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2007年11月29日

獅子オスメス

獅子めす<br />
獅子おす<br />
故宮博物院にある獅子のオスとメスです。
メスは足の下に子供を保護し、オスは玉(地球)を下にしています。
オスの獅子は皇帝が地球(全世界)を支配していることを、あらわしています。

一つの街ぐらいはある大きな紫禁城の中、全中国を支配する皇帝の権威はいかばかりだったのでしょうか。
城といっても、調度品が置かれている部屋は少なく、ヨーロッパの城の絢爛豪華さに比べると、門ばかりが続いていて、見学はひたすら広い敷地の中を移動していくといった感です。
それにしても、あいかわらず世界遺産の中にスターバックスがあるのは、どうもすっきりしません。
中国人の中でも、このことは賛否両論らしいですよ。


2007年11月28日

九龍壁

九龍1<br />
九龍2<br />
北京にある世界遺産の故宮博物院(紫禁城)の中にある九龍です。
0を除けば1から9までの数字で、一番大きな数字は9。
建物の屋根に取り付けられた、西洋でいうところのガーゴイルのような獣の彫像も九つあります。
皇帝でなければ、九つの彫像をつけた建物は建てることは許されなかったというくらい、9という数字は権力の象徴でもあります。

そして、皇帝のみに許されていた色は黄色。
9匹の龍の真ん中の数字である5(中心という意味)匹めの黄色い龍は、皇帝を指しています。
あいにく、9匹全部入れた写真が撮れませんでしたが、雰囲気は出ていると思います。

案内板の写真をクリックすると、もう少し大きな写真になるので、解読してみてね。

2007年11月26日

非中医学的食物繊維考

『天地人』---天と地の間に人は生きている。
自然の中で暮らしている人間は、自然の影響を受けていると考える中医学では、物を全体でとらえます。
食物繊維などという、食品の中の一部分の成分を考えることはありません。
エッセンスだけを取り出して論じる西洋的な考え方は、どうも馴染めませんが、現代栄養学の中でも食物繊維のとらえ方は非常に参考になります。

食物繊維といわれると、繊維分の多い野菜を思い浮かべ、それを摂取すると便の量が増えるので大腸ガンになりにくいぐらいしか認識がありませんでしたが、

『食事指導ABC』日本医事新報社によると、

食物繊維は、
1.保水性とゲル形成能により便容量が増えるので、腸管内通過時間が短縮する。不足すると、便秘により腹圧が上昇し、静脈異常、横隔膜ヘルニア、さらに腸管内圧上昇で、腸憩室症、虫垂炎を起こしやすい。
2.不足すると、腸内細菌変化や胆汁酸の代謝変化で発癌物質が増加し、便も停滞すると、腸壁と発癌物質の接触が増え大腸ガンになりやすくなる。
3.食事の量を増やしたり、脂肪の吸収を抑制するので、高脂血症、虚血性心疾患を予防する。
4.胆汁酸の再吸収を抑制し、排泄するので、肝臓でのコレステロールから胆汁酸への分解が亢進し、高コレステロール血症や胆石を予防する。
5.食後の血糖上昇を抑制するのでインシュリン分泌が減る。不足するとエネルギー過剰状態になり血糖上昇やインシュリン分泌が亢進するので、肥満や糖尿病になりやすい。

胆汁酸は脂肪を取り込んで排泄されるので、再吸収されると脂肪を吸収することになるようです。
良いことずくめのようですが、もし過剰に食物繊維をとると、吸収障害をうけるので、不足傾向にあるカルシウムや鉄がさらに不足するので、骨粗鬆症や貧血になりやすいということです。

まあ、食物繊維を取り過ぎる場合より、現代の日本人はとらなさすぎの害の方が大きいと思いますので、伝統的な和食を積極的にとることをお薦めします(自戒も含めて)。
穀類、いも類、種実類、豆類、きのこ類、海草類には、食物繊維が多く含まれています。

ちなみに、きのこ類と海草類は、中医学的にも癌に対する予防食であり、治療食でもあります。


2007年11月22日

燃料は石炭

石炭<br />
黒龍江中医薬大学の燃料は石炭らしい。
研修のとき皆で歩いていたら、塀で囲まれた敷地の中に大きな石炭の山が。
誰かが、「今時めずらしいよね。」

と言ったのを皮切りに、「そうだね、日本の昔の学校は石炭ストーブだった」とか、言い出して。
あの頃はまだ道路もそれほど舗装されていなくて、冬になると霜柱が立っていたし、自然がたくさん残っていた、なんて、古き良き時代を思い出しつつ、パチリ。

2007年11月21日

頭の湿疹その後

頭の脂漏性湿疹は、治りつつあります。
今は、ちょっと痒みがあり、頭に手をやると、他の健康な頭皮と比べて、ほんの少し盛り上がっているかな程度です。
よって、軟膏も何もつけていません。

『黄連解毒湯』『平胃散』が、劇的に効きました。
弁証があっていると、こんなに効果があるのかと感心することしきりです。良かった〜、効いてくれて。

もしかして、頭の湿疹に悩んでいる方が、このブログを読んだときのために、今までの経緯を載せておきます。

2007年5月−頭が痒いので、掻いていると掻きこわしてしまい、さらに痒いのと気になるので引っかくと、毛根ごと髪の毛が抜けるので、薄毛状態になる。

2007年6月−このままほおっておいてはいかんと思い、普通の皮膚科に行く。が、出されたのはリンデロンVというステロイド。先生は、上手く使ってください、とのこと。

2007年7月−2週間ハンガリー旅行に行っていれば、乾燥しているヨーロッパのことだから、湿疹ぐらい治るだろうとたかをくくっていたが、治らないので意外な気がした。

2007年8月−リンデロンを塗ると一時的に良くなるので、痒いときだけ塗るようにしていた。リンデロンは塗った場所は治るが、他の場所が痒くなり、まるでもぐらたたきをしているよう。だんだんあせってくる。

2007年9月−ネットで検索していて、西洋医学と東洋医学を統合したアレルギー治療をしているクリニックを見つけて行ってみた。ステロイドこそ処方されなかったが、出されたのは、消風散、亜鉛華軟膏、抗生物質の軟膏で、おまけに酸性水、ビタミンCとA、石鹸シャンプーとトリートメントを買わされ、全部で15,000円ぐらいかかった。
消風散は祛風剤、痒みがあるということは風邪のせいだから、それを消すという処方のようだが、これを飲んだら風邪をひきそうになった。ただでさえ衛表不固の人間に、発表したらよろしくないのではないかと思い、そく飲むのを中止した。酸性水は、じゅくじゅくした頭皮が、最近の温床にならないように消毒するものらしいが、これを使うと髪の毛が濡れたような状態になり、そのわりに効果があるのかどうかはっきりとわからなかったので、しばらく使ったが大部分残っている。
この中で良いと思ったのが亜鉛華軟膏。基剤がワセリンらしいので、基剤がサラシミツロウやなたね油を使った亜鉛華単軟膏の方が良いと思われるが、じゅくじゅくした湿疹を乾かすのに最適(ワセリンは鉱物油で、アレルギーを起こす人がいる)。
このクリニックの診察時間は2〜3分で、弁証などする時間はとうてい無く、消風散も湿疹に効くという対症療法的なもの。1回で行くのをやめた。

ネットで検索していて、アトピーを3か月で治す方法というサイトを見つけた(お世話になりました)。
だいぶ考えさせられたのと、友人の薬剤師と話をしていて、やはりステロイドを使うのは良くない、免疫抑制剤を使ってはその湿疹部分は治っても、抑制されていたものが別の場所に噴出してくる感じがする。ステロイドは、ただ臭いものに蓋をするだけのような気がする。ステロイドが世に出たときは、ミラクルドラッグともてはやされたらしいが、ドラッグというのは中毒性があるのを象徴しているみたいだから、極力ステロイドを使わずに湿疹を治す方向に転換することにする。

2007年10月−1週目に黒龍江に研修旅行に行き、そこで苦参丸を処方してもらう。が、便通がよくなりすぎて、夜寝る前にもトイレに行きたくなる。3日で飲むのをやめる。
それにより、外用だけしていても、体の内部で外に噴出してくるものがあるのを何とかしなくてはならない。どの漢方薬が有効なのか、虚実夾雑としている私の証に向いているものが何なのかわからない。
そこで、某漢方クリニックのことを思い出した。保険診療を希望していたのだが、先生は複雑な私の証にはかえって自費診療で煎じ薬にした方が治りが早いかもしれないという。そういうこともあるかもしれないし、複雑な証なのは自分でもわかっているので、それに従った。
出されたのは、蒼朮苦参荊芥金銀花土茯苓沢瀉地膚子石膏当帰赤芍生地黄黄耆甘草大棗
と漢方で作った軟膏。
クリニックで軟膏をもらったにもかかわらず、漢方薬局でタイツ膏(太乙膏)、ネットでサトウザルベ(亜鉛華単軟膏)を買う。いろいろ試した結果、とにかく湿疹は乾燥させない話にならないので、乾燥させたいときは亜鉛華単軟膏、痒みに対していくぶんか効くのがタイツ膏だった。クリニックの軟膏は、塗った直後だけスーッとしてあまり効いた気がしなかった。
2週間後、じゅくじゅくした湿疹はだいぶ良くなったので、煎じ薬の処方は同じまま続行。が、タイツ膏は滋陰しすぎるから使わないようにといわれて、クリニックの軟膏を2〜3日つけていたら湿疹が悪化した。このことから、煎じ薬がある程度効いたが、ばっちり効いていないことを確信した。

2007年11月−1カ月3万円もかかっていては、とても診療費を払いきれないので、保険で診療してくれるように再び要請した。そして、処方されたのが上記の黄連解毒湯と平胃散。先生はむずかしいなと言いつつ、二人で中国語で検討。平胃散は私が胃の調子が悪いということではなく、湿をとるために蒼朮を使いたかったから。黄連解毒湯にしたのは、湿疹の原因を虚火ではなく実火の湿熱と踏んだかららしい。
黄連解毒湯のように強い薬に私が耐えられるのかと思いきや、見事に湿疹を抑えている。苦寒の薬が多いので、下し気味にもなるので便通も良いけれど、下痢になるほどではない。

<関連記事>
苦参丸(湿疹に)

2007年11月19日

紅花油

紅花油<br />
黒龍江の薬局で買ってきた紅花油です。
紅花が入っているので、赤い色がついていますが、丁香の配合が多いのか、クロープのあの特有の香りがきつくて、こんなの皮膚につけたら気になって仕方がない、といった感です。

紅花油は、いろいろな中薬が入っている他の種類のものがありますが、そちらの方が使い勝手が良いかもしれません。
それでも、そちらは薄荷が強くて、皮膚につけたらやはりいつまでも気になりそうです。
匂いの強いものをつけるのって、過敏症の人間には抵抗あります。

2007年11月15日

核桃仁(くるみ)の蜜がけの缶詰

核桃仁<br />
黒龍江中医薬大学の研修旅行のときに買ってきたくるみの蜜がけの缶詰です。
缶詰だから持つだろうと、いまだ食していません。

自分で作ったときは、失敗失敗でしたが、友人が言うには、胡桃を最初に飴がけにしてから揚げると簡単だとのこと(どうやら簡易版で作るらしい)。
せっかく教えてもらいましたが、いまだ試していません。
やる気になるには、自由時間がたっぷりあると感じられる余裕がないとダメだから。

こんなナイスな食べものが、日常で売られているなんて、さすが中国。

<関連記事>
くるみの蜜揚げ(比較的簡単にできる作り方
くるみの蜜煮揚げ(時間のかかる作り方)
くるみの揚げもの一変化
くるみの揚げもの二変化

2007年11月14日

炮姜炭、煨姜、乾姜、生姜

炮姜炭<br />
炮製学の実技で、乾姜から炭を作りました。
強火で炒ることしばし、燃えちゃわないように、水をシュッシュッ。

で、できたのが写真のものです。
軽くて、上手く炭になりました。
炭だけど、出来上がりを食べてみると、そうまずくもありません。

中薬は炭にすると、止血効果が出てきますが、炮姜炭もしかり。

生姜---辛/微温、帰経は肺、脾
乾姜(生姜を乾燥させる)---辛/熱、帰経は脾、胃、心、肺
煨姜(弱火で炮製)---辛/温、帰経は脾
炮姜炭---辛・苦/温、帰経は脾、肝

生姜は、発散する性質があり、ゆえに肺経に効きます。
乾燥させたものは、上焦と中焦に、
弱火で炮製すると、中焦に
炭にすると、解毒効果が出るのか肝にも効きます。

分類の仕方によっては、炮姜と炮姜炭を分けている場合もあり、この場合は、茶色の焦げ色がついたのを炮姜、真っ黒で炭になったのを炮姜炭としています。

元の中薬の性質を受け継いでいても、炮製の方法によって微妙に変化していくのは、おもしろいですね。

2007年11月12日

水果療法

水果本<br />
黒龍江中医薬大学の研修旅行で、行きの北京空港に立ち寄ったときに買ったのが、この本。
果物類で療法って、お手軽で良いと思いませんか。

ジュースにするのが多いので、料理としての参考にはあまりならなかったけれど、いくつか良さそうなのがあるので良しとしましょう。

季節柄、『柚汁蜜膏』は参考になりそうです。
柚1個、蜂蜜200cc、氷砂糖30g、生姜汁10cc
柚の果肉とその他の材料を鍋に入れて、膏(軟膏ぐらいの固さにする)の状態にして、冷めたら瓶に保存します。
これを適宜、お湯で割って飲む、要するに生姜入り柚茶ですね。
でも、柚茶というのも記載されていて、そちらは柚の絞り汁に緑茶を入れて保存するというものでした。

水果2<br />
柚茶も市販品を買うと添加物が入っていて、買う気がしないし、自然食品店などで売られている無添加のものはかなり高価です。
手作りが一番、素性の知れた無農薬柚を使って、秋冬を乗り切りましょう。

そうそう、どんな働きがあるかというと、
温中理気、和胃止嘔、適用として妊娠嘔吐、胃痛
(お腹を温め気を巡らし、胃の調子を整えて吐き気を止める、つわりや胃が痛いときに)
と、ありました。

柑橘類は気を巡らす効果を持っているので、お腹がガスっちゃったなんてときも良いですね。
ミカンを剥いたときに皮から出る鮮烈な芳香を嗅ぐと、途端に滞っていた気が廻り出すような気がするのは、暗示にかかりやすいのかもしれません。


2007年11月08日

ベジ焼きビーフン

焼きビーフン<br />
昨日のベジ中華本のつづきです。
その中のページの焼きビーフンの調味料は、
胡麻油、生姜、cloves garlic(丁子のことなんだろか)、オイスターソース、唐辛子、ライム(添える)。
cloves garlic 以外は、普通の中華の調味料ですが、やはりちょっとピリ辛にするのがミソのようですね。
野菜のみで作るとあっさりしちゃいますから、ごま油は必須。
私も、昔ベジ料理を作っていたときは、ごま油を多用してました。

原文がどうなってるのか見たい人は、写真をクリックしてみてください。
飛び出す絵本よろしく、150%に拡大した写真が見れます。(拡大するとボケるので、文字はくっきりとは見えません。あしからず。)


2007年11月07日

ベジ中華本

ベジ中華<br />
黒龍江中医薬大の研修時、いただいた料理のうちで、一番のヒットはナツメの中にもち米をいれて揚げたデザートでした。
それの作り方が載っている本はないかと探したのですが、いかんせん、自由時間が乏しい。
帰りの空港で見つけた本は、野菜オンリーの中国料理の本でした。
それも、英語で書かれたもの。

あいにくナツメの揚げ物は掲載されていませんでしたが、おいしそうな焼きビーフンが載っていたりして、肉なしでどうやって味付けしているのか興味があって購入しました。
今まで行った国の中でホテルでの食事は、中国が一番野菜料理が多かったという印象があります。

成人予防のためにも、野菜は多く取りたいもの。
おいしく野菜料理を食べれるヒントが、ここにはありそうです。

ちなみに、本の表紙は麻婆豆腐。
なぜ、これが麻婆豆腐?って感じですが、ヨーロッパ人がアレンジするとこうなっちゃうんでしょうね。

2007年11月05日

五行クッキー

五行クッキー青<br />
五行クッキー赤<br />
五行クッキー黄<br />
五行クッキー白<br />
五行クッキー黒<br />
黒龍江で、友人が購入した五行クッキーです。
それぞれの五行の色別に、赤い食物や黒の食物を加えてあります。
最初、このクッキーを買ったと聞いたときは、五臓に関連付けして、帰経を考えているかと思ったのですが、五行の色別に作られているものでした。

食べ終わったら、袋をちょうだいと言っておいたのですが、手元にあるのは赤と黒なので、詳しいことはこの二つだけです。

五行クッキー赤
高粱、紅米、紅豆、紅棗、紅芋、枸杞。
養生格言心者、火也、其色赤。
万法之宗、一身之主、生死之本、善悪之源。
与天地相通、為神明之主宰、両病否之所由系也。『寿世青編』
『霊枢・脈度』心気通于舌、心和則舌能知臭香矣。(注:心陽有温煦的作用、火有陽熱的特性、故以心属「火」)。

五行クッキー黒
黒芝麻、黒米、黒棗、黒豆、栗子。
養生格言腎者、水也、其色黒。
精神之舎、性命之根、外通于耳。
男以閉精、女以包血、与膀胱為表里、足少陰、太陽是其経也。華陀『中蔵経』
『霊枢・脈度』腎気通于耳、腎和則耳能能聞五音矣。(注:腎有主水、蔵精的効能、水有潤下的特性、故以腎属「水」)

現代語訳黄帝内経霊枢・東洋学術出版社によると、

五臓の精気は、常に体内から上って顔面の七孔に通じている。
肝気は目に通じているので、肝の機能が調和していれば、目は五色を見分けることができる。
心気は舌に通じているので、心の機能が調和していれば、舌は五味を嗅ぎ分けることができる。
脾気は口に通じているので、脾の機能が調和していれば、五穀の滋味を味わうことができる。
肺気は鼻に通じているので、肺の機能が調和していれば、鼻は香臭を嗅ぎ分けることができる。
腎気は耳に通じているので、腎の機能が調和していれば、耳は五音を聞き分けることができる。
もし、五臓の機能が調和しなくなると、七孔の機能つまり五官の機能が失調する。
六府の機能が調和しなくなると、気血が鬱滞して外表に癰ができる。
故に邪気が六府にあれば、陽脈が不暢となり、陽脈が不暢となれば気が滞り、気が滞ると陽気が偏盛する。
邪気が五臓にあれば、陰脈が不暢となり陰脈が不暢となれば血が滞り、血が滞れば陰気が偏盛することになる。
陰気が偏盛すると陽気は内に入って陰気と調和することができなくなり、陽気が偏盛すると、陰気は外で陽気と調和することができなくなる。

よく考えられたクッキーが、何げに市販されているあたり、中国での伝統医学浸透ぶりがうかがえると思いませんか。

2007年11月01日

りんごと柿の甘酢(薬蜜で)

りんごと柿の甘酢<br />
ナツメ蜜<br />
黒龍江中医薬大学のスーパーで買ってきたナツメの花の蜜を使って、季節柄、りんごと柿の甘酢にしてみました。
蜂蜜は、滋陰効果があるけれど、ナツメの蜜なら気も補えそう。

さすがに柿の皮は剥きましたが、リンゴは低農薬なので皮付きのまんま。(大地宅配のすばらしくおいしい紅玉です)

薬膳では基本的に、皮は剥きません。
皮の部分には、りんご本体を守る衛気があるので、それを摂取する人間も衛気を補える。
体の防衛力を高めるには、皮つきが一番、漢方薬自体、草や根っこ、木の皮などを使ったものが多いことだし。

ナツメ蜜だけ、ちょっと味見したときは、普通の蜂蜜とそれほど大差ないように感じたのですが、カボスをぎゅっと絞って、米酢を少々足し、ナツメ蜜をたら〜りとかけたら、あらおいしいじゃないの。
こんなところで、味に差が出てくるんですねえ。