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2009年07月29日

キッチンソープ(重曹入り)

廃油石けんキッチンソープ先日作った重曹入りの廃油石けんを使っています(写真左は『パックス浴用石鹸』、右が廃油石けん)。
型からはずした後から、すでに芋ようかん状態でしたが、熟成期間の1か月を過ぎても芋ようかん状態は変わらず。
とっても柔らかく、すかすかしています。
研磨力を出したくて半カップも重曹を入れたのが固まらなかった原因のようです。

私は通常は、和紡布巾を使っているので、食器洗いに石けんや洗剤を使うことはありません。
でも、鍋やシンクを磨くのには『萌』という重曹入りの粉石けんを使用しています。
粉石けんと重曹を同量ずつ混ぜると似たようなものができるようですが、どうせ石けんを手作りしているのなら研磨力もあり、廃油の臭いも消してくれる石けんを、ということでできたのが廃油石けんです。

洗浄に最適なpH範囲は9.0〜10.5で重曹は8.2なので、石けんに配合すると洗浄力が落ちるという見解もありますが、この廃油石けんは不思議なほどよく汚れが落ちます。
あまり固まっていずクリーム状態なのも功を奏して、たわしやブラシにこすりつけやすい。
研磨力もあって泡も立つ。

試しているうちに、いろいろな所の汚れが気になり使っているうちに、何だかお掃除が好きになってきちゃったぞ、的な考えさえ浮かんできます。
ゴシゴシゴシゴシ----魚焼きグリルの扉を磨いていたら、しつこい油汚れがどんどん小さくなって。。。

すっかり気を良くして、廃油でなく新品の油でキッチンソープを作ることにしました。
(コスロン使用のため、廃油は出ることなく、新しい油を継ぎ足しています)

今度は、総油脂量の10%(50g)の重曹と橘皮大さじ1を粉にしたものを型入れ時に加えました。

配合は、

ココナッツ40%、レッドパーム20%、米20%、パーム20%で鹸化率は97%

で計算しています(できるだけ100%にしたかったけれど、誤差の範囲を考えて3%の余裕をもたせました)。
オレンジ油は汚れがよく落ちるということで、オレンジピールを入れる方が多いのですが、私の手持ちは橘皮というわけです。
橘皮はアルミの袋に入って香りが飛ばないように配慮されていましたので、開けるととても良い香り。
石けんにした後も、今のところ香っています。

<参考>
廃油石けん
和紡布巾はとってもエコ

[使用感]
橘皮入りの石けんは、使用中もときどきみかんの香りがします。
廃油とは違い、こちらは結構硬くできたので、小さくなるとパキンと折れますし、色も何だかウニのよう。
あまり硬いのも、タワシでこすったときに石けんがつきにくいので、キッチン用としては柔らかい方が使いやすいかもしれません。

家の廃油は菜種油メインなので当然柔らかくなり、橘皮入りはオリーブ油20%であとはハードオイルです。
米油などを増やしてソフトの比率を上げたほうがいいですね。


2009年07月21日

シアバター石けん(シアバター72%)

シアバター石けん1シアバター石けん2私はもともと健康お宅なので、体に良いものが好き。
だから、石けんも、肌に良い石けんレシピを考えている前田京子さんの本を参考に作っています。

ですから、シアバターもオプションとして加えたり、オイルの総量に加えるときでも10%ぐらいかなと、思い込んでいました。
ところが、アフリカ工房さんでは、シアバターをたくさん消費することによってアフリカを支援しましょうということで、シアバター80%使用の石けんを販売していて、石けんのレシピを公開しています(この記事を書いている時点では80%のものでした)。
アフリカではシアバターは、生まれたての赤ちゃんを保護するために塗られているとのことですので、シアメインの石けんがあってもおかしくはない。
ネットでは、シア30%、40%、50%、中には100%で作ってみた方もいます。

いったいどんな石けんになるのか知りたい!
ということで、作ってみました。(お金のことより、好奇心が勝っちゃうんですよね)

バター類は常温で固まっているから、石けんにしたときも固いものができます。
パーム油の代わりに使うレシピもありますが、シアバターも油脂と考えると、
マルセイユ石鹸の比率でオリーブ油を別のオイルに置き換えるレシピを順次試し中なので、
シアバター(72%)、パーム(10%)、ココナッツ(18%)、鹸化率95%で作りました。

23回目の石けん作りから、私は鹸化率を95%にしています。
本には、85%ならしっとり、90%ならさっぱりと記載されていましたので、ずっと鹸化率90%で作り続けていました。
1か月の熟成期間が終わり、いざその石けんを使っているうち、最近ではできなかったにきび(吹き出物)が顔や背中にでき始め、これは余剰オイルのせいだと気づいたのです。

それに、夏には洗い上がった体にオイルの膜が張るのは何とも心地よくない。
家では、断固冷房をつけない主義なので、暑い時期は1日に何回もシャワーを浴びます。
とにかく、さっぱりと、したいのです。

手作り石けんはグリセリンを含むのでしっとりしますし(グリセリンは空気中の水分を呼ぶ)、鹸化率を上げたほうが余剰オイルが少ない分、オイルが酸化しにくいし、石けんになっている分が多いのでより固い石けんもできます。
余剰オイルを残すわけは、肌にいろいろつけなくても済むように、余分なものを肌につけすぎないように考えられているからですが、肌にオイルで壁を作ってしっとりさせるより、水分を補うほうが私の好みということもあります。
肌に余分な皮脂が出てギラギラするときは、その油分を取るのではなく水分を補うのだと、ある皮膚科医がおっしゃっていたのを、なるほどと思っているからですが。

シアバター72%の石けんは、グルグルかき回しているときからもったり重い。
これは、型から抜くのが大変そう、と思い、1日保温した後すぐ抜くことにしました。
ところが、アクリルモールドに張りついて抜けません。

仕方がないので、型の周囲に包丁を入れました。(鹸化をすすめる温度は重要なので、抜きやすくするために冷凍するなんて考えません)
だから、周囲はゲジゲジの状態。
おまけに、カットしようとしたらピアノ線がぶち切れました。

グズグズ溶け崩れる石けんばかりで、なるべく通気をよくしようと石けんに気をつかっていましたが、その心配はなさそうな石けんができました。

[使用感]
ハードオイル100%の石けんなのですから、ピアノ線がぶち切れるのは当たり前。
パーム油を泡立ちのよいひまし油にするべきでした。
というのは、普通に手で泡立てても、ほとんどうまくいきません。
顔を洗うと油の膜が張られたようなマットな感じになります。

それで、髪を洗うのはためらわれたのですが、試すと、意外なことに泡はモクモク立ちます。
これは、これは。。。結構、良いのかも。。。
リン酢をし、手触りを確かめると、あ、やはりだめ、きっとこのまま乾かすと髪の毛が固まったようになりそう。

それで、今まで髪の毛には感触の良かった竹炭の石けんで洗い直しました。
シアバターの石けんは、ボディに使っても、やはりペールを1枚まとったようで、通常より温かく感じました。
風通しの良い室内で寝ころがっていると冷え過ぎる傾向にありますが、この日は掛け物が必要なかったからです(もちろん、冷房なしよ)。

その後、水気を含んで浴室に置いているシアバター石けんは、溶け崩れなく硬いまんまですが、ちょっと泡立てるだけで、モクモクと細かい泡がたち、とても気持ちがいい。
それで顔を洗うと、未精製シアバター独特の匂いがします。
洗髪用には不向きでも、顔を洗うには贅沢な気分に浸れます。

<参考>シアバターの良し悪しってどこにあるの


2009年07月17日

ウニャデガトー(アマゾンの秘薬)

ウニャデガトーカテゴリーでは『中薬』に入れてしまいましたが、正確には中薬ではありません。
中薬とは中国で伝統的に使われてきた薬ということなので、ペルー原産のウニャデガトー(キャッツクロー)は中国では取れないのですが、もし取れていたら確実に中薬に分類されていたでしょう。

抗酸化作用があり、リューマチや癌にも効くと言われているアマゾンのジャングルで取れる秘薬のウニャデガトーをポコアポコで購入しました。
店主の奥様は、ウニャデガトーを毎日飲んでいて、リューマチが治まっているとか。

「苦いですよ」と言われ、ティーバッグのものを試飲させていただきました。
ほんのちょっと苦みを感じましたが、飲みやすい-----煎じた漢方薬を飲み慣れている私には、物足りないほど。

ティーバッグではすぐになくなるだろうし、高くつくので、棒状になったスティックを1リットルで15分煮出すタイプのものを買ってきました。
やかんで煮出している際、蒸気が結構立ちのぼるのと、ティーバッグでいただいたものはもっと味が濃かったのに対し、可もなく不可もなく的に特徴的な味がしないのとで、2回目からは漢方薬を煎じるようにマイコン煎じ器で30分煮出しています。

漢方薬の味からすれば物足りないほどなので、果たしてこれが効くのかどうかわかりません。
白湯とまではいいませんが、あっさりとした飲み口なのでもっとスティックを増やした方がいいのか、薬膳的に効きは弱いけど長くいただけると解釈した方がよいのか迷うところです。

<参考>Uncaria Tomentosa(ウニャデガトー)の画像検索


2009年07月15日

レモングラスの石けん(ルイーサ)

レモングラス石けんこの写真は、ペルーのチチカカ湖に面しているホテル、カーサ・アンディーナ・プライベートコレクション (このホテルからのプーノの町の夜景はすばらしい) にあったもので、Hierba Luisa、Lemongrassと表記されています。
レモングラスかレモンパーベナかわかりませんが、さわやかなレモンの香りが残っていて、イネ科特有の香りはしないのでレモンパーベナのほうかもしれません。

おそらく、ドライの状態のものをそのままか、もしくはオイルにインフューズドした残りを入れ込んだ石けんかなと思えます。

家に持ち帰り、早速、手を洗って試してみました。
わりと、泡立ち良く、匂いも精油のきつい匂いではなく、ハーブ特有の柔らかいもので、『うーん、さわやか』と思いながら、タオルで手を拭きました。
ところが、手が何だかベトベトします。

???

仕方ないので、マルセイユ石けんで手を洗い直しました。
あのベトベトは、一体なんだったのでしょうか?

どんな油を材料にすれば、べとつくのでしょうか?
私にとって、石けんはすっきり洗い流せることに重点があるので、粘つくのは問題外。
残念ながら、使用に耐えないということで、ゴミ箱にポイです。
ハーブを入れ込んだ石けんは興味津々なので、このアイデアはいただき、です。