キッチンソープ(重曹入り)
先日作った重曹入りの廃油石けんを使っています(写真左は『パックス浴用石鹸』、右が廃油石けん)。
型からはずした後から、すでに芋ようかん状態でしたが、熟成期間の1か月を過ぎても芋ようかん状態は変わらず。
とっても柔らかく、すかすかしています。
研磨力を出したくて半カップも重曹を入れたのが固まらなかった原因のようです。
私は通常は、和紡布巾を使っているので、食器洗いに石けんや洗剤を使うことはありません。
でも、鍋やシンクを磨くのには『萌』という重曹入りの粉石けんを使用しています。
粉石けんと重曹を同量ずつ混ぜると似たようなものができるようですが、どうせ石けんを手作りしているのなら研磨力もあり、廃油の臭いも消してくれる石けんを、ということでできたのが廃油石けんです。
洗浄に最適なpH範囲は9.0〜10.5で重曹は8.2なので、石けんに配合すると洗浄力が落ちるという見解もありますが、この廃油石けんは不思議なほどよく汚れが落ちます。
あまり固まっていずクリーム状態なのも功を奏して、たわしやブラシにこすりつけやすい。
研磨力もあって泡も立つ。
試しているうちに、いろいろな所の汚れが気になり使っているうちに、何だかお掃除が好きになってきちゃったぞ、的な考えさえ浮かんできます。
ゴシゴシゴシゴシ----魚焼きグリルの扉を磨いていたら、しつこい油汚れがどんどん小さくなって。。。
すっかり気を良くして、廃油でなく新品の油でキッチンソープを作ることにしました。
(コスロン使用のため、廃油は出ることなく、新しい油を継ぎ足しています)
今度は、総油脂量の10%(50g)の重曹と橘皮大さじ1を粉にしたものを型入れ時に加えました。
配合は、
ココナッツ40%、レッドパーム20%、米20%、パーム20%で鹸化率は97%
で計算しています(できるだけ100%にしたかったけれど、誤差の範囲を考えて3%の余裕をもたせました)。
オレンジ油は汚れがよく落ちるということで、オレンジピールを入れる方が多いのですが、私の手持ちは橘皮というわけです。
橘皮はアルミの袋に入って香りが飛ばないように配慮されていましたので、開けるととても良い香り。
石けんにした後も、今のところ香っています。
<参考>
廃油石けん
和紡布巾はとってもエコ
[使用感]
橘皮入りの石けんは、使用中もときどきみかんの香りがします。
廃油とは違い、こちらは結構硬くできたので、小さくなるとパキンと折れますし、色も何だかウニのよう。
あまり硬いのも、タワシでこすったときに石けんがつきにくいので、キッチン用としては柔らかい方が使いやすいかもしれません。
家の廃油は菜種油メインなので当然柔らかくなり、橘皮入りはオリーブ油20%であとはハードオイルです。
米油などを増やしてソフトの比率を上げたほうがいいですね。