トックおじさんが売り込んでいた天神純気丸
ドラマ「チャングム」の中で、トックおじさんが、兵士たちに一生懸命売り込んでいた偽の天神純気丸。
十尋の高さの滝を遡るという、竜になった鯉の胆嚢
破裂することはあっても、曲がることは絶対にない精力の化身、まむし
寒い冬を耐え抜いて大輪の花を咲かせるという椿の粉
満月の夜に休まず交尾をし続けるというオットセイの生殖器
朝鮮に代々伝わる神秘の名薬、紅参(ホンサム)の粉
これらすべての薬剤を覆盆子(ポクプンジャ)、枸杞子(クギジャ)、莵絲子(トサジャ)と合わせて、糖蜜をまぶして丸薬にする。
という、うたい文句でしたが、
その実、龍になった鯉ではなくただの鯉、オットセイではなくカエルの下半身を干したもの、マムシの粉ではなく大豆の粉、それに甘草(カムチョ)、陳皮、五味子(オミジャ)を加えて水飴で丸めたもの、でした。
精力がつくというので、兵士たちは群がっていたのですが....
甘草、陳皮、五味子が入っているのなら、精神を安定させ気を増やして巡らせる効果もあるでしょうが、とても精力のつくという内容ではありません。
『精』は生命エネルギーの根本をなすもので、腎が貯蔵すると考えられており、『気』の元であり、生殖のためのエネルギーでもあります。
以臓補臓(たとえば、肝が悪ければ動物のレバーを、関節が悪ければ動物の骨髄の部分を食べることによって不足しているものを補う)の考え方からすれば、龍になった鯉がいればその胆嚢、そしてオットセイの生殖器を食すということは足りないものを補うことになるのです。
胆は、中国の古典黄帝内経では「中正之官、決断出ず」とたとえています。
中立の立場で他の臓腑を見て、臓腑活動の行動を決断するので、落ち着きはらって大胆な者を豪胆とかいったりしますよね。(ちなみに、肝は『将軍の官』です。)
紅参は高麗人参を蒸してから乾燥させたもの、覆盆子(ふくぼんし)、莵絲子(としし)は腎陰を補うのでインポテンツに、枸杞子(くこし)も肝腎を補い遺精の改善に役立ちますので、トックおじさんのキャッチフレーズどおりなら、恐ろしく精力絶倫になる処方だったわけです。
「天神純気丸」て、この名前で本当にあるのでしょうか。

桂花(キンモクセイ)、茉莉花(ジャスミン)、玫塊花(マイカイカ、ハマナスの花)に烏龍茶をプラスしたお茶です。
麦門冬と黄耆、それに炙甘草(シャカンゾウ)を加えたお茶です。といっても、写真はその材料ですが。
咳を鎮めて潤いをもたらしてくれるお茶です。
風邪は、悪寒は収まったけれど、やはり咳が出てきました。
昨日の風邪は、紫蘇生姜茶が効いたようで、何とかひどい咳にならずにすんでいます。
雪の日によもぎ蒸しに行き、帰って来て駐車場に車を入れようとしたら、積もっている雪で車がスタックしてしまいました。
花梨は生でその辺にころがしていると、とっても良い匂いを放ちます。
中国の清の時代の『本草綱目拾遺』の著者である趙学敏は、「普洱茶清香獨絶也、醒酒第一、消食化痰、清胃生津、功力尤大也」といっているそうです。

「チャングムの誓いドラマガイド」に掲載されていたなつめ茶レシピで、作ってみた「なつめ茶」です。
VINYASAの「美容粉(おこな)」を注文してみました。
これは、『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』で畑先生が紹介していた蟹飯です。オリジナルではありません。
これは薬茶といえるのかどうか。
関東地方のお雑煮は、シンプル。