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2007年10月31日

北京の屋台

屋台1<br />
屋台2<br />
北京の屋台がズラーッと並んでいる通りです。
この通りに同仁堂がありました。
同仁堂が閉まっちゃうから、早く早く、と、せきたてられ、あっ、屋台の焼きそばおいしそう、串焼き1本くらい欲しい、と、友だちといっしょに騒ぎつつ通り過ぎました。
やっと、焼きそばだけゲット。
本当は、引率の先生に屋台の食べものなんか食べちゃダメ、お腹こわすから、と言われてたんですけど。

こういう誘惑には勝てません。
あー、もうちょっと自由がきく研修旅行だったらなあ。

写真を撮っていいですか、と聞くと、しっかりポーズをとってくれたおにいさん、
ごめんなさい、湯気で顔が曇っちゃいました。

2007年10月29日

薬蜜16

薬蜜16<br />
北京の同仁堂で見つけた薬蜜のお試しサイズ16個です。

何の花の蜜かというと
柑拮(みかん)、枸杞、荊条(ニンジンボクの仲間?)、茘枝(ライチ)、黄耆益母草党参棗花、刺槐(マメ科)、椴樹(ボダイジュ)、菖蓿(モクシュク・豆科)、葵花、枇杷龍眼五味子、紫雲英(ゲンゲ)、です。

スーパーで買ったもうちょっと大きい大棗の蜜はスーツケースに入れたのですが、はみ出てしまったこれらの薬蜜を手荷物にしていたら、液体物として空港でひっかかってしまいました。
チューブに入った歯磨きやクリームなども、ジッパー付きの袋に入れなければならないご時世。
蜂蜜とて同じことなのに、全然そんなことは考えつかなかったので、あやうく没収されるかと思いました。
係官はていねいに、大きなジッパー付き袋に入れてくれたので、手間取りましたが持ち帰ることができました。

秋は乾燥しているので、滋陰の季節。
蜂蜜で潤って、味も16種類、当分楽しめそうです。

<関連記事>
薬蜜って何?


2007年10月28日

黒龍江中医薬大学での研修

黒龍江中医薬大学での研修をサイトの方に載せています。
興味のある方は、ごらんくださいませ。

2007年10月25日

ドラゴンの蓋碗(色が変わる)

龍碗1<br />
龍碗2<br />
龍碗3<br />
黒竜江研修旅行の最終日は、北京観光。
お茶屋さんでの、試飲体験の後、そのときにやってみせてくれた龍の蓋碗を購入しました。
黒い龍と蓋部分の鳳凰が、温まると赤や青に変化するとっても楽しいもの。

龍好きの友だちは、早速、蓋碗と聞香杯・茶杯を買ったそうです。
龍の絵柄がユーモラスで、黒から赤への対比が楽しい。
蓋は、熱いお茶につけたとき、鳳凰の柄だったことが判明。
こちらは、ちと渋い鳳凰です。

2007年10月24日

老中医『腎茶』

腎茶<br />
黒竜江のカリフールで『腎茶』と書かれたお茶を見つけました。
お茶のコーナーには、いろいろな八方茶がいっぱい。
しかし、どれも清熱解毒の凉しくなるお茶ばかり。
お茶の樹そのものが清熱瀉火なので、緑茶をブレンドしていなくても、お茶の需要は涼しくなるお茶になってしまうのでしょうか。

その中で、腎茶を見つけたというわけです。
パッケージには「凉茶」と書かれていますが、その理由はわかりません。
なぜなら、その材料となっているものは、
乾姜肉桂枸杞子茯苓黄精、白砂糖
だからです。
清熱のものが入っていないし、乾姜肉桂は熱性のもの。
補陰の枸杞子黄精も入っているけれど、補陰よりは補陽だと思うので、腎陽虚に効くのではないかな。

体を温めるお茶は珍しいので買ってみましたが、顆粒でお湯をさすだけ、飲むとおいしいとはいえないお茶でした。

2007年10月22日

苦丁茶糖(にが〜い)

苦丁茶糖<br />
苦丁茶というとっても苦ーいお茶が、中国にはあります。
飲み馴れている方には、それほど苦くないのかもしれませんが、普通の日本人が飲むと、
「に、にがーい。でも、健康には良さそうだから、もうちょっと飲んでみよう。でも、やっぱり、にがーい。」
と、いうことになります。

この苦丁茶糖は、黒竜江中医薬大学のスーパーで買いました。
パッケージには海南と書かれており、苦丁茶は南シナ海のリゾート地である海南島で採れるようです。

この飴を友人にさしあげてみたら、舌にのせるやいなや、
「ウェーッ!」
「えっ、そんなに苦いの。」
「舌が痺れた。」
「まあ、そんな、おおげさな。」

やっぱり苦い飴なのねと思いつつ、私も口に放り込んでみると、なんだ、それほどではないじゃないの。
苦い苦いと思っていたので、気がそがれたのかも。
苦みと甘味が合い混ざって、なかなかおいしい飴だとも思えます。

2007年10月18日

中医学的リップクリーム

リップクリーム<br />
黒竜江中医薬大のスーパーには、食品以外にも日用品が置いてあります。
食品も多分に中医学的で面白いのですが、日用品もおもしろい。
これは、クリームではなく、正確にいうと唇を潤すオイルですが、これらにも中医学のエッセンスがいっぱいです。
薄荷や薔薇、ラベンダーを使い、ただ潤すだけではなく、涼しげであったり、活血したり、養血したりと、そのときの体調に合わせて使えます。
写真のものは、4タイプぐらいありました。

昔、四川料理の麻婆豆腐を日本に紹介したので有名な陳建民さんが、フランス料理のシェフ(名前は忘れました)と対談したときの話を思い出します。
フランス料理のシェフは言ったそうです。
「フランス人はおいしいものしか食べません。」
それに対し、陳建民さんは、
「中国人は、おいしくて、体によいものしか食べません。」
どうです。
リップオイルと通じるものがある、と思いませんか。


2007年10月17日

地面に書

路上の書<br />
黒竜江中医薬大での研修旅行のときのこと。

松花江の近辺は、屋台や観光客が夜でもいっぱい。
何やら人がいっぱいたかっている所にやって来ると、広場の地面にどなたかが大きな筆で書をしたためていました。
バケツの中の液体、どうやらそれは水らしい、に筆をドボンとつけて、美しい字でスイスイと書いていきます。
夜の闇の中では、書かれた字が黒々と見え、まるで墨で書いたよう。

乾いたら消えてしまう、それはあたかも砂の城みたい。
「ああ、やって練習してるんですよ。」と、誰かが答えてくれました。

すると、あっちでも、やはり書の練習中の方がいたりして。
さすが、漢字の故郷。
日常的に、こんなパフォーマンスが見られるとは、うれしい驚きです。

2007年10月15日

キッチュなポット

ポット<br />
黒竜江中医薬大学の寮には、二人部屋にはティーファルの湯沸かしポットが備えつけられていますが、一人部屋にはこの大きなポットのみ。
なんて、クラシカルなポットなんでしょう。
周りは、プラスチック樹脂でしょうか。
どピンクの色合いに金魚の絵柄。
もうちょっと何とかならないのかな、というのが私ともう一人の意見。
でも---別の友人から見ると、「なんてキッチュなポットなの。」と言いつつ、しっかり写真を撮っていました。

カリフール(スーパーマーケット)に行くと、このキッチュなポットが山積みです。
ピンク以外にも青があったりして、本当はその写真を撮りたかったのですが、スパイだと思われるかもしれないという大方の意見があったので断念しました。

朝、寮の部屋から下を覗くと、8時頃にしてこのキッチュなポットをぶらさげて、建物から出て行く学生たちが見受けられました。
寮の5階には給湯器が備えつけられていますが、ポットの中身は何だったのかな。
ただのお湯?とれとも、お茶?

2007年10月11日

苦参丸(湿疹に)

苦参丸<br />
黒竜江中医薬大学の研修旅行で、鍼灸科の教授である程先生の授業のとき、たまたま内容に関連して質問してみました。

「陰陽両虚のときの頭の湿疹には、何の方剤がよろしいですか。」
「苦参丸か蜈蜙〇〇丸」
と、先生がおっしゃったので、病院の研修時に王先生(推拿の先生です)に処方していただきました。

黒竜江中医薬大学の病院の先生たちは、鍼灸科でも推拿科でも漢方薬も処方しています。
推拿科の王先生は、推拿を施しつつ、鍼を打ち、吸い玉(実際はインターンの方がやってました)も、薬も処方しと、総合的に何でもされてらっしゃいました。
そういえば、問診の授業の王先生も何でもやってらしたのを拝見すると、中医はオールマイティといった感じがします。

ネットで検索すると、「苦参丸」は日本では販売されていないようです。
中国からの輸入品で、当帰苦参丸などがあるようですね。

私のいただいた苦参丸は、日本円にすると一箱300円ちょっとのお値段。
さすが、本場です。
お安い料金で漢方薬が手に入ります。
この苦参丸は、大学付属病院で作っているものなので、市販品よりさらに安いみたい。

主要成分は、
苦参:皮膚掻痒、皮膚化膿症、疥癬、麻風などに用いる
玄参:清熱解毒、散結消癰
黄連:癰腫瘡毒、疔毒、耳腫、目痛などに用いる
防風:風寒湿痺、関節疼痛、四肢攣急などの証に用いる
独活:風湿痺痛に用いる
枳殻:大黄、黄連、黄芩などを配合して瀉熱除湿、消積導滞する
黄芩:湿熱による多種病証に用いる
大黄: その清熱解毒と排便作用により、熱毒を排除させる
菊花:上焦風熱や頭目を清することができる

効能は、
祛風除湿、殺虫止痒。用途としては、疥癬瘡瘍、汗斑湿疹、蕁麻疹等。

湿疹という文字のとおり、湿熱があるので、清熱燥湿薬である苦参、黄連、黄芩を配し、湿を下すために大黄も入っているらしいのですが、私には大黄はきつすぎるような気がします。
大便がゆるくなっちゃって、朝、出かける前が、どうも心もとないんですよね。

「1日3丸でいいです。」
と、いわれたのですが、1丸の大きさが直径2cmぐらいの大玉。
少しずつかじって(軟らかい)、ぬるま湯で流し込んでいますが、ときどき喉にひっかかります。
朝の忙しいときに飲むには時間がないので、1日2丸をめざしてカジカジ(本当はナイフで細かく削る)。

薬量が少ないせいか、瞑眩(良くなる前のひどくなる状態)が出てきたのか、かえって痒いような気がします。
15日分処方してもらったので、とりあえずせっせと飲んでみます。

2007年10月10日

朝天一柱香

タイトルだけ見た人は、一体どんな香りなのかと思いますね、きっと。
これは、一指禅功の気功の中の練功の一つです。

10月からの授業はハード。
火曜日は朝9時から気功があって、夜の7時からも気功の授業。
その間、他の授業が休みなく入っていて、ご飯タイムもなし。
なんてこと、授業と授業の合間の10分のうちにいわゆる立ち食いそば屋さんで、ランチをかきこむことに。
ヘビーだわ。

中国、黒竜江の研修旅行から帰ってきた翌日の授業がこれだから、たまりません。
朝の気功の授業は、いつになく汗がだらだら出てきて、自分の体調が悪いのを確認。
夜の授業はハードな功法だと先生は予告していたのですが、やってみたらハードなんてものではない。

この朝天一柱香は、二通りの方法がありますが、朝の方はまだ良かった。
夜の方はというと、
肩幅に足を広げ、左足を一歩前に斜めに出し、右足を承山穴につけて立つというもの(右足の踵は上がってます)。
右手は軽く人指し指を立てて髪の生え際に、左手はやはり軽く人指し指を立てて脾臓の近くに持っていき、右手の尺沢穴と相対に。
足はそのままの状態で、左手を右手の尺沢穴に近づけ、そして魚際穴に動かす(1分そのまま)。
再び魚際穴から、尺沢穴に向かい、脾臓の部分で止まり(1分)。

この手の動きを9回もやるんですが、その間足はさきほどのまま。
30分ぐらいなのですが、とてもじゃないけど、承山穴につけたままなんて足が持ちません。
右足は、プルプル痙攣するし、左足の膝は悲鳴をあげるしで、ときどき右足を離さなければとても30分持ちませんでした。

途中でリタイヤする人、続出。
その方たちは、椅子に坐った状態で手の動きをしていました。
もう、汗がぼたぼた流れ落ちるし、眼には入いってくるはで、修行というのがぴったりの功法でございました。はい。

上に挙げた人指し指の感覚はどうですか、と、先生に問われても、みな足に気を取られて答えられません。
本当は、人指し指から白い気が見えて来るらしいんですけど、ね。
研修旅行から帰った翌日からこんな調子。
なんてハードな学校なんだ。