手作り石けんにハマッていると、いろいろなオイルへの誘惑が大きい。
使用したことのないものだと、いったいどんなオイルなのか気になります。
基本的に石けんは食べ物から作る方針なので、アルガンオイルも実をローストしたものとノンローストとありますが、香りがするローストタイプを購入してみました。
2007年度パリ農産物コンクール「アルガンオイル部門」金賞の『アルガナプレミアム』です。
写真のように濃い色の遮光瓶に入っています。
オイルの味がよくわかるのは、熱を加えずに使うこと。
トマトサラダにインカの塩(ペルーで買ってきた結晶化したもの)とアルガンオイルをオリーブ油の代わりにかけよう!
と、瓶の蓋を開け、匂いを嗅ぐと、
(ん、いったいこれは何の匂い? どこかで嗅いだことがあるような。。。何かに似ている。。。しかし、おいしそうな匂いとはいえない、これをトマトサラダにかけたら食べられなくなりそう。)
急遽、トマトサラダは元のオリーブ油(オロ・デ・ヘナベ)に戻し、帰宅した夫に匂いを嗅いでもらったところ、
「犬のうんちの臭い(これは言い過ぎですが、表現するボキャブラリーがあまりないのです)。サラダにかけないでほしい。」
アルガンオイルの匂いは独特で、表現するのはむずかしいのですが、『くさや』のように明らかに腐ったような発酵臭ではありませんので、くさやが食べられる人なら全然問題ないかもしれません。
匂いは好きでなくとも、食べるとおいしいものはたくさんありますから。
必須脂肪酸が多く、ヴィタミンEをオリーブ油の何倍も含んでいるので抗酸化力が高く、アンチエイジングにはもってこいというのが、アルガンオイルの特徴です。
昔はモロッコ全土にアルガンの林があったのが、今は南西部にしか残っていないので、ユネスコ生物圏保護区域に指定されているそうです。
アルガンオイルはアルガンの木の実の仁からできます。
ヤギが木に登って、実を食べて落ちた種からアルガンオイルが作られていたとか。
アルガンの木は50度の気温にも耐えられ、根は地下30〜40mにも伸び保水効果があり、7年間雨が降らなくても大丈夫な生命力を持っているそうです。
ふーん、これは臭いがうんぬんといっている場合ではないかも。
洗顔後、化粧水(今はオレンジフラワーの芳香蒸留水)をパッティング。
アルガンオイルを2〜3滴てのひらに取り、こすり合わせて温めた後に顔全体に塗り塗り。
造顔マッサージをして(朝晩やってます)、パックスのクリームを塗ってから真珠粉を顔全体にすりこみます。
3時間後、顔のてかり方が明らかに違います。
朝のオイルは緑のアボカド油でしたが、3時間後の顔はギラギラでした。
(オイルはいろいろ試しています。今現在、最高と思っているのはエルバ・エルヴェティカのホホバオイルです)
アルガンオイルの方は、鼻近辺はテカッていますが、他はマットな最初の状態が続いています。
そういえば、アルガンオイルを塗った直後は、しばらく皮膚が温かく、『これは何だか効きそうだぞ』という考えが浮かんできたのです。
しかし、変な匂い。
とても食欲をそそる匂いとはいえません。
そこで、10mlほど小分けにし、ローズオットー(バラの水蒸気蒸留の精油)を1滴加えました。
それでも、あいかわらずアルガン独特の匂いはしていましたが、だいぶ臭いは中和されたので、これでよしとし(精油濃度が上がると私はアレルギーを起こしやすいため)、しばらく洗顔後のオイルはアルガンで試してみます。
(追記)
アルガン、Argania Spinosa アカテツ科と聞き、アカテツ科の植物って他にも聞いたことがあると思いました。
シアバターがそうでしたね。
アルガンオイル8g、シアバター17gでクリームを作ってみたので(前田京子さんのクリームの配合です)、こちらもいっしょに試します。
<参考>
アルガンの参考サイト
ホホバオイルの良し悪し
シアバターの良し悪しってどこにあるの