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2008年02月28日

豆は解毒効果がある

フジマメ<br />
何気に聞いていた中薬の授業。
「豆は解毒効果があるので...」

ん、豆っていろいろあるけど、豆一般?
解毒効果?

大豆には解毒効果があるとは記載されていませんが、黒大豆、要するに黒豆は 薬物中毒、熱毒にとあるし、小豆
解毒排膿できるとあります。
薬物を解毒するのに有名なのは、チャングムにも登場した緑豆です。
トリカブトの毒(巴豆附子)に対して効き目があり、清熱解毒薬として分類されています。
そして、日本では馴染みがありませんが、フジマメと呼ばれている扁豆(上の写真)は、酒毒や魚毒に効くといわれています。
(扁豆って、ほんと眉みたいで可愛いですね。)

豆を料理するのは水に長時間浸けておかないとふっくら炊けないし、面倒な気持ちが先にたつし、豆料理って何だか地味ですよね。
いや、そんなことはいってはおられません。
解毒効果を持っている身近な食物を、もっと食べなければ(自戒)。

2008年02月27日

青い風邪、赤い風邪

ここのところ風邪を引いていなかった(去年は全然)のに、先週とうとう風邪を引いてしまいました。
疲れが溜まっていたのだと思います。
火曜日の授業中、何だか今日は体感温度で寒く感じなあ、だったのですが、翌日の帰りの電車で、うっかり襟巻きをしないでうとうとしてしまったら、電車を降りたとたんに喉の痛みを感じました。

あれっ、まずい。
なんで風邪ひいちゃったの?
こんなことぐらいで。

風邪には睡眠が一番とは知っていても、補助に薬がほしい。
でも、風寒の風邪なのか、風熱の風邪なのか、いったいどっち?
巷で最近囁かれている青い風邪、赤い風邪というのは、どうやらこれらの違いらしい。
青か赤か、温めたらいいのか冷やすべきなのか?

いつも罹っている風寒の痰がからむような咳は出て来ないし、いつものパターンとは違う。
咽喉痛があり、舌尖はいつもよりさらに赤い、悪寒はするけどいつもほどひどくない、咳は乾いた咳で、発熱はしていないけれど、夜ふとんに潜り込むと暑くて安眠できない。
口渇は夜いつもあるけれど、このときはいつもに比べるとあるとはいえない。
それにずっと出ていなかった腰痛まで出てきた。(これについては、腎陰虚で髄を養えなくなったと判断。)

結局、赤い風邪と判断して、いつも行く漢方薬局に天津感冒片(銀翹散羚羊角が入っる)を買いに行きました。
でも、店主は風寒の風邪じゃないの、というのです。

「でも、喉が痛いんですよ。」
「風寒でも、喉が痛くなるよ。口渇ないんでしょ。」
「ないというわけじゃ。それに、いつものパターンとは違う。」
「じゃ、天津漢方片、持ってってみる? 副作用(たとえば食欲不振)が出たら、飲むのをやめてね。」

どうやら、処方は合っていたようです。
1服飲んで、あっこれは効きそう、と思いましたもの。
今は、八分程度に治っています。

それにしても、実際の症状に合わせて弁証するのは本当にむずかしいことです。
ぴったり合っていれば、見事に症状が消えていきますが、本や学校で勉強するのは典型的な場合なので、実際の人間がその典型的なパターンにはまればいいのですが、はまらないことが多い。
熱もなく口渇もあるというほどではないのに、風熱の風邪と感じたのは、いつもひく風邪のパターンとは違うせい。
これは、自分じゃなければわからないことですねえ。

2008年02月18日

火と熱

中医学では、肝火上炎や肝陽上亢などということばを使って、病気の内容を表現しますが、体の中で火が燃え盛っているのか、熱があるだけなのかは違いがある、というのを先日知りました。
両方とも、症状としては乾燥状態が現れ、イライラしたりするのですが、火は熱よりも強く、一点に集中して症状がでるというのです。

中医学仲間の口の周りに出現しているおできは、胃熱があるという証拠。
しかし、この火と熱の違いを聞いた後では、
「胃熱があるんじゃない。あっ、違う、これは火ね。(う〜ん、症状重そう。)」
と、なります。

魚もグリルで直火で焼くと皮に焦げ目ができますが、オーブンの輻射熱で焼くと全体に蒸されたように焼き上がります。
火が一点集中型とは、これにてしかり。

自然から学んできた伝統的な中医学。
奥が深いです。

2008年02月14日

赤いパンツ

先日、母から電話がかかってきて。
赤いパンツを履いていると下の世話にならずにすむという言い伝えがあるそうで、

「巣鴨に行って、赤いパンツ買ってきてよ。テレビで黒柳さんが、巣鴨のお店で赤いパンツを買ってたの。」
「ええっ、やーよ。消耗してるんだから、巣鴨くんだりまでいきたくない。インターネットで見てみる。」

といって、検索してみると、
あらー、これのことかしら。

まっさきにヒットしたのは、やはり巣鴨のマルジのページ。
あるわ、あるわ、いっぱいありすぎて迷っちゃう。

田舎にも送るとかで、真っ赤なパンツを全部で9枚も注文してしまいました。
その中には自分用のお試しのワコールもあります。
ワコールの赤は黒みがかっていますが、マルジのオリジナルは本当の真っ赤。
履くのにちょっと勇気がいるというか、気合が必要です。

赤いパンツを履くことによって、丹田に力が入るのと同じ効果があるのだとか。
丹田は、気海穴関元穴のことを指しますが、赤の色は動物が興奮する色、血液の色で、五行でいうと「心」の主る色、生命の源です。
古来より、赤ふんや赤い腰巻きがあるのは、力が湧くからだというのですが、そうなのかな。

そういえば、朝、気合を入れて赤いパンツを履き、日中は忘れていて、夜帰宅したとき、ああそういえば今日は授業中あまり眠くならなかったな、赤いパンツのおかげかしら、なんてときがありますね。
気合が入るってとこが、ミソですか。

2008年02月06日

陰掌調圧法(一指禅功)

先生が1か月おきに上海からやって来て教えてくださる気功の授業。
昨日は、1か月ぶりの授業でした。
指の動きによって、体に効く部分が異なるという一指禅功。
指の動きも、どの指をどの順番に動かしていくかによって、得られるパワーが微妙に変わっていくのです。

陰掌調圧法は、体の深部に気が浸透していくように(病が深いと気が浸透することが必要)、圧力を高めるための功法です。
馬歩站椿(まほたんとう)5分の後、手の指を親指、小指、中指などを30秒ほど順番に折り曲げていくのですが、そのとき手の指に連動して足の指も曲げていくと、より効果が高いと先生はおっしゃいます。

しかし、足の親指、小指ぐらいなら曲げられますが、人指し指、薬指となると、自分の足指のいったいどの指が曲がっているのかわかりません。
まして、中指となると超むずかしい。

それで、初心者は、手の人指し指と連動して足の親指と人差し指、手の薬指と連動して足の薬指、中指にいたっては足の5本指全部を曲げてよいそうです。(正確にいうと、最初に足の指を全部上に挙げるので、それぞれの指を地面に降ろすといった感じです)

それでも、人指し指がついてるのか、薬指がついてるのか、非常にあやしい。
いつも、動かしていればできるようになるのでしょうか。
常に靴の中で窮屈な思いをしている足指たち。
自由に動くようになるとき、体の調子も整っているのでしょうか。

2008年02月04日

茯苓やハトムギ入りのスコーンなんてどうかな

スーパーで見かけた中沢のクロテッドクリーム。
イギリスで食べたものより、トロ〜ッとしていて液体っぽいのがたまにきずだけれど、気軽に買えて楽しめるのは良いですね。
トーストしたパンにクロテッドクリームとマーマレードを載せて食べると、至福のひととき。

でも、
やっぱりスコーンにつけて食べたい。
しかし、私はベーキング・パウダーを使わない主義。
それを使わずして、膨らますためには卵の分量を増やしたり、天然酵母を使ったり。

写真の本は、天然酵母のパン作りを習っていたときに、半ば先生に強要されて買ったもの。
実際、教室でいただいたスコーンは、
『ふーん、BPなしでもスコーンが作れるんだ。でも、このスコーン、バリバリしていて、これはこれでおいしいけど、私はふんわり系のスコーンがいいな。』

それ以来何回かスコーンに挑戦しましたが、これぞ、というレシピには出会わず。
冷蔵庫で寝かせる訳は、常温もしくはそれ以上に温度を上げてしまうと、生地のバターが解けてしまってパイのような触感がなくなるからだと思うのですが、その反対をすればふんわりになるかと思いきや、なかなかうまく作れません。
膨らますためにはグルテンの多い強力粉を使った方が良いのですが、パンを食べているようになってはスコーンの位置づけがなくなるし。

薬膳的に作るとしたら、茯苓ハトムギを粉にして小麦粉に混ぜたり、レーズンやカランツの代わりに、クコ龍眼ナツメを入れるのも良いですね。
でも、これはあくまで想像の産物。
私は、プレーンなスコーンにクロテッドクリームを塗るのが好きなので、たぶん実際にこれを作ることはないでしょう。