塗り塗り(毎回自分でクリームに入れます)。

これで、てからず、しっとり。
手で触っても、べたべたしません。
といっても、さらっとしたつけ心地はホホバには負けるので、朝はホホバで、夜はシアバターです。
これじゃ、日焼け止め効果は期待できませんね。

<参考>
大地を守る会に、なぜ生活の木のシアバターをカタログに載せたのか聞いてみました。

今回扱っているシアバターについては、下記をもって取り扱いとしてお ります。

・生活の木が直接現地ガーナを訪問し、生産者と製造工程を確認できて
 いること。
・生活の木は現地の生産者の生活向上に意欲的であること。
・輸入したシアバターを、最終的に国内で溶かしてろ過し、検品工程を
 経ていること

アロマテラピーワールドマガジン・ダシバ! ガーナにシアバター石けん工房をつくりに


2009年04月09日

イランイランエクストラは香りだけ

イランイランという精油には、エクストラという名前がつけられたものがあります。
エクストラ----何だか、特別なもののように感じられますね。

私も以前は、通常のイランイランより高価だったりするから、エクストラの方が良いものかと思っていました。

しかし、メディカルではイランイランエクストラは、使いません。
なぜなら、エクストラは揮発性の高い物質(これらは水蒸気蒸留の際、最初の方で抽出されます)だけを抽出、要するに蒸留時間が短いのです。
何を持ってエクストラというかといえば、芳香性の高い物質だけを集めたものなので、香りが良い? とされています。

しかし、完全に蒸留を終えたものではないので、分子の重い物質は入っていない。
おそらくセスキテルペン類は、ほとんど入っていないでしょう。

イランイランは香りの好みが大きく分かれる精油。
エクストラは苦手でも完全蒸留は嫌いではない、という人が多いとか。
かくいう私もそうです。
完全蒸留は、エクストラより鼻につく匂いではなくマイルドな感じ。

すべて抽出された完全蒸留のものをメディカルでは使います。
パーセンテージからしたらぐっと少ない物質でも、重要な働きをするものはたくさんありますものね。

<参考>
アロマ問屋.NETさんのイランイランエクストラの成分分析表
メルテスさんのイランイランエクストラの成分分析表メルテスさんの前ページ

2009年04月07日

ホホバオイルの良し悪し

ホホバオイル<br />
アロママッサージでは、ホホバオイルがよく使われます。
先日、セミナーで全身に使うのが当たり前と思っていたのが、あっさりくつがえされました。

ホホバオイルは、蝋(wax)でできていて肌につけるとさらっとするので、顔には向いているけれど、全身には使わないと言われたのです。
そう言われて、ハッと気づきました。

そういえば、先生が『ピン』(ピンキリのピンです)と思っているホホバオイルを試したことなかったな。
食べ物もしかり、良いもの、おいしいものを知らずして、物の良し悪しはわからない。

そこで、自分の顔に塗って某社のホホバオイルと比べると、
さらっとする仕方が全然違う!!
1級品と2級の違いがあるー。
オイルなのに、べたつかず、液体の蝋を塗ったような感覚、これぞまさしくホホバというのでしょうか。

ホホバオイルの中には、ヒマワリ油などが混ぜられているものがあるらしい。
また、天然であるから成分比率も変化し、7度以下で固まるとはいわれていても、冷蔵庫で固まるものと固まらないものが出てくる。

全身向きのものは、蝋分が少ないもの(混ぜ物がされていても少なくなるわね)が向いているのかもしれませんね。
マッサージしている最中にさらっとしてきて、滑りが悪くなったら意味ないですものね。