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2009年01月29日

メディカルアロマから言えば

アロマテラピーというと、芳香療法ということになり、わざわざメディカルアロマなんてことばを使うこと自体が変、とういことになります。
しかし、日本においては精油は雑貨扱いで輸入されているので、医療用に使われるには基準が甘い。
中には、食品添加物として輸入されているものもあり、その場合は飲むこともできますが、日本での一般的な精油の用い方は、「嗅ぐ」か、希釈して「塗る」になります。

精油そのものは植物のエッセンスなので、成分が凝縮されており、漢方薬に比べると使う量が少ない割には人体に与える影響が大きいのです。
だから、安易に使うと、過敏症の人はアレルギーを起こしたりかぶれたりします。
精油に関する知識が、もともとメディカルの立場から伝えられていないせいでしょう。

でも、詳しい知識を知らずとも、
『知り合いからしか買えないこの販売方法って、何かおかしい』、
『こんなに多くの精油を販売してるのって、売らんがため?』、
『アブソリュートといって有機溶媒を使うのは自然療法とはかけ離れてる』、
『柑橘系の精油は光に反応するから、夜用の化粧水、昼用の化粧水と分ける?』

ん、ん、ん?
訳のわからない世界が見えてきます。
厳密にいうと、柑橘系の精油は水蒸気蒸留ではなく、果皮を圧搾して作られるし、光に感作するフロクマリンを含むため塗った肌を太陽に当てるとシミや炎症の原因になります。
だったら、光に当たらない部分や夜塗れば良さそうに思えますが、療法ということを考えたら昼だから夜だからと考える方がおかしい。
具合が悪いときは夜も昼もないですものね。
それと、柑橘系精油に含まれるリモネンは肌を刺激するのでメディカルアロマの立場からは、柑橘系の精油は塗ることはできません。

先日、セミナーで消毒用アルコール(水を含みます)と無水アルコール(無水とはいっても多少水が入ってます)を水の入ったビーカーにそれぞれ入れ、白濁するのを確認しました。
アルコールに精油が溶けるようにいわれていますが、水が入っていると濁って溶けないんです。
それは、アルコールの一種であるグリセリンも同じこと。

ですから、化粧水やルームスプレーなど水の入ったものには精油は溶けません。
細かく分散はします。

肌がかぶれる原因は、直に精油が触れるとき。
ものによっては直につけても大丈夫な精油もあるようですが、私はお薦めしません。
なぜなら、過敏症の私は赤くなったことがあるから。

そうそう、お風呂に精油を何滴かたらして芳香浴を楽しむなんて肌が過敏な方は止めた方がいいですよ。(そう書いてあるサイトがあってびっくりしました。)
もし、これをやるのでしたら、湯船に入っている間中、ずーっとかき回し続けなければならないし、肌についてしまった精油はオイルの成分に近いのでお湯では洗い流せません。
界面活性剤である石鹸などを使って乳化させないといけません。

以前、私は2〜3滴の精油をお風呂に垂らし、よくかき混ぜて入りましたが、ずっとかき混ぜ続けなかったので、精油はお湯の上に浮き、水面のラインにあったボディ部分に赤いかぶれが出てしまったのです。

2009年01月22日

杖は必需品

骨折後、私の場合のリハビリは松葉杖ではなく、いきなりT字杖でした。
骨折のリハビリグッズは、病棟にもカタログがありましたが、高齢者向けのものでした。
骨折って、ある意味では高齢者と同じ状態になることなんですよね。

私のT字杖は、母が父のために買ったけれど、父が杖なんて使わない、と言ったため新品のままのものを流用しています。
握り部分が木でできているので、感触は良いのですが、何回も杖を倒したためひびが入り、欠けてきました。

最近、やはり骨折した友だちは、おしゃれな杖を探したそうです。
何年か前に骨折した友だちは、杖に名前をつけていたそうです。
身につけるものって、何となく愛着を持っちゃう。

しかし、杖にはそれほどデザイン性はありません。
杖の長い部分が柄ものだったりするくらい。
英国製だと、握り部分に凝っているものもあり、英国紳士がシルクハットにおしゃれなステッキで決めている図を想像するとシャーロック・ホームズの世界のようです。

こういう杖は、その人の体形に合わせて太さや長さを調節してオーダーしますが、リハビリ用だと金属パイプでできていて長さ調節ができるものが主になります。
私のもそういうやつで、母は「早く杖をつかなくても歩けるようになるといいね」と、言います。

スタスタ歩ける人にとっては、邪魔なだけの杖ですが、そのレベルになるにはまだ1か月以上かかりそう。
階段を上るときは、杖にかなりの体重をかけて骨盤をサポートしています。
でも、平らなところを歩くときには、人より遅いけれど以前よりは早く歩けるようになりました。

杖なしで、私の歩幅より小さくよちよち歩いているおじいちゃんや、ゆっくりゆっくり歩いているおばあちゃんに会います。
杖をついて歩くのはプライドが許さないのでしょうが、使い慣れてくるととっても頼りになるのが杖なんです。

そうです。
「ころばぬ先の杖」

っていうでしょ。
早めに杖を使ったほうがいいのになあ、と感じながらそういう方を見ています。

でも、心情は大事なもの。
父だって、杖なんていらない、と言ったため、その杖が今私のところにあるのですから。

まるで動けなかった状態から復帰している段階の私には、杖をつくこと自体が、回復につながっていますが、老人にはよぼよぼのイメージがあるんでしょうね。


2009年01月21日

バリアフリーって?

骨折して杖をついて歩いていると、通常の人間の歩くスピードがとても早く感じられます。
やはり、大腿骨を骨折した友だちが同じようなことを言っていました。
最近でこそ、とても遅い老年者は抜けるようになりましたが、私も後ろからどんどん抜かれます。
しかし、最寄りの駅の近くの横断歩道は、普通の人が歩く速度でも、ピポピポと点滅して赤になってしまいます。
まあこの場合の信号は、スクランブルにするときに青の時間を長くするのを忘れたためかと思いますが。
それにしても、不親切極まりない。
それを承知しているバスやタクシーは、歩行者が渡り終えるのを待ってくれます。

骨は腎が司るもの、体を温める大元締めも腎陽(エネルギー)です。
元々非常に腎陽が不足している私は、骨を修復中なので、体が冷えるとすぐトイレに行きたくなります。
そこで、駅に着くとトイレに直行。

改札階に身障者用トイレはありますが、意外とふさがっている。
朝、6時台にそれが必要な人がそういるとも思えませんが、結構使えないことが多い。
それで、階段を降りて行かざるを得ません。
そこは洋式トイレが3つと和式が1つあります。

最寄り駅はまだ良い方で、メトロに乗ったり他の駅に行くと和式しかないトイレが多い。
スポーツのやりすぎで膝を壊した友だちは、和式は絶対使えないといいます。
ときどき、洋式が空くのを待っている人っていますよね。

エスカレーターがない駅は多いし、トイレでしゃがむのもた〜いへん。
しゃがんだら、立ち上がらなければならないけれど、それがもっと大変!
問題なくそれができていたときは感じませんでしたが、高齢者は難儀なことです。

バリアフリーと叫ばれて久しいけれど、高齢者が増えていく世の中、公共の場が全然それに対応してません。
ゆっくりゆっくりやってます。

2009年01月18日

ズンバでリハビリ

ズンバ<br />
骨折して3か月近くも入院していると、体が固まっちゃう。
健康な状態のときは、スポーツをしてからだをほぐしたり、飛び跳ねたりしてストレスを発散していたので、骨がくっつかないとスポーツをするわけにいきません。
でも、体全体をとリラックスさせないと、あちこちに凝りが出てきます。

そこで、ラテン系エアロであるズンバ(ZUMBA)を買ってしまいました。
もちろん、インストラクターのようにハードに動くなんてことはできません。
一応、それらしく動いているだけ。

医者にズンバを買って、リハビリしているといい、ちょっとやって見せると、そのくらいのソフトさならよいとのお墨付きです。
私は、カーディオ・パーティより、トーニングスティックを使った筋トレであるスカルプ・トーンの方がお気に入り。
一見、ダンベルかと疑うトーニングスティックは、中にマラカスのようなシャッシャッという粒々が入っていて、それほど重くはありません。

1回目でできなかった動きが3回目で、どうにかそれらしくできるようになると、体調がよくなってきたのを感じられて嬉しい。
肩をゆするとか、腰を回すとかベリーダンスのような動きは、ウェストの脇の部分に効いてきそうですが、この動き、とってもむずかしいんですよね。
何せ、骨盤を折ってるものですから。

それができるようになったとき、だいぶ治癒するのではないかと思っています。

2009年01月15日

無線LAN

家のPCは無線LANにしています。
線がつながっていないと、コードがないからとかく便利。
食卓で、夫と私がPCを向かい合わせて使ってるなんてことも結構あります。

でも、この無線LAN、ずうーっとつながっているわけではないんですよね。
ときどき、切れたり、ときどき接続されたりするんです。
常時つなぎっぱなしでない、ということなんですが、これが結構不便。
インターネットを使っているときに、URLを確認してください、とメッセージが出てきたり、メーラーを使おうとして接続できなかったりすると、無線LANをつなぎ忘れていたとしても、何で何で?と一瞬パニックになります。

極めつけは、プリンターがつながらないこと。
インターネットを使うつもりがないから、無線LANをつなげなくても大丈夫と忘れていると、いつまでたってもプリントできません。

便利なようでいて、ある意味とっても不便な無線LANです。
有線だったら、こういう失敗はないと思うけど、PCの位置が動かず決まっている人向きです。


2009年01月12日

骨折に効く漢方薬は?

イーパオ<br />
骨盤4箇所と両足を骨折して6か月。

あちこち骨折した箇所が多いせいか、体の中はトンカントンカン、骨を修復中。
血液検査では、ALPの値が高く、医者は骨再生中を認識してるみたい。(ALP、アルカリフォスファターゼは骨芽細胞膜に存在し、骨形成の際に血中に流出)

いまだ、恥骨と座骨の一番損傷した箇所は2箇所、骨がくっついていません。
恥骨と座骨部分は3箇所折れ、そのうち一か所はX線写真で私が見ても、『おっ、くっついてきてる』と判断できますが、2箇所は骨と骨の間隔が空いていて空間が広がっています。

「ずいぶん長い間、くっつかないものなんですね」という私の問いに、医者は、
「それだけ、衝撃が大きかったということでしょう」と、答えます。
でも、2箇所のうち上の部分は、白さが他よりちょっと際立っていて、医者は、
「裏の方からくっついてきている」というのです。

ちょっと長い間歩いたり、座っている時間が長く立ち上がろうとすると、座骨部分が鈍く痛んだりするので、X線写真を見るまでもなく、まだ骨はつながっていないというのを認識します。
こんなに長い間かかると、眠りも浅いし、階段を上るのが一番難儀。
スポーツだって、いつになったらできるのやら。
金匱腎気丸は持っていたので、漢方薬屋で薦められたイーパオを一緒に飲むことに。
このイーパオは、実は食用蟻の粉末にハトムギや葛を加えて錠剤にしたもの。

はー、アリですか?
でも、ミミズ(地竜)ムカデ(蜈蜙)ヘビ(白花蛇)に比べれば、飲めるかも。
と、気を取り直し、飲み始めました。

五行のうち『筋脈肉皮骨』は五主と呼ばれ、五臓がそれぞれつかさどっているもの。
腎がつさどるのは骨。
ですから、補腎の漢方薬を飲むと骨の増殖を助けます。

補腎の食べ物は黒い色をしたもの、海苔・ひじき・黒胡麻・昆布などなど。
だから、黒アリは腎の機能を助けてくれます。
科学的には、アリは亜鉛の含有量が多く、性機能に関連する臓器に多く含まれているので、セックスミネラルとも呼ばれているとか。
それゆえ、不妊症の方に飲まれていいるようです。

それに、アリは土の中をどんどん潜っていく---だから通絡と、ほかには活血・消腫・散結のはたらきがあるみたい。
他には自分の体重の400倍のものを運べる力持ちとのことからも、骨に効きそう。

恥骨と座骨部分がくっつかないという症状からすると、ぴったりのものかもしれません。
これを飲んだ後は、体が温かくなるような気がするんですよね。
もともと陽虚がひどく、他の人と比べるととんでもなく冷えてトイレが近い私は、骨折後は頻繁にトイレにいかなければならなくなりました。
温まっていれば問題ないのですが、冷えると膀胱に貯まっている尿量にかかわらず、トイレに行きたくなります。

腎は水の代謝を行う臓器、膀胱は腎とは表裏の関係にあり、膀胱の気化がうまく行われないと、トイレ後もすっきりしない残尿感が残ります。
そして、腎はエネルギーの源であり、精を臓する場所。
腎は、体の中のすべての気の源であり、骨折するということは骨再生のために気がそちらにいってしまい、他の部分が手薄になるのです。

母の友だちで骨折しやすい方がいて、また腰椎を骨折したら、漏れやすかった尿の量が増えたと聞きます。

今まで、医者が驚くほど回復力が早かった私は、ときどき腎気丸を飲むぐらいで漢方薬の必要性をあまり感じませんでした。
が、これではいけない。
早く骨を修復しなければ、早かったと思っていた回復が遅滞してしまう。

漢方薬は、飲んでみれば自分に効いているかどうかわかります。
あれ、なんとなく効いているような...そんな、気持ちを持てれば、その薬はオーケーです。
きちんと、証にあっていれば、薬が手助けしてくれる、それが中医学のうれしいところです。

2009年01月09日

久寿餅

久寿餅<br />
私は横浜生まれの横浜育ちです。
ですから、川崎大師の久寿餅には馴染みがあります。
お大師さまに行くとたん切り飴と一緒によく親に買ってもらったなあ。
久寿餅といっても、元祖だの本家だのいろいろあって...その中でも私の好みは、住吉 であります。
横浜高島屋の地下の入口や横浜そごうの中にも販売されています。

久寿餅というと葛を使っているように思われますが、実は違う。
小麦粉を発酵させて作られているので、独特のねばりと腰が生まれます。
天保年間に大師河原村にいた久兵衛という人が作ったので、久兵衛と長寿をつなげて久寿餅と名づけられたとか。

きな粉は大豆の粉、黒蜜は黒砂糖を使っていますが、メーカーによっては、きな粉の中に砂糖が入っているところもあるし、酸味量などの添加物を使用しているところもあります。
食べなれているせいか住吉のとは、微妙に違うものが多いのです。
固さや触感、きな粉や黒蜜の味が微妙に異なるので、他メーカーのものを売ってはいても買うことはほとんどありません。
ですから、横浜に行くとたいがい久寿餅を買ってきます。
しかし、これ、結構重いんですよね。
骨折して、まだ骨がくっついていない所がある私には、ずしっときます。

2009年01月04日

野生のエーデルワイス

エーデルワイス1<br />
エーデルワイス2<br />
エーデルワイス3<br />
スイスでも野生のエーデルワイスは、あまりみかけることはありません。
スイスの国花になっているにもかかわらず、エーデルワイスを栽培するのはなかなかむずかしいとか。
野生のエーデルワイスを、一般的によく知られているハイキング道で発見するのは、きわめてむずかしい。

この写真のエーデルワイスは、アルペン・ブルーメン・プロムナードというハイキングコースで見つけました。
ツェルマットからテーシュまで電車で行き、駅ビルに駐車させていたレンタカーでサース・グルントに。
そこでケーブルカーに乗り換え、クロイツボーデンまで。

花の名前と写真のある標識が至るところにある、アルペンの花のオンパレードのハイキングです。
なかなか、お目当てのエーデルワイスはありませんでした。
反対のコースからやってきた外人観光客から、エーデルワイスを見たと教えられ、手の届かない崖に咲くエーデルワイスを撮りました。

しかし、下りの道で歩くコースにやたらと自生しているエーデルワイス。
あっちにも、こっちにも。あれ、こんなところにもある。
踏みそうな場所に生えているので、終いには、足で指し示すくらい。
こんなに、たやすくエーデルワイスを見つけられる道はないんじゃないかな。

クライネシャイデック付近をハイキング中、日本人観光客に、どこに行けばエーデルワイスをを見れますか、なんて尋ねられたくらい、普通のツァーでは見ることはできませんが。

2009年01月01日

新年のバスケット

ヴィオラとパンジーのフラワーバスケット<br />
この写真を撮るのに、中腰でバックが少しすっきりしている場所に移動させることができました。
骨折してから、中腰でなにか重たいものを持ち上げるなんてことはできませんでした。
そして、写真は中腰の状態で撮影しています。
これも、なかなかできないことでした。
そろそろ骨折後、6か月立とうとしています。

退院して帰って来ると、当然のようにバスケットは枯れ枯れ状態でした。
生きている生気が感じられるので、生の植物が好きなのです。
ヴィオラが出始めの頃に頑張って(退院したての頃)植えたので、今はこんなに花盛り...

色とりどりの花が朝日に輝いて咲いていると、心が和みます。