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2009年10月30日

塩昆布石けん

塩昆布石けん神農本草経で岩塩として記載されている塩は、エネルギーを与え、肌や骨を強くするとあります。

使った塩昆布は昆布茶ですので、使用された塩はおそらく食塩のほうでしょう。

昆布茶は塩と昆布のみのシンプルなもの。
去年骨折してからの1年間はいろいろなことを試せる状況になかったので、賞味期限切れの食物や飲むには古くなっている中薬などがたくさんあります。
それを石けんに仕立てているのですが、それでも消費しきれないので、浴用剤としてもせっせと使おうと思っています。

昆布は海からとれます。
海からとれるものには、五味のうちの鹹(かん)の味のするものが多く、適量を摂取する(とり過ぎてもいけません)と腎を養うといわれています。
鹹は塩からいという意味ですが、実際しょっぱい味のするものもありますが、しょっぱくない味のものもあります。

昆布や他の海草類は軟結(なんけつ)といって、腫瘍のように結(けつ)を作って硬くなってしまったものを柔らかくする効果があるといわれています。

※結----中医学では、体の中で、ある成分が集まってしこりのような状態になったものを『結』といいます。

ですから、甲状腺にできものができていると言われた母には、海草ときのこを食べると良いと言ってありますし、癌の予防食として、自分自身も海草ときのこを積極的に摂るようにしています。

EXVオリーブ油40%、未精製アボカド油25%
アボカドバター5%、ひまし油5%
パーム油10%、ココナッツ油15%
先入れ蜂蜜4%、塩昆布6%
鹸化率95%

昆布の緑色に蜂蜜のベージュが混ざったような色になりました。
塩が入っているので、とってもマットな石けんです。

[使用感]
昆布のヌルヌルが石けんにうまく適合して、なかなかヒットな石けんになりました。
さらに、塩が入っているので石けんも引き締まっています。

私はスポーツクラブに行くときは、翌日も髪がまとまっていて、顔にも体にもOKの三拍子揃っている石けんを持っていきますが、これは文句なくその条件を満たしています。
私にとっては、この条件を満たす石けんは、作った石けんの1〜2割程度しかありません。

<関連記事>
死海の塩石けん
塩石けん(アンデスの塩・ヒマラヤ黒岩塩)


2009年10月28日

インドハーブ石けん(育毛)

インドハーブ育毛材料インドハーブ育毛石けんインドでは、ハーブで洗髪する方がいるようです。

アーユルヴェーダ的には、石けんは使わないようですが、髪に良いとされているインドハーブを使って石けんを作ったらどうなるのでしょうか。

写真はコンニャクそのものに見えますが、やや緑がかっているので海草入りのこんにゃくといったところでしょう。

マカはアマゾンでは妊娠したいときに用いられるようです。
気を補い、腎を助ける補腎薬のようなものなのかしら。

私はインディゴの代わりに青黛を使っています。
青黛とハイビスカス(ミルサーで粉に)は型入れ時に加えていますが、その他のハーブは煎じ液とオリーブ油に抽出させています。
油を漉すときは網を通すだけなので、網の目をくぐり抜けたハーブが石けんにおもしろい表情を作ってくれます。

オリーブ油65%、シアバター5%
ひまし油5%、高融点パーム油10%
ココナッツ油15%
マカ、ヘナ、ニーム、アムラ、シカカイ、インディゴ(青黛)、ジャスワンド(ハイビスカス)
鹸化率95%

[使用感]
世間で髪に良いとされているものは、やはりダテではなかった、というのが感想です。
青黛を用いた石けんをいろいろ作ってはいますが、これは今までのうちでベストです。

他の青黛入りの石けんは、青黛を大さじ1程入れていますが、こちらは他のハーブとのコンピネーションを考えて小さじ1程度にしています。
ハイビスカスパウダーの比率が、一番多いのです。

2009年10月27日

ローズヒップオイルの石けん

ローズヒップオイルの石けんローズヒップ油やククイナッツ油はリノール酸やリノレイン酸が多く、酸化しやすいので、私にとってはあまり石けんに使いたいオイルではありませんが、一度ぐらいは石けんにしてみて使い心地を試してみたいと思いました。

マカデミアナッツ油も加えて、トラブル肌用です。

ローズヒップ油10%、マカデミアナッツ油20%
シアバター10%、オリーブ油32%
パーム油10%、ココナッツ油18%
ローズマリーオイルエキストラクト(酸化防止)、ローズヒップパウダー(型入れ時)

ローズヒップはファインカットではなく、きれいな粉状態のもので色は赤茶色だったので、石けんの色も薄い赤茶色です。
ローズヒップはお茶にした場合、かなり酸っぱい(ハイビスカスの方がもっと酸っぱい)ので飲みやすくて好きなのですが、この酸が鹸化するのに支障があるかもしれないと思い、水や油に抽出はしていません。
が、型入れ時に入れたパウダーやファインカットが、どれほど効果があるのかはわかりません。

[使用感]
実はそれほど期待していなかったので、解禁日が過ぎても他の石けんを使うのに忙しくて試していませんでした。
そうだ、野ばらの石けんを作ろうと思い立ち、そういえばローズヒップオイルを入れた石けんがあったけど試してから、それを元にフィードバックして配合を考えようとしました。
顔を洗ったときは別にそれほどは感じなかったのですが、髪を洗っているとき、
『ん、ん、このなめらかーな感触は何?とっても優しい手触り。』

最近、新しくできた石けんをおろしても、あまり感激することはなかったのです。
だけど、この石けんには驚きました。
乾かした髪は、サラッ、フワッ、となり、毛先が軽い。
今までもサラッフワッは、スイートアーモンドを配合したときに感じましたが、このサラッフワッは特別です。

よくよく、配合を分析してみて、やはりローズヒップオイルのせいなのかな、と思っています。
たまたま使ったオイルは、マンデイムーンのオーガニックのもの。
50ml×2 買い、50g 使用した(50g使うためには2本必要)ので、残りのオイルはROE(ローズマリーオイルエクストラクト)を添加して冷蔵庫保存で、夜だけ顔にマッサージオイルとして使っています。
直接肌に塗った方がオイルの素材としての効果を感じやすいと思うのですが、顔の方は、石けんほど格別な違いを感じませんでした。
匂いは魚臭いということはなく、甘酸っぱいような香りがします。

●半年後に再度使ってみたら
そのときの自分の体調によっても、石けんの良し悪しが変化するということを感じます。
前日に使った石けんの影響を、髪が受けているということも考えられます。
ローズヒップオイルの石けんなのに、使ってみたら髪が硬いのです。
前は、もっとツルツルになったのになあ。
???

2009年10月26日

ハーブアーモンド石けん(WEN風)

ハーブアーモンド材料リッチクリームで洗うシャンプーWENを、ご存じでしょうか。

ビバリーヒルズ白書に出演していたジェニー・ガースがCMに出ていて、セレブ御用達の美容師が考えたという泡の立たないシャンプー剤です。

「金髪で艶のある髪ってむずかしいのよね」と、ジェニー・ガースが言います。
そこで、CMはビフォア・アフターの写真を出します。
以前はパサついていた髪が、黄芩色に輝いて.....

それにしても、シャンプーのCMに出演しているモデルさんて、みなロングですね。
手作り石けんを試すのに、髪を切ってしまったばかりの私は、このCMを見てひどく後悔しました。
ある程度の長さがないと、石けんの良し悪しを判断しにくいですものね。

私は精油を石けんに入れないので、ハーブのミントがどこまで頭皮に対して働くかはわかりませんが、WENに入っているハーブが良さそうなので、石けんにしてみました。

スイートアーモンド油35%、オリーブ油30%
シアバター5%、ひまし油5%
高融点パーム油10%、ココナッツ油15%
先入れ蜂蜜、ローズマリーオイルエクストラクト
ペパーミント、ローズマリー、カモミール、ローレル、ネトル、ラベンダー、アロエ
鹸化率95%

ハーブは煎じ液と油に浸出させています。

[使用感]
髪・顔・体に合う三拍子揃った石けんです。
洗髪向きだと、顔・体にもOKなのでスポーツクラブに持っていけます。
ゆるパーマをかけたときのような適度なボリュームもあり、翌日の毛先は軽くハネますが、変に反っくり返ったりしません。
ローズマリー・ラベンダーにカモミールまで入り、はちみつまで加わっているので、髪に良いのは当然といえば当然。

後はオイルの配合如何なのですが、こんな感じの配合は私の作る石けんでは多く、なぜこの石けんがバッチリなのかわかりません。
要は、オイル配合とオプションとのコンピということでしょうか。


2009年10月23日

杏仁ミルク石けん

杏仁ミルク石けん杏仁の香りのするオイルだという噂のKEINZさんのアプリコットカーネルオイルを購入しました。

オイルにパワーがあるかどうかは、直接オイルそのものを使えばある程度わかるので、洗顔後、化粧水をはたいてから顔筋マッサージで試しています。
顔にオイルを塗るたびに、杏仁の香りがフワーッと香ります。

オイルそのものが香るのなら、石けんにしたときも香りが残るかもしれないと思ったのですが、はたしてどうでしょうか。

杏仁だけではしっとり感が足りないかと、ゴートミルクを足しましたが、うまく混ざりませんでした。
石けん種を小分けにして混ぜてから一緒にしたのですが、塩とは異なり多少ダマになってしまいました。

アプリコットカーネル油35%、EXVオリーブ油30%
ひまし油5%、シアバター5%
高融点パーム油10%、ココナッツ油15%
杏仁、杏仁霜、ゴートミルク、ローズマリーオイルエクストラクト
鹸化率95%

杏仁は20gを半分ずつ、煎じ液とオリーブ油にインフューズド、杏仁霜・ゴートミルクパウダーは型入れ時に入れています。

<関連記事>杏仁石けん

[使用感]
中医学仲間が使っている石けんで、もう1か月くらい減らずに使えているとのことでした。

かすかに杏仁の香りが残っていて、その点では良いのですが、ゴートミルクパウダーまで入れているのに『何だかなあ』の石けんです。
渋い感触を持つ石けんで、きしむというのとは違う渋みが使った後に残るようなイメージを持ちました。
桃仁と桃の葉石けんに感じたのと同じです。
どれのせいなのか、よくわかりません。

2009年10月21日

とっておきのフェイシャルバー(前田京子さんの応用版です)

究極のフェイシャルバージェリーフィッシュのメルマガに、前田京子さんの新しいレシピが掲載されていました。

それは、とっておきのフェイシャルバーだったのです。

何種類ものオイルを使っているので、今まで掲載しなかったとか。

見ると、家にあるオイルばかりだったので、前田氏のはきっと柔らかい石けんだろうと思いつつ、アレンジして作ってみました。
割合は記述していませんし微妙にオイルも異なりますが、オリジナルをお知りになりたい方は、検索してみてくださいませ。
ヒットせず、オリジナルレシピをお知りになりたい方がもしいらしたら、メールをください。

EXVオリーブ油、マカデミア油
シアバター、グリーンナッツ油
ホホバ油、未精製アボカド油
ローズマリー、月桂樹
鹸化率95%

[使用感]
困ったときのレスキューブレンドとして洗顔用に作られたレシピですが、ローズマリーとローレルが効いたのでしょうか。
髪にもかなーり、良いです。

まるで、ゆるパーマをかけたときのようにゴージャス系の髪形になります(私は何年も美容院に行ってませんが、多少くせっ毛のあるストレートです)。

これには、驚きでした!
ホホバのおかげで、髪はツヤツヤ。
ただ、この石けんを毎日使用したら髪が重くなるかもしれません。
サラサラとは、ほど遠いですから。
その点ではレスキューブレンドといえるでしょう。
さすが、前田さん、です。


2009年10月19日

青黛紅花石けん

青黛紅花石けん青黛の石けんはヘナでヘアダイしているときに使うと、ヘナの臭いが抜けやすいのです。
私はヘナの草っぽい特有の匂いが苦手なほう。

ヘナで染毛するときにインディゴを一緒に使うと赤く染まらずに暗い色になるのと、関係があるかなという気もしています。

最初は、青黛の石けんはヘアダイの色が定着しやすいかと思っていたのですが、手作り石けん全般的にいえることで、色が定着しやすいようです(ネットではそういう声が多い)。

私にとって、青黛の石けんは湿を取って頭皮をすっきりさせるだけでなく必要ですが、前回の石けんはズルズルと溶け崩れが激しいので異なるオイル配合で、紅花も加えて作りました。

EXVオリーブ油55%、米油10%
シアバター5%、ひまし油5%
高融点パーム油10%、ココナッツ油15%
先入れ蜂蜜、青黛、紅花
鹸化率95%

私の家の近所で市販されているオリーブ油はエクストラバージンの方が安いくらいで、ピュアなんて売っていません。
食べものは自然なものが好みなので、精製品より未精製のものの方が不自然でなく本来の特徴が出ますから、最近はオリーブ油はEXVを使っています。
ですが、EXVだと黄色っぽい石けんにできあがるので、白い石けん系にしたいときはピュアを使います。

青黛と紅花は、型入れ時に入れる方法です。
しっとり狙いの蜂蜜は、苛性ソーダ水溶液に先に加えています。

できあがった石けんの色は、深い水の深淵を覗き込んだときのような、緑っぽい青の不思議な色です。

<参考記事>青黛の石けん(原料は藍です)

[使用感]
最初に作った青黛の石けんは、夏は溶け崩れが激しかったのですが、 乾燥する冬になったらそれほど溶けるかしらという程度になりました。
青黛紅花石けんも青黛石けんと同じように青黛の効果(ヘナで染めた後のヘナの臭いがとれやすい)が出ていますが、青黛石けんの配合の方が髪が柔らかくしあがるので私は青黛石けんの方が好みです。

中薬をいろいろ入れれば良いというものでもなく、石けんの良し悪しは、やはりオイルの配合如何にかかっているのかなという気がします。

2009年10月16日

育毛石けん2(毛髪再生、脱毛抑制のために)

育毛材料2育毛石けん2オリーブ油55%
ひまし油10%
シアバター5%
高融点パーム油15%
ココナッツ油15%
人参当帰乾姜桃仁川椒紅花牡丹皮各3g(紅花は2g)
鹸化率95%

中薬は、ミルサーで挽き、二つに分けてそれぞれ水と油に。
オリーブ油に温浸法で抽出し、煎じ液(冷蔵庫にいれておく)は、全量苛性ソーダ水溶液に置き換えています。
※温浸法--前田京子さん方式の変形で、ぐらぐら煮立たせない湯煎に30分かけて発泡スチロールの箱の中で冷めるまで置く。これを2回やります。湯煎時は鍋蓋は開けて、箱に入れるときは蓋をします。前田さん方式だと15分ずつですが、硬い部分の根等が多い中薬なので30分ずつかけています。)

中薬の組み合わせは、血液循環を良くし、気(エネルギー)を補い、川椒で活を入れるといったところでしょうか。

高麗人参を入れるのは高価ゆえ、外用に使うのはいかがなものだろうかと思いましたが、意外と石けんにも使用されています。
唐辛子の入った石けんもあるので、花椒もありなんですねえ。
刺激を与えるということでしょう。

<参考記事>育毛石けん(その1)

[使用感]
ハーブは葉や花が多く、中薬は茎や根っこが多いので、ハーブを使った石けんが香ることが多いのに対し、中薬使用の石けんが良い匂い、なんてことはあまりないのです。
石けんをデザインするとき、そのことが頭にあると、配合するオイルもハーブ系の方がなんとなく高級オイル配合になってしまいます。

だから、中薬の石けんは使う前からあまり期待していません。
作るときは、良いかも?、と大いに期待して作っているのですが。

この石けんは、意外にも使用感はよろしい。
たまたま友人から電話があり、この石けんを使ったとのこと。
「すっごく気に入っちゃった」

ときどき、自分がこれぞと思う石けん以外の石けんを気に入ったと聞くと、なぜ?と思うときがありますが、一致したときは、そうなのよ同感、同感、となります。

この石けん、オイルの配合も他の石けんと対して変わりないので、中薬の組み合わせが良かったんでしょうね。

2009年10月14日

当帰紫根甘草石けん

当帰紫根甘草材料当帰紫根甘草石けん紫雲膏は紫根当帰にごま油、ミツロウ、ラードで作られます。
どれも、手作り石けんの材料になるので、紫雲膏の石けんを作っている方も結構いらっしゃいます。

私はごま油の石けんがあまり好きでないことと、ラードなど動物性の油脂はキッチン用にしたいこと、ミツロウはリップクリームぐらいに留めておきたい(リップクリームにミツロウを加えないと、クリームが唇に乗っている時間が短く、すぐに取れてしまいます)ということで、中薬の材料としての当帰、紫根に潤いのために甘草をさらに加えて作ったのがこの石けんです。

オリーブ油45%、米油20%
シアバター5%、ひまし油5%
高融点パーム油10%、ココナッツ油15%
当帰、紫根、甘草
鹸化率95%

[使用感]
頭から全部使えるオールマイティな石けんには、ギリギリの石けんです。
作ったはいいけど、ずっと試していませんで、オイルの配合を見てこれなら翌日のヘアスタイルにストレスが来ないだろうと使ってみました(この手の未使用の石けんがたくさんあります)。

当日は良かったのですが、翌日の朝は髪の毛が広がり、あーあ、です。
<参考記事>シコン(紫草)石けんの色

2009年10月13日

お茶の石けん

お茶石けん黄芩(おうごん)とユキノシタは手持ちがなかったので入れていませんが、茶のしずく石けんに使われているものをコールドプロセスで入れたらどんなお茶石けんになるのか、という興味で作りました。

この石けんは、あまり期待せず何気に使ったところ、茶のカテキンの効用か、さっぱりとしていてなかなか洗い上がりが気持ちがよい。
髪もサラッとして意外といいんじゃないの。
で、後日、黄芩とユキノシタも入れた新パージョン(オイル配合は全然異なります)を作ってしまいました。

EXVオリーブ油40%、ホホバ油5%
マカデミア油10%、シアバター5%
高融点パーム油15%、ココナッツ油15%
先入れはちみつ、ローズマリーオイルエキストラクト
茶葉、カモミールを煎じ液と油に抽出
アロエ末、抹茶、モンモリロナイト小さじ1ずつ(型入れ時)
鹸化率95%


2009年10月12日

死海の塩石けん

死海の塩石けん死海の塩を20%入れた石けんを作ってみました。
死海の塩はナトリウムよりマグネシウムを多く含む故、20%も入れられるのかわかりませんでしたが、型入れ時に普通に混ぜて、一応石けんの形になりました。

カレンデュラの花びらを入れたのは、効能うんぬんというより色目を狙ってのこと。
皮膚の修復を考えたら、カレンデュラを抽出した水分や油分を使うべきでしょう。
塩を入れると、石けん自体はかなり硬くなるので、米油20%、ひまし油10%にしています。

塩がある程度入った石けんは、空中の水分を呼ぶので湿った状態の石けんになります。
熟成中も、他のせっけんがツルツルしてくるのに、なかなか水分が抜けません。
デッドシーソルトは、ヒマラヤ岩塩のように結晶化して固まりになっているのではなく細かいツブツブ状態ですが、非常に湿気やすいので小分けにした瓶のなかには乾燥剤を入れて保存しています。

EXVオリーブ油42%、米油20%
ひまし油10%、高融点パーム油10%
ココナッツ油18%
死海の塩20%、カレンデュラ
鹸化率95%

<参考記事>塩石けん(アンデスの塩・ヒマラヤ黒岩塩)

[使用感]
石けんは、いちおうワックスペーパーに包んで保存してはいても、塩が空中の水分を呼んで紙が湿ってしまいます。
ボリビアの塩石鹸もヒマラヤ黒岩塩も紙は湿りますが、死海の塩程ではありません。
20%も死海の塩を入れたせいなのか、死海の塩の成分である塩化マグネシウムのせいなのかはわかりません。
カレンデュラを入れてあるので、花の黄色が石けんに移っているし、ただの塩石けんより楽しい雰囲気はあります。

やはり20%がきいているせいなのか、泡はほとんどたちません。
トローッとグリセリンが出てくるので、汚れは落ちます。
髪にクルクルこすりつけても、通常の石けんなら泡がモクモクたつところですが、ほんのちょっぴりしか出ません。

石けんは使っていると、だんだん軽石かのごとくボコボコしてきて、軽石がわりにかかとにこすりつけると少しだけヌルッとしてきます。

洗髪後の髪は、まるでカラスの濡れ羽色------濡れたような髪になり、しっとりとしてきます。
乾き具合もいつもより遅いような。。。

べったり重く垂れ下がる髪を想像していましたが、そうひどいわけではなく、意外です。
ロングのストレートヘアの方がいたら、毛先までしっとりした髪になりそうな気がします。

さらにその後の感想---泡を立てるのがとっても大変で、ちょろっとグリセリンのヌメッとしたものが出てくる程度ですが、死海の塩の肌修復効果はやはり感じられるので、冬になり乾燥してがさがさになっていく指先のためにハンドソープ、またはボディ用にすると、塩独特のシットリ感が得られていいかなと思っています。

2009年10月09日

紅花クレイ石けん

紅花クレイ石けんこの石けんを作るとき、まず、ビジュアル的に考えてしまいました。
レッドクレイに、紅花の赤か黄色が出た石けん、というコンセプトです。
甘草紅花石けんは黄色い地に紅花、こちらはピンクの地に紅花です。

もちろん、毛穴の汚れをクレイに期待しつつ、紅花で血液循環もよくなるかと期待しています。
紅花は活血化瘀薬で、血液をサラサラにする(飲んだ場合)効果があります。
サフランも同じ活血化瘀薬ですが、中国名では番紅花といいます。
その効果は紅花よりも強いとされていますが、高価なので紅花の方が一般的に使われます。

英語でもサフランとサフラワーと、似たような単語で、さらに、紅花としか思えないものをエジプトではサフランと表示して、バザールで売られていましたっけ。

クレイと紅花だけだと、さっぱりはしても潤いに欠けるかと思い、蜂蜜も入れています。

オリーブ油42%、米油20%
シアバター10%、高融点パーム油10%
ココナッツ油18%
先入れ蜂蜜
紅花、レッドクレイ(型入れ時)
鹸化率95%

<参考記事>
甘草紅花石けん

[使用感]
解禁日から半年ぐらいたって使ってみました。
せっせと作っていてお試しの石けんが多く、この石けんまで手が廻らなかったのです。

なかなかナイスな石けんで、髪がストレートにサラーッ、フワーッとします。
ストレートなだけでボリュームがない石けんもありますが、これは髪と髪の間に空気を含んでいるような感じ。
ベターッとしないのは、クレイのおかげかもしれません。

2009年10月07日

パッカ(ハーブティー)

パッカネットで何かを注文するときに目についたパッカというオーガニックハーブティーを一緒に頼んでみました。
アーユルヴェーダ的なブレンドということでしたが、パッカのこの三つのブレンドは私にとっては全部まずかったです(ブログにわざわざ書いちゃうくらい)。

私は煎じ薬はかなり飲み慣れていますが、甘草の入ったものは、てんで受け付けられません。
喘息のときの組み合わせとして、桔梗と甘草を煎じて飲むと、かなり効き目がありますが、かなり無理して喉に流し込まないと、飲めないしろものでした。

以前、同じように喘息になった同僚の旦那様も、まずくてのめなかったと聞いていますので、私だけが特殊とはいえないでしょう。

これは、桔梗のせいかとずっと思ってましたが、北京の薬膳料理で生の『桔梗の炒めもの』をいただいたとき、おいしくてイケてたので、甘草のおかげで飲めなかったのだと気がつきました。

甘草は甘味料として、いろいろな加工食品にもよく登場しますが、煎じ薬としては、甘いのですが喉に引っかかるものがあるのです。
パッカはその喉にひっかかる感覚が同じ。
青のパッケージは、アニスシード、フェンネル、カルダモンと記載されていますが、これが一番マシでした。
他の二つは、かなーりダメなお味。

Neradaのオーガニックチャイは、生姜、シナモン、カルダモン、クローブですが、こちらは美味しいです。
同僚に3パック差し上げたら、「おいしいから、もっとちょうだい」と言われました。

2009年10月05日

黄色と緑のキッチンソープ

黄色とグリーンのキッチンソープ橘皮入りのキッチンソープはまだ柔らかい感じがしてたので、重曹のせいで柔らかいのかと、クレイと重曹のコンピでキッチンソープを作りました。

キッチンソープはエコじゃなくちゃ、と、お安い材料で組み立てています。
だから、パーム油の代わりにラードを使っています。

イエロークレイキッチンソープ
ココナッツ油40%、米油40%、ラード20%、イエロークレイ4%、重曹6%、鹸化率97%

これが、今度はえらく固過ぎてタワシで石けんをこすると、あたりに飛び跳ねちゃう。
なるほどー、キッチンソープはある程度柔らかい方がいいのかと、次はラードの割合を減らしました。

グリーンクレイキッチンソープ
ココナッツ油40%、米油50%、ラード10%、グリーンクレイ4%、重曹6%、鹸化率97%

この記事を書いている時点では、まだイエローの方しか使える状態にありません。
グリーンはただいま熟成中。

クレイをキッチン用に使うなんてもったいないような気もしますが、次に作るときはグリーンクレイの配合で、重曹10%に戻して試してみます。

クレイも石けんに入れる前の状態は、淡い黄色と緑ですが、石けんにするとくすんだ色合いになりました。
イエローを使った感想は、結構研磨力があります。

そういえば、『ジフ』をよく見ると研磨剤は20%になっていますね。
前田京子さんは、粉石けんと重曹を同量ずつ入れたキッチンクレンザーのレシピを公開されているので、重曹をいっぱいいれないとクレンザーとしての役目がないかと思っていました。

こびりついたご飯を鍋からこそげ落とすとき、重曹が入っている石けんの方が、無しのものより取れやすいですよ。

[使用感]
黄色のキッチンソープが硬過ぎたので、緑のキッチンソープの配合を米油50%にしたら、今度は柔らか過ぎる感じがします。
柔らか過ぎると、何だか研磨力も減るような錯覚も覚えて。
まあ、米油が多いせいで、そう感じるのかもしれませんが、今度はジフにならってクレイと重曹を合わせて油量の20%入れてみようかと思います。

<参考記事>キッチンソープ(重曹入り)


2009年10月02日

アロエヨーグルト石けん

アロエヨーグルト荒れた肌に良いアロエと保湿のためのヨーグルトで石けんを作りました。

アロエは、中薬では芦薈(ろかい)といいます。
ロエとも読めますねえ。

緑の石けんにしようと、在庫の未精製の緑のアボカド油とアボカドバターも入れています。
緑色が褪色しないように、はちみつも入れて。

未精製アボカド油30%、EXVオリーブ油35%
アボカドバター5%、高融点パーム油15%
ココナッツ油15%:、先入れ蜂蜜
アロエ末、ヨーグルトパウダー
鹸化率95%

[使用感]
まだ在庫のあるアボカドオイルを使おうとして、アボカド油配合の石けんを使ってからその結果をフィードバックさせようとしました。
残念ながら、思ったほど良くはありませんでした。
ハチミツ、アロエも入っているのに、なぜ?

オリーブオイルや米油にアレルギーがあるわけではないので、マイルドといわれているアボカド油は、私にはしっとり感をもたらすものとしか感じられません。
しっとり感だけなら、髪の洗いごこちが良くなるひまし油でも良いのですものね。
値段の高いアボカド油より、ひまし油の方が使う分量が少なくて効果的です。