手作り石けんの道具(型や木箱)
私の石けん作りは、何が必要か全然わからなかった初心者だったので、道具として紹介されているものをそのまま使いました。
なぜそれが良いのか、紹介されている理由ってありますものね。
今年の5月から石けんを作り始めたので、まだ1年経過していません。
暖かくなる時期から暑い時期を超え、寒くなってきたら、温度差や空気に触れる部分のせいか、アクリルモールドの上部と内部の石けんの色が異なり、上部の方が明らかに内部に比べて白っぽくなりました。
ごくごく初めの石けん作りにはペーパーモールドを使っていたのですが、透明で綺麗にツルッとだせるアクリルモールドに憧れたのと、紙型は何回かは使用できても買い替えなければならないのでエコではないと思いました(牛乳はほとんど消費しないので牛乳パックは手に入りませんし、たまに注文するときも瓶牛乳)。
80パッチを過ぎて、紙型の方が良いのかもしれないと考えるようになりました。
ペーパーモールドは、太陽油脂さんがマルセイユ石けんを作るときに使用しているプロ仕様ですものね。
なぜ、紙が良いのかは、ソフトな石けんだからぐらいしか、はっきりとは記載されていないのですが、推理すると、
通風が良いのと温度差が少ないからでしょうか。
アクリルモールドは当然通風は良くないし、空気に触れている上部と内部の温度差が大きい。
石けん生地にラップを直接密着させると白い粉状(ソーダ灰でしょうか)にはなりませんが、水分が閉じ込められて溜まるし、やはり内部と上部の色の差は歴然と出ます。
ただ、この色差は、型出しして乾燥させているうちになくなっていくのですが、ラップ密着だと綺麗には張れないので、出来上がった石けんはデコデコになってしまいます。
ようやく石けん作りにブレーキをかけられるようになったので、頻繁には使用しなくても良さそうですし、メインはペーパーモールドに、色がつくレッドパーム入りの石けんのときは木型にすることにしました。
また、紙型に戻るソーパーはきっと少ないでしょう。
ちなみに、紙型は2〜3回使えると記載されていますが、私の使い方だと倍以上使えました(限界まで使ったことがない)ので、しっかりトレースで型入れすれば10回は利用可能でしょう。
(ココナッツやパームなどのハードオイルを使わないと固まるのが遅いので、ソフトオイルばかりの配合だと紙がかなり湿ってしまいますが、マルセイユバリエーションだと行けるのではないかと思います。)
石けん乾燥用には、底がすのこ状になった木箱を使用していますが、それにうっすら黴が生えました。
一応積み重ねができるタイプですが、通常スタッキングできるものなら収まりが良いように作られているはずなのに、それは振動が加わるとずれていきます。
四つ積み重ね、底にはクッキングシートを敷いて使用していますが、石けんがあたる底の部分と、積み重ねた天井の部分(要するに上の木箱の底)に黒黴が全部の箱にできました。
石けんそのものが黴びているわけではありませんが、それを乾燥保存中の箱が黴びるのは衛生上よろしくありません。
防かび材を塗布していない木箱で、変な塗料を塗られるよりはましともいえますが、そういうことも起きる可能性を示唆してくれていたらよかったのにと思いつつ、木箱全部に順次柿渋を塗っています。
どこまで柿渋が効いてくれるでしょうか。
[追記]
ペーパーモールドは、柔らかい種に適しているようで、数回使用を見込んでいるときは、硬い石けんになりそうなときは止めた方がよいということがわかりました。
石けんに紙がくっついてしまい、型として再度使うことはできませんので、高くついてしまいます。
後日、気がついたのですが、非常にアホなことに紙型の裏表を間違えてセットしていました。
裏表があるなんてご注意書きに書いてほしい、なんて言い訳ですが、ツルツルした方を内部に折り込まなければならないのを逆にしていてせいで、石けんに紙がくっついたということです。
それは、当然ですね。
逆折りもできるんだと、そのとき発見しました。
いつもは、裏表なんて考えなくても、ツルツルが内部になっていたのです。
柿渋を塗った箱には、石けんが柔らかければ柔らかいほど、黒いものが出ます。
たぶん、柿渋が溶けてしまうのだと思うのですが、白い石けんに黒いものがついているのは、せっかく綺麗な石けんができつつあるのに、乾燥状態のときに失敗するようで気が滅入ります。
箱に黴が生えたら、きれいに洗って日光浴させた後に使用することにします。