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2007年06月28日

日本蜜蜂のにごり蜜

にごり蜜<br />
お友だちが、日本蜜蜂の蜜がおいしい、というので、大地宅配でたまたま販売していた藤原養蜂場の「にごり蜜」なるものを注文したのがこの写真です。
採集方法としては、「たれ蜜」と「にごり蜜」と2種類あり、たれ蜜はざるに巣を入れ、垂れて来る蜜を集めたものです。

このにごり蜜は、古式どおり、かきだした巣ごと、中にある蜂蜜、ローヤルゼリー、花粉、蜂の子、蜜蠟もろとも、搾蜜したり湯せんして網を通しただけとのこと。
一般化した遠心分離方式の西洋蜜蜂とは全く違う複雑なこくのある蜂蜜だけれど、栄養的には各種アミノ酸、タンパク質、ビタミン、酵素、ミネラルが豊富で、古来より通の人は民間薬や滋養薬として大切にしてきたんだそうです。

それにしても、色がおどろおどろしい感じです。
蜂の子ですって、ええ〜っ、何となく食べるのが躊躇してくる言葉の響き。
恐る恐るスプーンですくった蜜を口に運んでみると、

こんな蜂蜜味わったことない、何とも不可思議なお味、確かにコクがあるけど、おいしいかと聞かれたらおいしいと答えられないような。
滋養はとってもありそうで、体には良さそうですが、お値段もお高いので次回また注文するチャンスがあってもするかどうかは疑問。
たれ蜜なら、買ってみようかしら。

2007年06月27日

カチョカヴァロって形が可愛い

カチョカヴァロ<br />
近所のスーパーで、花畑牧場のカチョカヴァロを見つけました。
つい先日、テレビに田中義剛さんが出演されていて、カチョカヴァロを手作りで作っている工程をたまたま見ていたので、すぐにわかりました。
あら〜、どこかで見かけたそのユニークな形と、近寄ると見事花畑牧場のタグがついたチーズが並んでいました。
が、結構お高いお値段。
でも、送料を払って送ってもらうことを考えたら、それにセットなんぞではなく、1個単位で買えるのならラッキーかも。

スライスして、テフロン加工したフライパンで焼くとおいしいとの記述がありましたが、家にはテフロン加工のフライパンはありません。
グラタン皿に乗せてオーブンで焼きましたが、焼きチーズの雰囲気はなく普通にチーズが溶けたよう。
お味は、とってもミルクっぽくて素朴な感じがしました。

紐で結んで、馬の背に渡して作られたといういわれを持つカチョカヴァロ。
楽しいチーズですね。

2007年06月25日

陳皮茶(紅茶に入れて)

陳皮茶3<br />
陳皮茶4<br />
何だかお腹がガスっぽいとか、脇腹が張ってる感じがするという症状があったら、それを解消するには陳皮が適しています。

陳皮には、滞っている気を巡らせる働きがあるからですが、この写真の陳皮茶は紅茶に陳皮(正確にいうと漢方薬局で市販されている橘皮(きっぴ))を入れたもの。
橘皮のみで出すお茶は、ちょっと今いちでしたが、紅茶ベースならイケルかも。

と、作りたてをごくっと飲むと、期待していたおいしさはありませんでした。
やはり、みかんのフレッシュな皮を入れた方がおいしいですね、たぶん。
でも、そうなると陳皮とは言えず。
陳皮の陳とは、古いという意味なのですから。

関連記事:
陳皮茶(痰湿の場合)

2007年06月21日

いい汗?

昨夜の「ためしてガッテン」は、『いい汗、悪い汗』というのがテーマでした。
巷では、ホットヨガや岩盤浴など、汗を書いて老廃物を流そうと大はやりだそうです。

でも、残念ながら、番組で調べた結果は、汗を流したからといって老廃物が出せるとはいえないとのこと。
汗は体の水分が体の外に出てくる現象ですが、エクリン腺は毛細血管から塩分をとり、その浸透圧でやってきた水を対外に出すけれど、水が対外に出るときに塩分は体内に戻すのだそうです。
この原理で汗は出てくるので、これだけみたら汗を出したからといって老廃物が外に出ることはないとか。

ただ、汗の中に塩分が多く含まれているとベタベタした汗になり、体内の塩分濃度が少なくなると筋肉の痙攣も起きやすくなり、足がつったりする。
この塩分を多く含む汗は、運動をすることによって汗をかきやすい体に調整されるので、サラサラした汗になり体温調節がスムーズにいくようになるので、夏に向け熱中症対策には非常に有効だとのこと。

番組では、自転車こぎ、ホットヨガ、サウナ、岩盤浴、半身浴で、どれが効果的な汗をかけるかを実験していました。
それぞれに、たった一人の人がついて実験したので、すべてではないがという断りつきでしたが、半身浴の人が一人だけ汗の出方が変わったかどうか実感がないという回答でした。
でも、この方の体外塩分濃度は下がっていたんですよね。
他の方法より一番下がっていたような気がしたのですが、残念ながらNHKのページでそのデータが掲載されていなかったので、確認できませんでした。

夏はシャワーで過ごすという人が多いと思いますが、夏こそ半身浴でダラダラ汗をかきましょう。
夏は、半身浴で出ている肩の部分が冷えるなんてことを気にする必要がないから、気持ちいいですよ。

関連記事
ぼーっとしようよ養生法
どこもかしこも冷房しすぎじゃないの

2007年06月20日

みかん系八宝茶

みかん八宝茶<br />
中医学を習っていると、友だちの誰かが中国に行って来てお土産をいただくこともいろいろあります。
これは、そのうちの一つで、いろいろなものが取り合わさってできている八宝茶です。

陳皮というほど古くはないミカンの皮(陳という字は古いという意味があります)がたくさん入っていて、もちろん氷砂糖入りなので、食後のデザート茶としてはイケテルお茶です。
クコナツメ龍眼が調合されているものが、中華街などに行くと簡単に買えますが、柑橘系のものを集めたお茶もおいしいですね。

関連記事
八宝茶
八宝茶いろいろ

2007年06月18日

コメントスパム対策にKeystrokes

MT-Keystrokesプラグイン Movable Typeコメントスパム対策 - WEBデザイン BLOG
上記のサイトを参考にさせていただいて、ボタンを押して投稿しなければ、投稿できないプログラムを入れました。

機械で勝手に送りつけてくる、偽コメントに対してはいろいろ対策があるようですが、へたにその対策を公開してしまうと、またその裏をかかれて効果がなくなってしまうようです。

MovableType用のKeystrokesというプラグインは、人間が通常通りコメントすれば投稿ボタンをクリックするけれど、機械が自動で送りつけてくるものに対しては効かないという点をついたもの。
なかなかナイスな発想ですね。

見事!アルファベットだらけのスパムコメントは一掃され、むなしく削除を繰り返す日々におさらばできました。
すごいわ。

2007年06月14日

杏仁アイス

杏仁アイス<br />
うっひょー!
杏仁大好き人間の私には、嬉しい杏仁の味がストレートに味わえるアイスクリーム。
といっても、途中で何回か、かき混ぜるなんてことをしていないので、シャーベットのようなアイスクリームです。

牛乳、卵黄、生クリーム、砂糖に、甜杏仁パウダーを適宜入れ、冷やして食べるだけ。
陽虚で、脾気虚だけれど、夏の時期だけは許せるよね、と自分を甘やかしつつ。

この甜杏仁パウダーは、いろいろなものに使えて便利ですが、友だち曰く、
「焼き菓子にすると、香りは結構飛ぶよ。」とのことです。
お湯を注ぐだけのお茶なら、香りが際立つだけで飛びはしないけど、やはり長く火を入れるといけないのでしょうね。

甜杏仁パウダーの関連記事

一押し甜杏仁パウダー
杏仁茶(乾燥した季節に肺のために、それに便秘によい)
甜杏仁パウダーを使った杏仁豆腐
杏仁ミルクキャラメル

2007年06月13日

挽肉なくてもシューマイってできるのね

シューマイ<br />
金曜日にやって来る大地宅配。チルドにお肉を入れてから、何の肉だか忘れてしまい、というか挽肉だと決めつけていました。
シューマイの皮や帆立て貝を買ってきて、いざお肉の下ごしらえというところで、つまづいてしまいました。
挽肉ではなく、豚肉のこま切れだったんですよね。

アララ、どうしましょう。
玉葱も椎茸も切って、片栗粉をまぶしちゃったし。

しようがないから、自分でさらに包丁で挽肉状態にすることしばし。
といっても、アバウトな私のこと、市販の挽肉にはほど遠い姿でしたが、無視してシューマイにすることにしました。
ちなみに、ゆで帆立ても半割で、細かくほぐしたりしていません。

食卓に出すときに、
「先に言っておくけど、今日のシューマイは普通のシューマイではないからね。」
と、釘をさし、一口食べてみたら、これが何と、
「いつものよりおいしい!」

怪我の巧妙とはこのことか。
全体に均一に混ざっていない方が、一つ一つの食品が舌に当たったときに、インパクトがある。
フラワーアレンジでも、エリアに分けて同じ花を活けたり、ブーケにしたときのほうが同じ花がまとまるので、個性的なアレンジになるんですよね。なんだか、それと似ています。

片栗粉が細かく肉に馴染まなかったおかげで、くずの中に帆立てや肉や玉葱が散在しているような感じです。
これを応用して、宝物的に食品を合わせて、くず包みなんてできそう。

2007年06月11日

茴香飯(フェンネルライス)

茴香飯<br />
薬膳の授業でやったのは、栗ご飯に茴香の粉末を入れたもの。
私はそれを味見していないのですが、フェンネルパンは作ったことがあっても、ご飯にフェンネルが合うのかどうか。
味を見た人からは、「おいしかったですよ」という評でしたが、やはり自分の舌で確かめなくては。

それで、栗は季節はずれなので、フェンネルだけを入れることにしました。
先生は粉末にしないと、とのことでしたが、なあにパンにそのまま入れるくらいなんですから、ご飯にもそのままでオーケーでしょ。

私はこの上に、スパイシーなドライカレーを乗っけました。(スパイシーといっているのは、ネパリバザーロのチキンマサラを使ったため、お肉は豚でしたが)
ライスに入れたフェンネルとの相乗効果で、とびっきり複雑なお味でしたよ。
夫は、口の中がスースーするといいましたが、フェンネルにはちょっとそんな感じがあるかもしれませんね。

フェンネルは、中国では小茴香(しょうういきょう)といい、大茴香は八角、つまりスターアニスのことです。
小茴香は体を温め、気を巡らす働きがあります。

2007年06月07日

薬膳の行方

最近の授業は、薬膳は料理としてではなく、療法の一つとしてという方向に向かっているような気がします。
薬膳というと、料理か、医療か、という『食』と『医』の中間にあるわけですが、一般的な日本人が考える『薬膳』は、体に良いおいしいもの(ひょっとして、体には良いけど薬臭いとか思っている人もいるかも)というイメージが多いのではないでしょうか。

病気とまではいかないまでも、健康だとははっきりいえず、何かと不調を抱えている、そんな人にお薦めの食事、それが薬膳ではないでしょうか。
『未病(まだ病気とはいえず状態のこと)』を健康に導く、そんなお食事、それがおいしかったら、誰でもいただきたくなるというもの。

しかし、『食療』といわれる、『已病(すでに病気の状態)』に対する食事は、かかってしまった病気を治すために、薬を入れた料理が多くなります。
食品だけで作られる料理は副作用がないので、長い間食べることができますが(ただし偏食はだめよ)、中薬の入ったものは症状などに合わせているため長く食すことはできません。

逆にいうと、すでに病気でその症状に効果的な食事をするためには、中薬が入っていないと効果を発揮するのはむずかしいし、食品だけの料理では長く食べることができる反面、症状をとるには時間がかかるということです。

病気の人は西洋薬を飲んでいる人が多いし、その補助的な食事ということで『食療』は考えられています。
中西結合(中国医学と西洋医学の合体)を意識する現代中国では、昔ながらの伝統医学である中医学の知識を西洋的な実験やその食品の成分などを明らかにして、伝統的な学問の裏打ちをしようとしているようです。

ですから食療を学ぶにあたり、西洋医学の知識が多分に入ってきます。
中国ではできるのでしょうが、西洋医学の補助としての薬膳て、日本ではむずかしいような気がします。
病院の食事などは、栄養士の方が西洋的な知識を使ってメニューを作成しているわけですし、入院はしていないけれど病気の人に対しての食事指導に、中薬の入ったメニューを教えても、それを実行に移せる人がどれだけいることか。
まして、薬剤師でなければ、一般人が中薬の入った料理を教えたら、薬事法にひっかかる中薬がいっぱいあるのではないでしょうか。

だいたい、薬膳に良く使われる中薬以外は、おしいくないものが多いので、病気でない人には受け入れにくいものが多いし、おいしくなければ薬膳ではないと習った私には、体には効くかもしれないけどおいしくないものは食指が延びません。
おいしいものというのは、それだけで脳が受け入れ態勢を作るので、体にもスムーズに取り込まれる、そこのところが一番大事なことです。

2007年06月06日

茯苓を入れた月餅

茯苓月餅<br />
茯苓(ぶくりょう)を粉にして、小麦粉と合わせラードも入れてサクサクにした皮に木の実の餡を入れた月餅です。
簡単に包んでしまったので、形が月餅らしくないかもしれません。
餡を入れた後に、お月さまの形にすれば、それらしくなるでしょう。

このレシピは数カ月前の薬膳の授業のもので、すでにこの月餅を食した人たちには評判が良かったものです。
私は、このときは例によって別の授業に出席していたので、実習に参加できませんでした。
プリントはしっかり確保してあったので、再現したものです。

茯苓粉と小麦粉にラード少々のかたまりと小麦粉にラードそれなりのかたまりと二つを合わせて、ロールにしたものを一つ分の大きさにカットし、それを皮の状態に伸ばしたのですが、渦巻きが残ったまま餡を包んだので、接続点から餡が飛び出してしまったものがあります。
まっ、中身が見えるようにカットする手間が省けたと思えばよし。

餡は、胡桃黒胡麻松の実、それに例の甜杏仁パウダーを少しを荒目にミキサーにかけ、蜂蜜で餡状態にします。
木の実が大〜好きな私は、かなり気に入ったのですが、薬膳仲間の反応は鈍かった。なぜ。
先日のスッポンの会で作ったので、他にもごちそうがいっぱいあったからかな。

サブドメインにしました

YakuzenWeblogは、

http://blog.yakuzenjoho.net に変更いたしました。

今現在は、元のURLでも見れるのですが、そのうち削除するかもしれません。
リンクしていただいている方は、新URLに変更お願いいたします。

2007年06月04日

お友だちが本を出版したの

『薬膳の力』という名でexblogで活躍しているkuzenyaさんが、簡単薬膳の本を出版されました。
ここに謹んで、みなさまにお知らせします。

先日のスッポンの会で、版下状態のものを拝見したのですが、どれも写真がとっても綺麗で、おいしそうで、自分でも作ってみたいと思うようなナイスな食材の組み合わせ。
それで、薬膳なんですから、人気が出ない訳がない。

彼が、写真もぜ〜んぶ撮って作ってます。
うん、薬膳の知識も持ち合わせた美味しい料理を作る写真家、というイメージですね。
有名になってね。