真珠せっけんと珊瑚せっけん
市販されている石けんのうち、真珠パウダーが一番入っているのは、5%かもしれません。
珍珠は、収斂生肌----荒れた肌のキメを整えてくれます。
黒龍江の中医薬大学に研修旅行に行ったときに買いだめした珍珠粉があり、使用期限が3年くらいかなと思うので(別の珍珠粉の期限は3年と記載されていました)、せっかく購入してきてダメにしてはもったいないと、手作り石けんに使うことにしました。
真珠を、60g使用した贅沢な石けんです。
ビーカーのメモリが100に近いので、約 半カップ分入っています。
メインの油脂の配合は、ガーディアンエンジェル。
守護天使のようにお肌を守ることを計算された前田京子さんのレシピで、最高に贅沢な石けんの姉妹版というべきものです。
使いきるまでに期限切れをおこしそうとはいっても、真珠粉を半カップも入れるのは、せっけんに投入された真珠として、どこまで効能があるのかわからなかったので、私の中では入れられる限界です。
真珠粉は、総油脂量の約10%にあたります。
型入れし、保温箱から出した状態の真珠石けんは、今まで見たことないくらい白く輝いて、白っぽい石けんが多い中でもとりわけ別格の白さでした。
さすが、真珠。。。
珊瑚カルシウム(パウダーです)でも白くなるのか知りたくて、同じガーディアンエンジェルの配合で、珊瑚カルシウムも半カップいれてみました(珊瑚カルシウムは猫ごはんと自分たちの食事用)。
二つ並んだ写真がそれなのですが、珊瑚カルシウムの方は薄いベージュで、やはり真珠の方は白くて綺麗。
真珠を入れる前の油脂だけの状態は、結構黄色っぽいです(一つ上の写真)。
いったい、どんな使い心地なのか、興味津々です(解禁日は7月)。
着香は一切していません。(本当に、テストということで1回くらいは作ってみるかもしれませんが)
たった1滴で効かせることができる精油を、100滴以上(通常10mlのポトルの半分以上)も使用しなければ、1か月の熟成期間後に香らないなんて。。。なんて、もったいない。
揮発性の高いモノテルペン類(リモネンなどが多く含まれる柑橘系の精油は特に香りが飛びやすい)を残すためには、このくらい精油を入れなければ香らないのでしょうが、アロマテラピーは芳香物質を利用した療法なので、香りをつけるために精油を用いることは私はしません。
私は過敏体質なので、熟成期間中にずっと香っている精油を嗅ぐのも苦手ですし、本来アロマテラピーとは、そのときの体調に合わせて精油をチョイスするものなのですから。
[使用感]
真珠石けんの固さは結構あり、鹸化率90%でここまであるなら、固さに関していうなら95%にする必要はないかもしれません。
しかし、高価な真珠粉を60gも投入したわりには、『ん?』といった感が否めません。
洗顔後はマットな感じで、いいかも、と思えたのですが、洗髪には不向きな石けんで、髪を乾かしている最中の指通りが悪く、なぜ?、なぜ?
皮膚の潰瘍やただれに効くということは、ひきしめる効果が強いということですが、これが髪の毛にはよくなかったのでしょうか。
頭皮に良いものが髪の毛そのものに良いとはいえないのかもしれませんが、洗髪後に毛先にオイルを補充しなければいけないものではなく、洗いっぱなしでもふんわりサラサラになる石けんが理想です。
真珠石けんが期待したとおりでなかったので、同じオイル配合の珊瑚石けんを試しました。
こちらは、意外にも髪の毛サラサラになります。
それでも、もったいないので、真珠石けんは洗顔用にしてときどき使っていますが、収斂---顔の引き締め効果がとても強いことを感じます。
洗顔後、化粧水をぬらずにいる間、毛穴が締まっていくような感覚を覚えます。
珍珠は収斂生肌の作用が著しい---というのは本当ですね。