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2007年08月30日

マーケットプレイスって安いの?


ニコリの数独の本を買おうと、Amazonを開くと、中古品がありました。(いまだSUDOKUに狂ってます)

パズル本で中古品とは?、と覗いてみると、表紙にスレあり、でも中はきれい、とか記述されています。
800円ぐらいの本が500円弱になれば、それは安いと、一度はチェックをしたら、2か所に注文するとそれぞれから送料がかかり2冊買うと送料込みで1600円弱。
これじゃ、新品を注文するのと変わりがありません。

よくよく見ると、マーケットプレイスでは、本の送料は国内は340円。
これでは、630円の本(世界文化社のナンプレ上級篇)を400円で買ったら、新品を買うより高くつくというもの。
マーケットプレイスでは、プチプチで梱包いたしますとか、クロネコヤマトでお送りしますとか言ってる業者がいますが、本ならメール便で80円で済むんじゃないかな。

Amazon本体は、1500円以上は送料無料だけれど、中古品で表紙にスレありのものにプチプチ包装する価値があるのかしら。

インターネットで買物するのは、時間と労力が省けますが、送料にはついめくじらを立ててしまいます。

[追記]
ネットで検索をしていたら、「解けない数独の次の一手をご教授してください」という「教えて...」タイプが掲載されていました。
何人かが答えていましたが、それに対して質問したご本人は、仮置き(ペンシルマーク)せずに理詰めで今まで解いてきたので、もうちょっとチャレンジしてみます、とのことでした。
私なんぞは、鉛筆で候補数字を書くのが当たり前と思っていましたが、そんなことはせず、頭の中だけで碁の手筋のように読む方もいらっしゃるなんて、初心者には驚き。
夫にそれを言ったら、「そんな人が、なんで質問するんだ。」とのこと。
プロ棋士だと、何十手先も読むし、長考するときは1時間もかかったり。
どうも、それと比較したらしく、そんな芸当ができる人が質問するの〜的でした。

2007年08月22日

数毒(独)SUDOKU...私の解き方、その5

数独
このハンガリーで買ったSUDOKUの本には、Kakuro、Edel、Szamuraj、Latin negyzet というバリエーションも載っています。
それでふと、この本の題名に書いてある baratai ということばが、バリエーションのことだなと気づきました。
アルファベットで記述されるとSUDOKUもスドクだと思っちゃったり、知らない世界のことばは全然わかりません。
Kakuro はカックロといわれているパズルで、『加算クロス』のことなんですって。
ニコリのサイト にお試しパズルと解き方が載ってるので、ごらんになってね。
朝日新聞の『be』にも夏休み特集で載ってました。ほんと、私が知らないだけか。
でもね、kakuro.com kakuro.net など、海外の方が日本よりパズルは盛んな気がします。

Edel は、左と上に入っている数字のとおりにマスを塗りつぶしていくと絵が出てくるもの。安心毛布さんのところに解き方が載っています。

Szamuraj は5合体と呼ばれているSUDOKUで、五つもくっついているものを根気よく解いていきます。
海外では、なぜかサムライになっちゃったらしいんですけど、ネーミングのつけ方が外国人らしいですね。
サムナンプレ(SUDOKUに計算を加えたもの)は、キラーSUDOKUというらしいし。

サムライは、ちょっと手裏剣の形がしてるかなとも思います。(じゃ、なんでNinjaにならなかったのかとは言わないで)
Math Games のサイトにいろいろなバリエーションの最後に、London Times に掲載されたというサムライが載っています。

Latin というのは、アルファベットの6文字をSUDOKUのルール、ただし太字の枠線の中がブロックです、で解くもの。

あと本には、Domino SUDOKU と Eros(oにはウムライトがつく) SUDOKU というのも載っていましたが、どんなルールなのかわかりませんでした。
日本のパズル雑誌を買えば、おそらくわかると思うのですが、そこまでやったら、もう足抜けできなくなりそうで、それはやりません(昔お絵描きパズルに何か月もはまっちゃったことがある。)。

ネットには、ワールドパズルフェデレーション のサイトがあったり、オランダのSUDOKUサイト や、LA Times のSUDOKU があったり、ちょっと検索するだけで、SUDOKUを楽しめるサイトはぞろぞろ出てきます。
SUDOKUの祖父、スイスの有名な数学者オイラーを記念したスイス時計はラテン方陣を配したものとか。
私にはSUDOKUに見える。
ラテン方陣については、平成19年度遊びの中の数学 第9回に載っていました。
オイラーは、6連隊から6階級(大佐、中佐、少佐、大尉、中尉、少尉)の仕官を36人集め、6行6列の各行にすべての連隊とすべての階級の仕官が揃うかという問題を出したのだそうですよ。
答えは、『できない』らしいですが。

関連記事:
数毒(独)SUDOKU...私の解き方、その1
数毒(独)SUDOKU...私の解き方、その2
数毒(独)SUDOKU...私の解き方、その3
数毒(独)SUDOKU...私の解き方、その4
SUDOKU
SUDOKU その2

2007年08月20日

数毒(独)SUDOKU...私の解き方、その4

SUDOKU2

まず私は、マイナス方式で候補数字を書きます。
SUDOKUの候補数字の出し方も、このセルにはこの数字は入らないから、入るとすればこのセルとこのセルしかない、という候補の出し方だと、セルに入る数字は少ないし、同盟国も見つけやすい。
けれど、情報が少なすぎてじきに手詰まりを起こしてしまいます。

この図は、青い太字は最初の既定数字、黒の大きな数字は確定できたもの、小さい数字は仮に置いてみた数字です。
ブロックの中には同じ数字は2ないし3個しかありません。
他の候補数字をチェックするのに、方向だけはわかるので、その数字が直線で並ぶときだけ3個入れています。

そして、ここからは、
『他に入らないからここにしか入るはずがない 』、という方式とは逆に、
『1〜9の数字のどれが他と重複しないで、入る可能性があるか』という方式に変わります。
でも、自分で考えるのが面倒だと、PCを使って(前回のナンバープレイスの解き方(VBA初級編) )候補数字をはじき出してみます。

SUDOKU3

いきなり候補数字だらけになりました。
ここからは、もうちょっと絞れるかどうかを検討します。
たとえば、2行目には、2,8と書かれているセルが二つあります。
このセル二つには2か8しか入る可能性がないのだから、他のセルには2や8は入りません。
他のセルにもし2や8が入ってしまったら、R2C4とR2C6には入れるべき数字がなくなってしまいます。
ですから、2行目で2や8が別のセルに入っていたら、それを削ることができます。

それでも手詰まりを起こしたら、一番影響のありそうなセル、たとえば真中のボックスのセルR4C6を選んで、このセルがもし5だったらどうなるか、7だったらと、やってみます。

こういう問題は私は嫌いです。
ひたすら作業ベースのようで、楽しくない。
こんな問題作る人の気が知れない。
パズルとして、良いパズルとは思えないんですけど。

こんなシミュレーションを紙の上でやっていたら間違えます。
PC上でもし5だったらと試していたら、途中で2,4のセルが3個もでてきたボックスがあり、矛盾を生じました。
それで、7でやってみると、削れる数字がぞくぞく出てくる、そしてグルグルまわって完成しました。

SUDOKUなんて、こんな疲れるパズル、自分でもよくやるなあと思いつつ、少しだけこの中毒状態から抜け出せたかなと思っています。

次回はSUDOKUのバリエーションについて。

関連記事:
数毒(独)SUDOKU...私の解き方、その1
数毒(独)SUDOKU...私の解き方、その2
数毒(独)SUDOKU...私の解き方、その3
SUDOKU
SUDOKU その2

2007年08月19日

数毒(独)SUDOKU...私の解き方、その3

sudoku4

この図は、PCで最初から候補の数字を列挙したものです。

参考にさせていただいたのは、
ナンバープレイスの解き方(VBA初級編) です。

9×9のマスの中は数字だらけ。
この中でセルにたった一つしか数字が入っていなければ、それが確定数字です。
4・2・8の3個しかありません。
行、列、ブロックの斜めにそれぞれ1〜9の数字を検証していって、重複しない数字を配列変数に与え、それらをコンマでつなげて表示しています。

そして、確定された数字をもとに、さらにどんどん同じことを繰り返していきます。

5回やった結果が次の図です。

sudoku5
だいぶ確定数字は増えましたが、一つだけの数字があるセルは何もなくなってしまいました。
行・列・ブロックで重複しない数字をチェックしていくというロジックだけでは、解けないということです。

そこで、EC研究所で出されているフリーソフトを使ってみます。

EXCEL完全解答ナンプレ(9*9)解法マクロ
ナンプレ(9x9)を完全解答するEXCELマクロで 試行錯誤ルーチン搭載、複数解答サーチ搭載

初めのうちは、この試行錯誤ルーチンなるものは何のこっちゃ状態でしたが、はたと気づきました。
候補数字にループがかかった状態だと、このセルがもし〇〇だったらどうなるかシミュレーションする必要があります。
ははーん、このことをいっているのか、だから、
「試行錯誤ルーチンを組み込んでいますので初期値がまったくない問題も解きます。」
なんてことが起きるのね。

初めのVBAには試行錯誤ルーチンは搭載されていないので、解けない問題も出てきます。
後のEC研究所ので解けない問題があったら、それはきっと問題に不備があるのでは。

プログラム上ループを何回、回したかによって、そのSUDOKUのレベルを初級・中級・上級に決めているのではないかと思うのですが、市販の本などのレベルはいったいどうやって決めているのか、はなはだ疑問。
上級の問題がスラスラ解けるようになったので、中級の問題を解いていると全然解けない。
そこで、またまたVBAで解いてみると、Very Hard なんてことはざらにあり、中級で手こずっているのに、上級の問題で全くもって簡単に、悩むことなく解けてしまうなんてこともあるのです。
だから、上級の問題を解けるようになってから、中級が解けなくて悲観するなんてことは全然ありません。
問題を作成した作者の考えでレベルをつけているだけで、自分の解き方に合っていればスラスラ解けるし、合わなければひたすら悩むことになります。

次回は、実際に私がどうやって解いているかを具体的に。

関連記事:
数毒(独)SUDOKU...私の解き方、その1
数毒(独)SUDOKU...私の解き方、その2
SUDOKU
SUDOKU その2

2007年08月18日

数毒(独)SUDOKU...私の解き方、その2

私なりの具体的なSUDOKUの解き方は、

1. 1〜9まで順番に数字をスライドさせていって、そのブロックにその数字の入る候補が2個のときは小さい字でそのセルに候補数字を書く。
候補が3個でも1列に並ぶときは書いておく(方向を決められるので)。
このとき、その数字が入るセルが一つのときは大きな数字をそのセルに書き込む。
1〜9まで書き込むとき、縦か横に数字が並ぶときはその方角にその数字をスライドさせて探す。
書き終わった後は、消し込める数字があるかをチェックし、その後もう1回1〜9まで数字をスライドさせるが、今度はブロック単位でその数字が入っているかをチェックしながらやる。

この方法は、具体的には

ナンバープレース (数独、ナンプレ、Sudoku)の解法・解き方・定石

を参考にさせていただきました。詳しくお知りになりたい方は、こちらを参照なさってください。

2個しか候補数字を入れないと、そのうちの一つが別の数字だったときはもう一つが必然でわかるし、セルの中でその数字しか候補にないセルがあったら、そのセルはその数字で確定です。

2. そして、1 の方法で手詰まりを起こしたら、列か行、もしくはブロック単位で、まだ確定していないセルにどの数字が入る可能性があるかを考える。
でも、この方法だと候補数字がいっぱい出てくる。
どうやって消去していくかというと、縦・横・ブロック単位で一つしかない数字が書かれたセルがあったら、それが確定。
そんなセルが何もなかったら、3国同盟とかX-wingを使います。

こちらに関しては、

ナンバープレース、数独 解法まとめ

を参照してくださいませ。

実は、XY-wingに関しては理解できず、さらに検索すると英語のページだらけ。
SudoCue - Sudoku Solving Guide
というサイトを見つけました。
英語がわからずとも、図が秀逸でわかりやすーい。

どうです、このサイトを見た方、すごいでしょ。
SUDOKUの解法満載ですねえ。
こういう見ただけでわかるシンプルな図って、大好きです。
ことばでいくら説明されてもわからず、写真なり図なりを見れば理解できるアナログタイプなものでして。

sudokumarkupこの図は、その sudoque.net からお借りしましたが、候補数字の入れ方の場所が決まっていて、わかりやすいと思いませんか。
3かける3の位置にそれぞれの数字を書き込んでいます。
この数字の部分を、ペンシルマーク● しておくと、位置でどの数字かわかるので解答スピードが上がるというのですが、私がそれをやったら混乱して絶対間違えると思っているのでやりません。
PC上で候補数字をこういうふうに表示できたら、数字の並びがわかりやすいのでいろいろ発見しやすいのではないでしょうか。
ちょっとトライする価値あり、ですね。

次回は、「PCで候補数字を出す」です。

関連記事:
数毒(独)SUDOKU...私の解き方、その1
SUDOKU
SUDOKU その2

2007年08月17日

数毒(独)SUDOKU...私の解き方、その1

数独SUDOKUは、私にとっては数毒なり。

ああ、なんで、こんな数字パズルにはまっちゃうの。気が知れない。
まあ、誰しも中毒になるときは、知らないうちに煙草中毒や麻薬中毒になるわけでしょう。

マニアックな問題は除き、たいがいのレベルならこれで解けるだろうという私なりのレベルに達したと思うので、書き留めておいて、もういい加減一区切りをつけたいです。

ネットの世界では、解き方、解法、定石などといって、いろいろな場面の解き方を書いていますが、いったいそんな場面はどうやって発見したらいいのか、どういう状態をもって3国同盟とか、XY-wingとかいっているのかわかりませんでした。

それに、どういう順番で解くのが早いのか。

初めてKLMのSUDOKUを見たときは、そのセル(マス?)に入りうるすべての数字を列挙してみて、うーん、と考えました。
しかし、これではコンピューターのロジックと同じ、そのセルに5個も6個も候補数字が並んでしまったら、整理されていない頭の中と同じことで、手書きで書いていたら自分の書いた数字さえも3なのか5なのかもわからなくなり.....

そして、やっと、ハンガリーで買ったSUDOKUの本を見て(読んだのではない)、プラス式ではなく、マイナス方式でやる方がスマートだと気づきました。
プラス方式は、セルに入るすべての候補数字を列挙すること、
マイナス方式はそのセルに入らない部分を探して、残るセルに入る数字を挙げること。

ここで、SUDOKU(ナンバープレイス)をご存じない方のために、SUDOKUのルールを説明すると、

SUDOKU1
1〜9の数字を縦・横・ブロックに一つずつ入れるが、縦・横・ブロック単位で同じ数字は重複してはならない、
というものです。
簡単なルールですね。でも、奥が深い。

今は、初めはマイナス方式、手詰まりを起こしたらプラス方式、という折衷タイプにしています。
そして、その中で、3国同盟やX-wingを使って、はしょれるものははしょろうという、良いとこ取り。

解いていて、あまりにプラス方式が多い問題だと、Excel VBAを使いそのセルに重複しないで入れることができる数字を自動で出し、Excel上で問題を解いたりもします。

こんな問題、本当に解けるのかと思った問題は、別のExcel VBAを使って解答があるのかを検証したりもします。
しかし、コンピューターって本当にすごいですね。
機械的なことに強い、機械だから当たり前だけど。
プラス方式のVeryHardの問題を、ものの5秒ぐらいで解いてしまうのですから。
だからといって、コンピューターで解いたんじゃ、ちっともおもしろくない。

次回は、具体的にどうやっているかを。

関連記事:
SUDOKU
SUDOKU その2

2007年08月16日

深い睡眠がアンチエイジングといわれると

健保組合から来る冊子を見ていると、

成人してからも、深い睡眠中にのみ分泌される成長ホルモン(成長期の子供は1日中分泌されている)は、アンチエイジング医療でも注目されています。 エネルギー代謝・糖代謝・脂質代謝・ミネラル代謝・筋肉の発達に影響してきます。

と、ありました。
午後11時から2時の間は『腎』の時間(この間に寝なさいということらしい。ただし、出典がわかりません。中医学的ではなく、漢方的な意見のようで。)、と言っておきながら、ここのところ『数毒(独)(SUDOKU)』に侵されていて、止められない、止まらない、を地でいっている生活だからです。

腎虚がはなはだしく、気虚の状態が激しく、自汗の状態が多いのです。
ちなみに、自汗は気虚、盗汗は陰虚と申しますが、夜の間も汗をかいているので陰虚もありかと、ふと思いましたが、盗汗は朝起きたらぴたっと止まるというのを思い出しました。
友だち二人が、
「不思議なほど、本当に起きたら、汗が止まる」と申しておりましたから。

自分の汗で、常に肌が湿った状態って、肌に触ると冷た〜いんです。
肌に乗った水分が気化するたびに、体温は下がっていく、だから当然寒いと感じている、それなのに毛穴は開きっぱなしで汗を出し続けている。
気が不足しているので、腠理(いわゆる毛穴、それだけではありませんが)を閉じることができない。
体の表面に衛気(体を外邪から守っている陽気)が不足しているのって、最前線に兵が不足していて、敵が攻めてきても守りきれないって感じです。
開きっぱなしの腠理は風寒邪も受けやすく、無防備に睡眠中に風にあたり続けると(扇風機はほとんど天井を向いていても、ホニャホニャ吹いて来る風も感受してます)、朝起きると体調不良このうえなし。

だから、気を蓄えるためにも睡眠をたっぷりとらないといけないのです。
わかってるのに、止められない。
毒にやられてるのって、毒に中る(あたる)、だから、中毒って言うんですね。

自分なりの数毒の解き方を書き留めておかないと、踏ん切りがつかないので、次回はその辺を。

2007年08月09日

ハンガリーの薬酒、ウニクム

ウニクム<br />
ウニクムは、ハンガリーに行ったら、レストランで飲んだり、おみやげに買う人が多いのではないでしょうか。
ウニクムは、英語でいうところの『ユニーク』の意味。

日本では、ユニークは、個性的とか変わってるとか、とらえられることが多いですが、数学の世界では『たった一つの』という意味もあります。
ハンガリーを統治していたハプスブルグ家の皇帝に献上された際、ウニクムを飲んだ皇帝が「Unicum」
と言ったのが、このお酒の名前になったとか。

ビター系のお酒という評価があり、そのせいか食べ過ぎた後の胃腸に良いと言われておりますが、あの叶姉妹も愛飲しているという噂です。
叶姉妹が愛飲しているなら、美容に良いということですね。
判断の材料が成分からではなく、人の評価からでごめんなさい。

この手の薬酒は、作り方は門外不出のものが多く、公開なんてされてないんですよね(HPに載っていたらごめんなさい。ハンガリー語がわからないので。)
チェコの薬酒であるベヘロフカも、何が入っているのかわかりませんでしたし。

日本の養命酒は、どんな生薬が使われているかをきちんとHPで公開されてますので、体を温め、気を補うものが多いので虚証の人に良いとか判断がつきます。

お味は、別に普通の薬酒って感じでした。ちょっと違和感あり。
普通の方が飲み馴れない薬茶をしょっちゅう飲んでいるので、舌が一般人とは違うかもしれません。
どこの国でも、植物の薬効成分を抽出するために度数の高いお酒を使っていますが、多くのものを使うと味は混ざり合って、単品で抽出したときより際立った味にはならない。
薬酒に関しては、幅広くいろいろな味があり、効能も数限りなく種類がある、やはり中国に軍配が上がるかな。

関連記事:
養命酒はやっぱり温性が強い


2007年08月06日

花畑牧場のカマンペール

花畑牧場カマンペール<br />
カチョカヴァロに続き、花畑牧場のカマンペールをスーパーで見つけました。
生カマンペール、なんて、おいしそうな響き。

カットしてフライにしたら、溶け出さないかなと思いつつ、それを具現してみたら、ザーレンで一気に油の中から取り出したにもかかわらず、やっぱりかなりの分量のチーズが溶けてザーレンの穴から下に滴り落ちたのでした。
当たり前ですねえ。

ハンガリーで食べたチーズのフライは、ハンペン大だったので、今度はまるごとカマンベールをフライにしてみようかしら。
夫は、爆発するんじゃないかと、言ってますけど。

2007年08月02日

瘀血のときの鶏料理

瘀血中薬<br />
瘀血鶏<br />
中国で、食養で使う肉としては鶏が王様らしい。
気を補う肉として黄耆と一緒に煮込んだりしますが、今回は瘀血を取るための中薬と一緒に煮ています。

使ったのは、益母草紅花玫塊花です。
この料理のもとになったのは、たぶん「中医食療法」だと思いますが(家にあるはずなんですが、見当たらないので)、玫塊花ではなく月季花がオリジナルレシピです。
玫塊花はハマナス、月季花はコウシンバラで、それぞれバラの原種ですが、コンシンバラは学名にキネンシスと入っているので、中国が原産ということですね。
ガクが長いのが〇〇で、短いのが〇〇と先生が説明してくださったのですが、ごめんなさい、忘れちゃいました。

授業では、煮込みといってもスープのような感じで、中薬たちがスパイスのような効き方をしていて、料理のおいしさをアップしていました。
写真の状態だと紅花の入れ過ぎです。
紅花はとっても軽いので、電子ばかりで測っていて1g入れようとしていてこの分量になってしまいました。

授業では、煮込みの煮汁が赤くはならなかったので、紅花を控えめにして、玫塊花少量、益母草適量で煮るといいのではないかと思います。
煮るといっているのは、食材に対して浸るくらいの水を加えるため。
スープだったら、水の量が多いでしょう。

味付けは、お酒、塩、砂糖少々(この場合は黒砂糖がよろしいとのこと)で、醤油は入りません。
薄味の方がおいしい。(写真の料理だと濃い)
中薬を入れることによってまずくなるのではなく、入れることで体にも良くって料理も引き立てる、そんな料理ができることがありますが、この料理がまさしくそれ。
授業では、鶏ではなく、烏骨鶏でしたので、見た目にも薬膳〜してました。

2007年08月01日

甘草にお気をつけあそばせ

葛根湯小青竜湯小柴胡湯四逆散逍遥散白虎湯竜胆瀉肝湯理中丸小建中湯四君子湯補中益気湯帰脾湯十全大補湯血腑逐瘀湯麦門冬湯平胃散防已黄耆湯独活寄生湯二陳湯

これらは、甘草を含む漢方薬です。
これ以外にも甘草を含む漢方薬はたくさんあって、枚挙にいとまがありません。

甘草は、大棗と同じく、薬性緩和の効能があるので、他の中薬の毒性を緩和する働きがあり、本によっては帰経が十二経と書かれているものもあり、使い安い中薬としてはナンバーワンではないでしょうか。
方剤の中には、数多く甘草が含まれています。

先日の漢方薬理学の授業のときのこと。
中国人の先生曰く、
「日本では甘草の分量を気にするけれど、私たちは気にしたことがなかったんです。
それはどういうことかというと、漢方薬の中には、それぞれの漢方薬ごとに甘草が含まれていて、その分量は漢方薬単位だから、甘草を含む漢方薬をたとえば三つ飲んだとすると、三倍の甘草を飲んだことになります。
私たちは、中薬全部合わせた一つの方剤の中で甘草の分量を決めるので、甘草を多くとりすぎる害は考えたことがありませんでした。」

そういえば、北京の東直門病院では、カットした紙の上に男性が処方された漢方薬をせっせと作っていましたっけ。(もちろん、自分で煎じるんですよ)

甘草は、Na(ナトリウム)をため込んでK(カリウム)を放出する働きがあるので、多く摂取するとむくみを生じるという薬理研究結果が出ています。

自由に漢方薬を処方している中国では、全体のバランスを考えて甘草の分量も決めるので、取りすぎの害なんて出ませんが、日本では市販されている漢方薬を飲んでいるので、いくつもの種類を一度に飲んでいる人は、ひょっとしたら甘草の取りすぎかもしれません。

私自身も、補中益気湯平胃散を併用することがあり、まあ二つぐらいなら問題ないでしょうけれど、むくみを取りたくて飲んでいるのに逆にむくんじゃうなんてことがある...かもしれませんね。

それと、リコリス(甘草)を単品で摂取している方や、リコリス入りのお菓子も、気にした方がいいのかも。
漢方薬にだけ気をつけていて、これらにも気をつけないのは、塩分を気にしているのに塩分を多く含む練り製品をしょっちゅう食べているのにも似ています。
以前、ちくわが大好きな猫が、膀胱炎になったという話を聞いたことがあります。
猫には塩分過多は、禁物ですものね(少量ならいいみたい。米国の手作りご飯にはちょっと入ってるレシピがある。)